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「あ!」
美味しく炊けたはずの玄米ごはんをよそうために炊飯器を開けたところ、
「炊けていなかった」。

炊飯器のスイッチを入れ忘れて、玄米のままでした。

玄米から元気な泡がいっぱい出ていて、一瞬、何事かと思いました。

「急いで炊くけれど、間に合わないから、朝はオートミールにしよう」
と私。
「晩にごはんになりますが。お粥にするね」

我が家では、朝と昼に玄米ごはん、夜にオートミールを食べます。

朝と昼の玄米ごはんは、朝に一緒に炊きます。

夜に玄米ごはんを食べるとなると胃に重いので、消化の良い、お粥にしようと思いました。

「卵はどうしようか?ごはんを煮ているところに卵を落として、半熟卵でいい?」
と私。

「それでいい」
と夫から答えが返ってくるかと思いきや、思いがけない提案が。

「お粥に温泉卵をのせて醤油をかけると美味しいよ」
と夫。

お粥に温泉卵!

おぉ、それは、とても美味しそう。

というわけで、晩ごはんに「温泉卵のせお粥」を食べることになりました。

そして、いつもどおりに時間が過ぎて、夜になりました。

さて、調理です。

ごはんは冷ましておきます。

卵も室温にしておきます。

まず、温泉卵を作ります。

水を鍋に入れて、強火で火にかけ、沸騰したら火を止めて、そこに静かに生卵を割らずに入れて、20分間置きます。

温泉卵のできあがり。

お粥を作ります。

玄米ごはんを鍋に入れて、そこに水を玄米ごはんの倍量入れて、弱火で火にかけ、玄米ごはんが煮崩れて、大きなあぶくがたって、水が白く、とろとろになってきたら、火を止めます。

お粥のできあがり。

というわけで、盛り付け。

お粥を、ごつごつした白茶色の美濃焼のラーメンどんぶりに入れ、温泉卵を割り入れて、奈良の井上本店さんの醤油をかけて、最後に、小梅の梅干しを2つ、そのどんぶりの端のほうに置きました。

見た目からして、美味しそう。

お味は。

とても美味しかったです!

まずは、醤油のかかっていない、白いままのお粥と梅干しを一緒に食べました。

これも美味しかったのですが。

次に、温泉卵を崩して、お粥や醤油とかき混ぜ、食べました。

これが!

卵の香り、濃厚な卵の黄身、白身の舌触り、醤油の香りと舌への刺激、卵とお粥と醤油の斑に合わさった味。

簡単なのに、いつもの材料なのに、お粥をこんなに美味しく食べられる食べ方があったとは!

ありがとう、夫。

あっという間に食べてしまいました。

また機会があったら作ります。

温泉卵のせお粥、とても美味しかったです。

ありがとう、ごちそうさまでした!

天野マユミ

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