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久川颯ちゃんのオフェンス
その芸能プロダクションの名はGSプロというものだった。潤沢な資金を投じ、四百名ちょっとの新人アイドルを同時にデビューさせ、CDに付属するたくさんの購入特典と、それに加えてライブの演出の豪華絢爛さにより、GSプロとそこに所属するアイドルは瞬く間に大量のファンを惹きつけた。
ヒットチャートの真ん中から上にGSプロ所属アイドルの名前を見ない日はなく、アイドル好きな人々の間でGSプロの存在感は非常に大
詩：戦え！ 的場梨沙ちゃん
将来の夢はパパのお嫁さん きみは自信たっぷりに言う だけど
パパがきみのおっぱいに触っても
きみはあんまり楽しくないんじゃあないか
パパと子どもは結ばれない 当たり前すぎる
結びようのない人と結ばれようとすること
それは全然勝ち目なき戦いじゃないか
それならば友よ 戦うことの向こう側を見てみよう
戦え 的場梨沙ちゃん 挑め 的場梨沙ちゃん
パパと結ばれない自分を追い越せ パパ
詩：黒埼ちとせさんと健康になろうよ
冬の肌寒い朝 ぼくはきみに言う
満員電車の中でトイレに行きたくなったらどうする
きみは笑って答える
アイドルはトイレで用を足さないから大丈夫
違うよ きみは普通の女の子だよ
おいしいものを食べたあと それが出ていくじゃないか
黒埼ちとせさんと健康になろうよ
お尻からブリブリ出ていく塊が きみは人間だって教えてる
黒埼ちとせさんと健康になろうよ
早寝早起き 快食快便 晴耕雨
詩：大石泉ちゃんと働きたいな
通勤電車から見える朝の街 変わらないようで少しずつ変わってる
通勤電車から降りていく人 変わっているようだけど僕は変わらない
事務作業 パソコンポチポチ たまにトイレ 延々と続く
マニュアル通りにやってます でもうまくいきません
大石泉ちゃんと働きたいな 朝から夕方までパソコンカタカタ
マニュアル見てもわからないなら わかるまで考えよう
大石泉ちゃんと働きたいな 弊社のシステムは
詩：高峯のあさん結婚してくださいお願いしますなんでもします
夜空の星が投げかける光 照らされる貴女の影
なぜ世界に白と黒があるんだろ
大いなるものが呼びかける声 聴かされる神様の歌
なぜ世界にヒトとそれ以外があるんだろ
貴女の姿 じっと見ていても消えない
貴女はここにいる この世界の端っこにぽつんと
高峯のあさん 結婚してください お願いしますなんでもします
貴女と同じ世界 生きていたい 鼓動を感じていたい
高峯のあさん 結婚してく
砂塚あきらちゃんの手札
ここのところ、あきらに回ってくる仕事が増えてきていた。事務所のホワイトボードにはあきらがこなすべき仕事の予定がびっしりと書いてある。そのひとつひとつをあきらはうまくクリアしていかなければならなかった。
あきらが所属するプロダクションは小規模なもので、アイドル業界の中で目立つものではなかった。しかし最近はプロダクションの面々が優秀な仕事ぶりを見せつつあり、だんだんと注目を集めるようになってきた。
大石泉ちゃんのパーフェクト
この記事では大石泉が抱く欲求について考えて、泉がなにを望んでいるかを探ってみることにします。
大石泉は他人のサポート役に回ることが多いです。頼りになるお姉ちゃんなのです。恒常SSRの特技がパーフェクトサポートであるという点もそれに沿っています（たぶん）。困っている他者をサポートしたい、他人の役に立ちたいというのが大石泉の欲求（の一部）です。かつてのデレぽでは双葉杏に頼まれて文章を定期的に投稿
ロールプレイングゲームとしてのアイドルマスターシンデレラガールズ
アイドルマスターシンデレラガールズとはどのようなコンテンツでしょうか？ 多種多様なアイドルを育てる、好きなアイドルが唄う歌を聴いてエキサイトする、などいろいろな味わいかたのあるコンテンツですが、ここで考えてみたいのはユーザーがプロデューサーとしての役割を演じ体験するコンテンツなのではないか、ということです。ユーザーがプロデューサーのロールプレイをするわけです。
どのようにプロデューサーを演じる
大石泉ちゃんと久川颯ちゃんの組み合わせ
大石泉と久川颯の振る舞いの違いを少し考えてみます。まず、泉の振る舞いの形から見てみます。
大石泉は合理的に物事を観察しているように見えます。難解な物事も事前に計算しておく、公式に当てはめて解を割り出してクリアしていく、などという場面がしばしば描かれます。直近の「この恋の解を答えなさい」イベントでもそのような大石泉の考え方が表れていました。最適なアルゴリズムを用意して、コストを抑えて論理的に困
黒埼ちとせさんの切り返し
西暦2040年以後、地球で暮らす人々はだんだんとふんわかのんびりまったりした精神を持つようになっていった。「なにごとも気楽にやろう」とか「慌てる必要はないんです」とか「のんびりと仕事を進めていけばいいのよ」とか、そういうノリですべてが進行していった。政治家たちは気楽にお互いの相違点を認め、批判したり争うことをやめていき、世界的な大企業もお気楽にモノやサービスの企画を立て「まったり商売ができればい
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久川颯ちゃんのスロットル
これといって特技のないアイドルは淘汰されていくのだろうか。颯はスマホの画面に映るヒットチャートを見ながらそんなことを考えた。
チャートの上位はデビューしたてのアイドルたちが手がけた曲で賑わっている。まだアイドルとして経験の浅い子たちがチャートに名前を連ねるのは、どの子たちもしっかりとした特技を持っているからだった。しかしそれぞれの特技は、世界史マニアであるとか、美しい水彩画が描けるとか、表計算
砂塚あきらちゃんの試行
事務所の中、机の上に置かれたタブレット端末を眺めているプロデューサーはやたらと機嫌が良さそうだった。そばに立っているあきらにプロデューサーはウキウキした調子で言った。
「あきら、あきら、次のライブはすげーことになるぜ」
「すげーこと？」
上機嫌で言葉を投げてきたプロデューサーにあきらは戸惑ったが、プロデューサーが「これを見ろ。ライブの演出はこんな形になる予定だ」と言ってタブレットを差し出した。