【読書ノート】「問い」を立てる力
読者さんに質問です。
こんにちは、けいごです。
広告や宣伝はお好きですか? といわれて「好き」という方はいないと思います。しかし現代社会では過大広告や宣伝は、いたるところに存在していて、見ない日の方が珍しいです。
しかしもし、広告や宣伝ではなく、「共に考えること」が出来る問いかけであれば、快く受け入れる方の方が多くなるのではないでしょうか?
本記事では、そのための「問い」を立てる力について学べる本を、紹介します。
本記事は「広告や宣伝以外のアプローチを知りたい!」というビジネスパースン、「社会課題を解決するための問いかけを考えたい!」という社会問題に興味のある方に向けて書いています!
広告よりも「問い」を立てる
皆さん「PR」という単語をご存じでしょうか? この単語は別名「パブリック・リレーションズ」といいます。この単語の定義は以下です。
PRと聞くと、一見、アピールなどを想像すると思います。例えば「自己PR」は、自分をアピールして会社から内定をもらう印象です。これには、広告や宣伝のようなニュアンスが含まれているイメージが少なからずあるはずです。
しかし、実際PRの単語の定義は「関係作り」なので、アピールとは異なります。
会社で考えると、宣伝は企業から個人への一方通行の矢印が向いているイメージ。PRはこれが双方向に向くイメージです。
つまり、広告や宣伝とPRの大きな違いは、「一緒に作る取り組みがされているかどうか」です。
「PR」では一緒に考えることが必要
PRについて、実務家の間で最も読まれている本である、「体系パブリック・リレーションズ」には、以下の定義があります。
これを分解すると以下のようになります。
これらを踏まえて様々なステークホルダーと一緒に考えるべく、「合意形成」をしていくためには、社会に対して新しい「問い」を立て、今までとは異なる視点や考え方を提示する必要があります。且つ決めつけるのではなく「こうゆうのはどうですか」と問いかけることが重要です。
なぜ「PR」が重要になっているか
では何故、問いが重要になってきているのかというと、現代社会には以下の要素があるからです。
正解のない時代
現代は正解の無い時代です。あらゆる課題を解決しようとするとき、過去の正解が通用しない世の中になってきています。リーマンショックやコロナウイルス、AI、VRの開発等、様々な事象が起きています。
これらの変化に伴い、生活者のニーズや価値観、ライフスタイルも大きく変わり、現在も変化しています。組織体はこの変化に対応しなければなりません。
これまでは、大量生産大量消費などの「正解」がはっきりしていた時代でしたが、これからはそうはいきません。
社会課題への関心の変化
また、現在では企業として社会課題に取り組藻ことが求められてきています。「SDGs」や「ESG」など、が有名になってきているのは、これが背景としてあるからです。
生活者としても、社会課題に対する取り組みへの関心が高まっており、同じ価格帯でも環境問題への対策ストーリーがイメージできる商品を購入すると思います。もしかしたら、環境問題への意識が高ければ、多少高くても対策をしている商品を購入する方もいると思います。
問題とPRの相性がいい
このような中PRは、これらの問題との親和性がとても高いです。PRは元々、マスメディアに「報じる価値」があるい情報を提供することを生業にしていました。そのため、社会性や公益性の視点から情報を再編集する必要があります。
【解答】「PR」を作る方法
では、一緒に考えるための「PR」は、どのように作ればいいのでしょうか? まず前提として、企業と個人、そして社会との「三方よし」な、モノやコトを生み出す必要があります。
その上で、以下を意識します。
企業としては、「経済的価値」を追いたいところですし、追わなければ持続しません。しかし、それだけを考えていては、売れなくなってきている社会であることは説明しました。
そこには「社会的価値」を含めることで、「経済的価値」と絡む、「最適解」を見つけ、新しい「あたりまえ」を作る必要があります。
新しい「あたりまえ」は、顧客にしかわかりません。例えば、男性だけが働く時代から、共働きが当たり前な時代に変化しました。それに伴い、洗濯機を使う時間が朝から夜に変化していきます。そのようなニーズに対応したモノやコトを生み出す必要があり、且つ社会にも良い影響を与えるような仕組みを構築する必要があります。
その「最適解」を生み出す方法を、それを以下にまとめます。
①問い
「問い」とは社会潮流れを把握し、当事者一人一人の声に耳を傾け、真に取り組むべき課題や、課題に連動するような世の中の兆しを発見して、新しい問いに仕立てていくことです。
それには4つの視点が重要です。
「社会変化のキザシ発見」では、マクロ的視点で分析します。分析対象に対して、マーケットやターゲットがどのようになっているかを把握します。ポイントは「データや複数の事象の抽象化からキザシを掴むこと」です。
しかし、このマクロ的視点だけでは、マイノリティを見逃してしまいます。そのために、「n1インサイト発掘」にてマイノリティを発掘します。実際にこのマイノリティにこそ、商品のヒントが含まれています。具体的には、インタビューなどを通して探求します。また、聞き取る際、言葉だけではない部分も汲み取ることが重要です。
続いて「企業の意思・能力」にて、クライアント自身がどうゆう未来を目指したいのか、その未来を実現するためにはどうゆうことが必要かをヒアリングします。その上で実際に出来ることを確認したり、企業の取り組みに対する社会やメディアの評価はどうなっているかを調べ、アプローチを探ります。
以上のように、3つの要素を調査・分析したところで、「未来洞察・想定」に入ります。これまでの3つの要素で、今後の未来をどうしていくのかを「私たち」が想定していきます。具体的には、データに基づいて市場や社会がどう変化するのかを予測したり、世の中の転換点を発見して検証します。
例えば、自動運転が普及すれば、運転免許証の意味がなくなるので、その問題を考えたり、事故時の対応をどうするのかを考えていきます。
②提唱
続いて「提唱」とは、、、、、といいたいところですが、気になる方は本書で!!!
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