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芸術の部屋

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芸術・創作に関してのまとめです。 有名作家の作品から無名の方々の作品まで、その実績に関わらず心に響いた作品&作家さんを集めてみました。 絵画も立体造形もハンドメイド作品も、あくま… もっと読む
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記事一覧

京都国立博物館 特別展「雪舟伝説」ー「画聖」の誕生ー~展覧会#58~

京都国立博物館 特別展「雪舟伝説」ー「画聖」の誕生ー~展覧会#58~

「雪舟展」ではありません!友人に「雪舟展、観てきたよ」と話した。展覧会のリーフレットは、観終わったあとに持って帰っただけで、ついさっきまで中身を見てなかった。二つ折りの中央にこんな文字が書かれていた。なんと・・・・・・

この展覧会は、雪舟の作品を展示することだけが目的ではなかった。雪舟の没後もその作品は生き続け、狩野派をはじめとする諸派の多くの画家たちの手本となり、受容されてきた。雪舟をキーワー

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人生 もうひと勝負 もうふた勝負だ!!

人生 もうひと勝負 もうふた勝負だ!!

F4号の画面いっぱいにカラフルな頭骨が描かれています。

ドリッピング技法を使いハートマークや花柄を描いています。
このアクリル画教室では 
フイルムケースや小さな紙コップにジェッソ(アクリル下地剤)と
アクリル絵の具に水を混ぜて
少しゆるくした絵の具を画面上部から落下させて形を描いています。
乾燥後に余白の部分に彩色します。

作者もこのドリッピングに
初めは少しためらいがあった様ですが描き

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円空~仏は自然そのものの中にある

円空~仏は自然そのものの中にある

記事内の画像はすべて許可された範囲で
2022年4月1日に撮影しました。

主人と二人で中の島の国立国際美術館「古代メキシコ展」へと向かったのですが、なんと休館日!

自分たちの間抜けさに呆れ、どれだけ落胆したかは言葉にできないほどで、しかもこの日は4月1日とは思えないぐらいの夏日のため、歩いているだけで身体にこたえる暑さに疲れは倍増しました。

アホ過ぎて精神的に落ち込む💧

こちらは前売りチ

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細かな観察が行き届いた写実作品

細かな観察が行き届いた写実作品

自宅の庭先に生えていたコナラの木の1本が
木喰い虫に侵され
切り倒されてしまいました。
幹や枝葉は処分され切り株だけが残っています。
その切り株も日に日に朽ちて
やがて土に還るのだと思います。

この切り株の背後にもう一本幹が
描かれているのが見えます。
おそらく二本同時に芽生え共に成長し
天に向かって枝葉を伸ばし互いに
支え合って生きて来たのでしょう。

ところが或る日、片方の体の一部に病気が

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作者が願うのは只々 平和な社会です

作者が願うのは只々 平和な社会です

作品はS60号の画面全体に国連の旗が描かれています。
平和のシンボルである
しなやかで優しい木の葉に包まれた地球の姿です。
そのきれいな旗が誰かに依って刃物の様な物で切り裂かれ
荒れ果てた場所もダンボールを無造作に破り
それをコラージュして表現しています。
更に核兵器を保有する国やミサイルをたくさん所持する国も
描き込まれています。

21世紀に入った今でも世界各地で争い事が絶えません。
現在5

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エミール・ガレ、自然への眼差し|北澤美術館

エミール・ガレ、自然への眼差し|北澤美術館

本年の課題「諏訪を巡る」、今回は諏訪湖畔にある北澤美術館を訪れました。

北澤美術館は、バルブメーカーKITZ(旧北澤バルブ)の創業者である北澤利男(1917‐1997)が、出身地である諏訪の地域文化振興と発展のためにと、自身が収集した美術品を公開する場として開館しました。

1000点を超えるガラス作品のコレクションで有名ですが、もともとは東山魁夷や山口華楊などの現代日本画の収集がはじまりだった

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2024年 生徒作品新作発表会1

2024年 生徒作品新作発表会1

 

 

「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」

2024年 生徒作品新作発表会2

2024年 生徒作品新作発表会2

「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」

京都国立博物館 特集展示「京博のお正月」など~展覧会#49~

京都国立博物館 特集展示「京博のお正月」など~展覧会#49~

今年最初の展覧会2024年最初の展覧会は、京都国立博物館です。毎年見に行っている干支の「新春特集展示」以外にも、2つの特集展示がありました。今回はこの3つの展示について紹介します。

①新春特集展示「辰づくしー干支を愛でる-」
今年の干支は「辰」。十二支の中で唯一想像上の動物である。龍は古来瑞獣として尊重されてきた。日本の龍の起源は中国にある。『史記』には、漢の劉邦は、両親が龍の夢を見て生まれたと

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縄文に今の自分を重ねて・・・

縄文に今の自分を重ねて・・・

屋久島を訪れたお嬢さんが撮った縄文杉のウィルソン株と
テレビで紹介された縄文時代の土偶が
作品のモチーフになっています。

この作品は紙ヤスリや段ボールを使った技法で
作業をしていますが 最初これらの素材をどう利用すれば
よいのかなかなか理解できずに居ました。
考えあぐねた末
次の世代に繋げる意味を込め縄文杉の古木と比べると
驚く程ひ弱な自分自身だったのでしょう。

描き進めていく内に
次第 次第

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ドラマチックな1年に💕

ドラマチックな1年に💕

今月のえんぴつで名画_φ(・_・
クラス展覧会が終わって、来年に向けた新作がスタート!

模写をする作品選び。
描いたことのない風景画にしようか、美しい建造物の模写もいいかな、等々考えましたが…
コレだという題材が見つからず。

結局「人」を描くことに。やっぱり私は「人」が好きみたいです。
そして前回に続き、また男女二人の絵を(コレも好きらしい)。
描きたいリストの中にあった作品。
昨年の「メトロ

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兵庫県立美術館 特別展「生誕120年  安井仲治ー僕の大切な写真」~展覧会#48~

兵庫県立美術館 特別展「生誕120年 安井仲治ー僕の大切な写真」~展覧会#48~

安井仲治安井仲治(1903~1942)は、戦前に関西で活動したアマチュア写真家である。彼が大阪で産声をあげたのが1903年(明治36)の12月15日。それからちょうど120年を経過した2023年12月16日、兵庫県立美術館で安井仲治の写真展が始まった。いわば回顧展だ。

安井仲治という写真家については、何も知らなかった。彼が写真を撮り始めた1920年代は、時代でいえば大正である。記念写真や記録写真

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現代的なアレンジでモダンな仕上がりに

現代的なアレンジでモダンな仕上がりに

ステップ⑦は マチエール(絵肌)創りを学習するコーナーです。
この画面から和紙に描かれた作品を
イメージするかも知れませんが
今回のマチエール創りはティッシュペーパーを利用しています。
支持体はキャンバスボードF4サイズを用いて
ティッシュペーパーをジェッソで貼り付けています。

まず最初に2重になっているティッシュを1枚に剥がし
巾3cm程度の短冊状にしておきます。
キャンバスボードにジェッソ

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