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日常

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記事一覧

日々は簡単に過ぎていく

日々は簡単に過ぎていく

寝て起きて、仕事に行って、帰ってご飯を作って、お風呂に入って寝て起きて、を平日は繰り返し、

休日は、寝て起きて、化粧をして友達とでかけ、家に帰ってご飯を作って、お風呂に入って寝て、
次の日は遅く起きて、ランチを外に食べに行って、帰って掃除をして適当に動画などを見てだらだら過ごしていたら、あっという間に夜、そしてまた平日が始まる。

時間が過ぎることは本当に簡単だ。何もしていなくてもそうやって日々

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引越しの経験は人生を面白くする

引越しの経験は人生を面白くする

9月の末に引越しをした。
初めて実家を離れるので、かなり気合の入った引越しになった。
実家を離れるということは、私にとって自分の力で人生を歩きだすということ、生活全てを自分で決めて動かしていくということを意味していた。

まず、引越しを決めた理由は、周りの友人たちが一気に大多数、結婚や出産などで環境が変わり、私の心が大きく揺れたから。
うちは母が、実家も都内にあるし、結婚するまで家にいてお金を貯め

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誕生日とか記念日とか結婚式とか

誕生日とか記念日とか結婚式とか

ミンミンと蝉が鳴いて、空間が歪むような暑さ。日も照って照って、雲はこんもりとCGのように、真っ青の空を背景に、浮かぶ。5分でも外にいれば、汗がたらりと皮膚を伝い、カバンから出したハンカチでその汗を押さえて、ため息混じりに、暑ぅい、と独り言。

エアコンの効いた室内に入ると、やっと頭がすっきりしてくる。外にいると暑さで思考が停止している。

最近の私の頭の中は、冬に引っ越すこと、会社で受けなきゃいけ

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チューハイでも飲んで、待つ、夏

チューハイでも飲んで、待つ、夏

会社で、花火大会で余った缶チューハイをあげるから持って帰ってね、と社長に言われた。

仕事帰りに予定があることが多かったので、数日は持って帰れず金曜日になってしまい、さすがに持って帰らないと!と冷蔵庫に向かった。
すると、社長が冷蔵庫の前で何やらごそごそとやっていて、あー!すみません、と叫ぶ私。
社長は、私にくれる4本の缶チューハイをビニール袋に入れて、その上から紙袋に入れてくれていた。

「これ

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六月の終わり

梅雨に入ってしばらくたったけど、雨は降ったり降らなかったり中途半端だ。

昨日も、しとしととした雨。気温は寒くも暑くもなく、しっとりと湿気を含む空気。

紫陽花は枯れ始めて、もうすぐ七月が始まる。

そんな六月の末、彼と散歩に出かけた。

東京の下町情緒の残る街、谷中・根津・千駄木、傘をさして散歩した。

傘をささなくてもいいくらいの小雨だけど、ささなければささなかったで顔に当たる雨が鬱陶しい。

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蒼井優ちゃんが結婚

私の最も好きな女優さんと言えば蒼井優ちゃん。

蒼井優ちゃんを好きになったきっかけは映画「ハチミツとクローバー」です。

私は中学生の頃、ハチクロの漫画が好きで、ノイタミナで放送されたアニメもかかさず見ていた。

そして高校1年生になった頃、ハチクロが実写映画化されるということで映画館に見に行った。見る前は、なんではぐちゃん(主人公の女の子。小さくてふわふわとした金髪のロングヘアで、妖精みたいな女

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すっと受け入れて噛みしめる

すっと受け入れて噛みしめる

環境がガラリと変わって、毎日疲れている。

毎日正しく頑張っても、うまくいかないときはあるもので、
最近は、朝起きた瞬間から、頭蓋骨が苦悩の縄で締め付けられている。

思考が正常に働かなくて、眉間にぎゅっと皺を寄せてうつむくだけ。

彼の前で弱音を吐いて泣いたり、大好きだった男友達との戻らない二年間を思い出してしまったり(その二年間は、宝石箱の中をそっと覗くと、痺れるような輝きを私に見せつける

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ビタミンを生成する

ビタミンを生成する

GINZAという雑誌のSNSをフォローしているのだけど、何ヶ月か前に、知り合いの女の子が出ていた。

あ、と思い、タップしてサイトの記事に飛んでみると、彼女のメイク道具の写真と、美の三ヶ条という文章が載っていた。
「きれいな人のポーチの中身」というコーナーだった。

美の三ヶ条となると、普通だったら「保湿をする」とか「早く寝る」そんなことを書くのだろうけど、その子の書いているものを読んでみると、

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はじめました

朝の一時間、毎日何かを書くことになった。

何でかと言うと、ことの発端は数日前。青山ブックセンターに普段本を読まない恋人を連れて行ったときのことだ。
彼に何か本を読ませようと、ずらっと並んだ本の中から、合いそうなもの、読みやすそうなものを探し歩いていると、実用書のコーナーにあった、小さな習慣という本が目についた。クマのイラストが描いてあり、可愛い。
彼は、おおらかで前向きな性格をしているが、行動に

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クリスマスを思い出す

東京は、ぐんと気温が下がった。
ついこの前までは暖かく、厚手のチェックのシャツなんかを上着として着ていたのに、唐突に本格的な冬のコート。
外に一歩を踏み出してみれば、地面から冷えがせり上がり、足の裏から身体の芯を冷やすような寒さだ。
そんな寒さを味わいながら、表参道の街を歩けば、クリスマスが近いのだなあ、ということをぼんやり実感する。レッドやゴールドやグリーンの植物に粉雪がかかって淡くぼやけたクリ

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猫に追われた話

猫に追われた話

家の近くに野良猫の溜まり場がある。
古いアパートの一階の外廊下部分で、夜、通りかかるとよく溜まっている。メンバー全員が揃うと多分10匹くらいだけど、そんなに揃うのは稀で、1匹しかいない日もあれば、3匹くらいの日もあったりと、日による。
いっぱい集まっていると可愛いので、スマホで写真を撮ったりして、毎日その道を通ることを楽しみにしながら、帰宅しているのである。

先日、今日もいるかなと、わくわくしな

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いいところとわるいところ

人のいいところと悪いところは紙一重で、
私のいいところは、とにかく深く細かく考えすぎるところで、これはやっぱり悪いところでもある。

実はこれに関しては数ヶ月前までは、悪いところでしかないと思ってかなり悩んでいた。
私は自分にも他人にも厳しくて、自分の悪いところも人の悪いところもすぐに目につき、完璧を目指して努力したい人。
だから、他人にも少し説教臭くなるときがあって、そんなこと本当にやめたいやめ

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2019年がはじまった

2019年がはじまった

あけましておめでとうございます。
今年の年越しも、毎年恒例になった高校の友人達と友人宅でまったりとお酒を飲んで過ごすというものでした。
気の置けない仲間と、気を遣わずに近況を報告し合い、下らない話で笑って、年末って良いですよね。一年で一番の幸せ。
結婚する人が増えるにつれ、こんな集まりもなくなっていくのだろうなーというしんみりした気持ちがあり、だからこそ、今こうやって集まれていることへの嬉しさが加

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元旦に、大黒様

元旦に、大黒様

2019年元旦。
泊まっていた友人の家で年が明け、夕方ごろ家に帰った。

母に、あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします、を言い、ダイニングで残り物のすき焼きを食べようとする、と、母に「ねえ、これ知ってる?」と言われた。
母が手に持ち、私の方に差し出しているのは、指先くらいの大きさの金色の大黒様だった。
もちろん私は「知らない」

やっぱり知らないよねぇ、と引き下がられそうになっ

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