Yumeno

絵を描かない方のゲームデザイナー。ゲームの企画/ディレクター/PM/プロデューサーなど…

Yumeno

絵を描かない方のゲームデザイナー。ゲームの企画/ディレクター/PM/プロデューサーなど。いまは物書きになるべくダーマ神殿を探しています。

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  • モノボク - モノかき彼女と絵描きのボク -

    どこかの世界、いつかの街で暮らす、彼女とボクの日常を描いた連作です。 実はファンタジーでラブストーリーでもあります。

記事一覧

【三題噺】寂しいが言える幸せ

MAGNET MACROLINKで開催されていた、第24回「三題噺」短編コンテスト投稿作品。 https://www.magnet-novels.com/novels/63940 お題:「コーヒー」「グラス」「寂しい」 …

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4年前
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【三題噺】やっぱり、そばがいい

MAGNET MACROLINKで開催されていた、第23回「三題噺」短編コンテスト投稿作品。 https://www.magnet-novels.com/novels/63483 お題:「ギャル」「蕎麦」「秋葉原」 ==…

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4年前
3

ナツのおじいちゃん

 私のおじいちゃんは、一言でいうとお茶目な人物で、昔っからとにかく新しい物好きのイタズラ好きだったようだ。  いわく、ビデオゲームが発売された時もいの一番に買っ…

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4年前
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マンプクな旅

「はぁ~! マンプクだぁ~」  言うやいなや、彼女が後ろに倒れ込み、畳の上で大の字になった。  こんなお行儀の悪いことができるのも、部屋食のある旅館ならでは。なの…

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4年前
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モノかき彼女と絵描きのボク _ Day 3

  Day 3 - AM 08:19 -    彼女の朝は、ときどき早い。  もっとも、『彼女にしては』の注釈付きだけども。    「それは仕事? 趣味のほう?」 「わはっ?!」 …

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4年前
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モノかき彼女と絵描きのボク _ Day 2

  Day 2 - PM 11:48 -  彼女の朝だけではなく、夜もだいたい遅い。  もっとも、朝が遅いぶん昼夜逆転しているだけとも言う。というか、きっとそっちが正しい。  …

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4年前
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モノかき彼女と絵描きのボク _ Day 1

  Day 1 - AM 10:03 -  彼女の朝は、だいたい遅い。  根っからの夜行性なので、夜が更けるとともにエンジンがかかり、空が白むに連れて回転数が落ちてくるタイプだ…

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4年前

【三題噺】寂しいが言える幸せ

MAGNET MACROLINKで開催されていた、第24回「三題噺」短編コンテスト投稿作品。
https://www.magnet-novels.com/novels/63940

お題:「コーヒー」「グラス」「寂しい」

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「……んのバカヤローッ」

 そんな、嫁入り前の娘が口にするには少しばかりお行儀の悪い言葉を吐き出した代わり

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【三題噺】やっぱり、そばがいい

MAGNET MACROLINKで開催されていた、第23回「三題噺」短編コンテスト投稿作品。
https://www.magnet-novels.com/novels/63483

お題:「ギャル」「蕎麦」「秋葉原」

================================

「うーん……」
「どったの、ゆーりん? 便秘?」

 五限と六限の間の休み時間。
 放課後を前に騒つく教室の自分

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ナツのおじいちゃん

 私のおじいちゃんは、一言でいうとお茶目な人物で、昔っからとにかく新しい物好きのイタズラ好きだったようだ。
 いわく、ビデオゲームが発売された時もいの一番に買ってくると、子供そっちのけで熱中していたとか。
 いわく、まだCDどころかフロッピーディスクすらない時代から、パソコン一式を買い込んでは本を片手にプログラミングをしていたとか。
 そういうエピソードには、事欠かない人物である。

『ん? これ

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マンプクな旅

「はぁ~! マンプクだぁ~」
 言うやいなや、彼女が後ろに倒れ込み、畳の上で大の字になった。
 こんなお行儀の悪いことができるのも、部屋食のある旅館ならでは。なので彼女との旅はもっぱら旅館泊だ。
「そういや、マンプクってどう書くか知ってる?」
 所狭しと並んでいた、地のものをふんだんに使った料理の空き皿を眺めながら、ふとそんなことを彼女に問いかける。
「モッチロン! 満たされるに、お腹でしょ?」

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モノかき彼女と絵描きのボク _ Day 3

  Day 3 - AM 08:19 -
 
 彼女の朝は、ときどき早い。
 もっとも、『彼女にしては』の注釈付きだけども。
  
「それは仕事? 趣味のほう?」
「わはっ?!」

 今朝は久しぶりに気持ちのいい目覚めだっだ。
 天気もよかったのでそのままベランダに出て無心で筆を走らせていたボクは、その声を聞くまで彼女が後ろに立ったのも気付かず、間の抜けた声をあげながら振り返るハメになった。

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モノかき彼女と絵描きのボク _ Day 2

  Day 2 - PM 11:48 -

 彼女の朝だけではなく、夜もだいたい遅い。
 もっとも、朝が遅いぶん昼夜逆転しているだけとも言う。というか、きっとそっちが正しい。
 健康には良くないなぁとは思うものの、ものづくりに携わる人間として気持ちは分からなくもないので、いまだにあまり強くは言えないでいる。

「はい、どうぞ」
「お、ありがっとー」

 先ほどから彼女が噛り付いているデスクの

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モノかき彼女と絵描きのボク _ Day 1

  Day 1 - AM 10:03 -

 彼女の朝は、だいたい遅い。
 根っからの夜行性なので、夜が更けるとともにエンジンがかかり、空が白むに連れて回転数が落ちてくるタイプだ。
 もっとも、ボクらのような仕事をしている場合は、夜行性というのはそんなに珍しいことではない。
 かく言うボクも、普通の勤め人ならとっくに仕事を始めているような時間に目が覚めたわけなので、あまり人のことは言えないの

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