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小学生の頃、水曜日が楽しみで仕方がなかった
小学生の頃、水曜日が楽しみで仕方がなかった。なぜならば、イナズマイレブンとダンボール戦機がテレビで放送されるからだ。ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ミュージックステーションというレッドカーペットが敷かれた金曜日も同じように楽しみだったのだけれど、やはり当時の僕が、より熱を有していたのは水曜日の方だった。小学校のサッカーチームに所属していてサッカーが好きだったこともあったし、なによりその年代の男の子
もっとみる明かりをつけましょ、提灯に(短編)
君がいなくなっても生きている。こんなにも皮肉なことが他にあるだろうか。私はきちんと君を、君のことを愛していたのだろうか。あれほどまでに君のことを知りたくて、欲していて、君がいなければ生きる意味なんてないとさえ思っていたのに。
恋は盲目と言うように、私の視界はぐっーと小さく丸くなり、そこには君が写っていた。魚眼レンズ越しみたいな君中心の世界がそこにあった。君が生きる意味なんてものはとても稚拙で、安
忘れられない恋などなくて
脳みそが活性化している夜にしか文章を書けないでいるから、いつまでも君を忘れられていない。そんな思いは戯言に過ぎなくて、忘れられない恋なんてものはないはずなのだ。時間と共に記憶は薄れ、痛みは消え、日常は日常として進んでゆく。いつか別の人に好意を抱いて、また心を寄り添い合わせたり離れたりを繰り返す。異性が薬であって、それ以外は全てクレイジーで済まされる。音楽は耳から摂取するシャブであり、映像は目から取
もっとみる突出した文才も無ければ、落ちる木の葉を見て何かを感じる感性もない。自分の内面に向き合い感情を吐露する文章になんて誰も期待はしない