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#48 私が今の指導スタンスに辿りついた理由 (やりたくないことから考えてみる)

#48 私が今の指導スタンスに辿りついた理由 (やりたくないことから考えてみる)

春ですね。

みなさん花粉の具合はどうですか?

私の人生は小学生の頃から花粉との闘いだったのですが、

今シーズン、実はあまり症状が出ていないんです。

もちろん薬は念のため服用していますが、
例年はそれでも全く効果がなかったので、自分でも驚きと喜びを感じています。

おそらくお酒をやめて1年以上経つことや、
乳製品をあまり摂らなくなったことも関係しているかもしれません。

症状が辛い方もそうで

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#47 選手が結果を出すためには、まわりとの信頼関係をどう築けるかが肝心

#47 選手が結果を出すためには、まわりとの信頼関係をどう築けるかが肝心

お久しぶりです。

今年に入ってnoteの記事を書けていなかったので、
まず初めに簡単な現状報告をします。
ご興味の無い方は飛ばしてお読みください。苦笑

今シーズン公式の発表では

福島ユナイテッドFCのトップチームおよびアカデミーのS&C(ストレングス&コンディショニング)コーチ

として主に活動しております。

その他、
・仙台大学女子サッカー部
・小中高校生
・プロゴルファー
以上の方々へ

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#46 こどもの意志や選択をどこまで尊重するか

#46 こどもの意志や選択をどこまで尊重するか

こんにちは

タイトルにもあるように、「こどもの」 とは書いていますが、私の仕事においては 「選手の」 と置き換えることもできると思います。

親や指導者として、私が直接こどもや選手に対してできることというのは案外少なく、私が直接関わらないようにした方が良いことの方が最近多いなと感じています。

放任ではいけませんが、どうやってこどもや選手自身がある程度の失敗も含めてさまざまな行動を起こしていける

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#45 正論を振りかざさない

#45 正論を振りかざさない

こんにちは

ようやく秋らしい気候に変わるとともに、
あっという間に秋も過ぎ去り、すぐ冬が来るんだろうな 
と思いながら最近過ごしています。

実は今年の5月から、stand.fmから音声配信を継続しています。
毎日ではなく、基本は平日のみ(時々休み有)の配信をしているのですが、
今回は一部加筆もありますが、過去に配信したお話をnoteの記事にしてみようと思います。

もしお時間あれば、移動中やラ

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#44「パーソナルトレーニングで健康被害多発」の記事を見て、競技スポーツ選手にかかわる立場から思うこと

#44「パーソナルトレーニングで健康被害多発」の記事を見て、競技スポーツ選手にかかわる立場から思うこと

実際の記事はこちら

読んでみて課題と感じたのは、

・提供側(トレーナー)の義務について
・受け手側のリテラシー向上

以上2点でした。

そして、これは一般の方向けのみならず、我々競技スポーツ業界においても共通する内容だったので、

今回は自分がパーソナルトレーニングを実施する際の心構えや、気をつけないといけないよな〜と感じたことを書いていきたいと思います。

競技スポーツ選手へのパーソナルト

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#43 WEリーグチームに関わることで感じた魅力

#43 WEリーグチームに関わることで感じた魅力

こんにちは。
先ほどTwitterなどでもご報告しましたが、
この度、私は約2年間携わりましたマイナビ仙台レディースのコンディショニングアドバイザーを辞任することとなりました。

今シーズンは昨シーズンまでの業務に加え、毎週1回のトレーニングセッションを担当させていただいておりましたが、シーズン途中でこのような形になってしまった事、スタッフや選手に対し大変申し訳なく思っています。

理由についてこ

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#42 日本高校サッカー選抜チームにトレーナーとして帯同して感じたこと

#42 日本高校サッカー選抜チームにトレーナーとして帯同して感じたこと

Twitterなどでもご報告させていただきましたが、先日ドイツで開催されたデュッセルドルフ国際ユース大会にて優勝することが出来ました。

今回は、この日本高校サッカー選抜チームにトレーナーとして帯同して感じたことについてまとめてみたいと思います。

チーム構成

【選手】
その年の高校サッカー選手権に出場した中から選抜された選手で構成されますが、一部出場していない選手も含まれており、
私が帯同した

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#37 試合結果と感情

#37 試合結果と感情

こんにちは。

夏の暑さも少し落ち着いてきましたね。
引き続き熱中症にはみなさん注意してくださいね。

まず私の話になってしまいますが、現在私は主に3つのチームに関わらせていただいています。

そうなると、3つ分の試合結果があり、3つ分の喜怒哀楽を感じることができます。

全てサッカーチームなので、週によっては同じ日に全てのチームの試合があったりして、喜んだり悔しかったり、感情がごちゃごちゃになっ

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#41「自主性を促す指導」について考えてみる

#41「自主性を促す指導」について考えてみる

最近はトップチームだけでなく育成年代のトレーニングに関わることが多くなってきていることから、

相手が考えられる余白を作ること(自主性を促すこと)ができる指導とはどんなものなのか?

といったことを考えながら仕事をすることが多くなりました。

そのために指導者側が配慮しておきたいことは

以上の3つと言われています。

「自主性を促すこと」と「放任」

先ほどあげた3つ(信じること、教え過ぎないこ

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#40 自分の中に2つの異なる考え方を共存させておくこと

#40 自分の中に2つの異なる考え方を共存させておくこと

こんにちは!

Twitterでも不定期ではありますが自分の活動を投稿しておりまして、
先日、約1週間の日本高校選抜のデンソーカップへの帯同を終えたところです。

個人的には花粉に苦しませられた大会となりましたが、、(涙)(鼻水)
高校選抜として参加して3年目にして、大学生を相手に初めて1勝することが出来たのは本当に嬉しかったです。

2年に渡りこういった選抜チームに関わるスタッフ(トレーナー)と

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#39 様々なカテゴリーに関わる中で感じた「選手によって異なるS&Cコーチに対するニーズ」

#39 様々なカテゴリーに関わる中で感じた「選手によって異なるS&Cコーチに対するニーズ」

昨日、福島ユナイテッドトップチームの2022シーズンの公式戦が終了しました。

今シーズンも応援していただきありがとうございました。

今シーズンから私個人としては、ユースチームの設立と共にアカデミーの専属S&C(ストレングス&コンディショニング)コーチとなり、トップチームへの関わり方が変わりました。

昨年から変化した私の業務内容

福島ユナイテッドにおける業務の変化としては、

【2021】

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#35 試合に出ること以外、選手に成長できるチャンスはあるのか

#35 試合に出ること以外、選手に成長できるチャンスはあるのか

結論から言うと、個人的には選手は試合に出る機会がなければ成長はしない(成長するとしても緩やかに)と思っています。

今回は私がそう思う理由についてまとめてみました。

トップチームとアカデミーの体制とマネジメント方法の違い

先日、試合に出れなかった選手のマネジメントについてミーティングで話し合う機会があり、こんなツイートをしました。

引用元の動画もぜひご覧ください。

1つのチームといっても、

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#34私が思うこれからのチーム専属フィジカル担当コーチに求められる重要度が高い仕事

#34私が思うこれからのチーム専属フィジカル担当コーチに求められる重要度が高い仕事

こんにちは。

まずは2021シーズン応援いただきありがとうございました。
結果は5位と過去最高順位で終えられましたが、課題もたくさん出たシーズンとなりました。

良かった部分、改善が必要な部分を客観的に分析し、各自新たなシーズンに活かしていければと思います。

さて、話は変わりますが、先日noteの今年の振り返りのデータを見たら、今年アップした記事がたったの2件…

言い訳にはなりませんが、現在

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#31 優しい嘘はいらない

#31 優しい嘘はいらない

なんだか今回のタイトルにはパンチがありますね笑

今回は現場でトレーナーとして仕事をする中で、教科書などにはあまり載っていない様な正解がはっきりしない話について書いてみます。

チームの橋渡し役チームにおけるトレーナーの役割の1つが、コーチ・選手をつなげる橋渡し役であると私は認識しています。例としては、

①選手のコンディションをコーチと共有する
②選手が直接コーチに聞きづらい(伝えにくい)事を聞

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