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マーケティングの数字②ユーザーを増やすために見る数字
前回、売上アップの為には結局「購入者」をふやすべきだ、という話をしました。では、購入者を増やすためにどんな数字を把握すればよいか、という事を書いていこうと思います。
僕が一番良く使うのは「5セグ」です。これは、全人口もしくは潜在顧客を含めた全人口を下記のように分けます。
①そもそもブランドやサービスを知らない人(未認知)
②知っているが、買ったことがない人(認知未購入)
③買ったことがあるが、
強い「ベネフィット」は葛藤を解決する
前に、強いベネフィットは「本能」に刺さる、と書きました。似たような話ですが、強いベネフィットは「葛藤」を解決する、という話をします。
ヒトの意思決定については、単一のシステムで判断がされていない、という心理学の研究があるそうです(「二重過程理論」といいます)。ヒトのココロには、「早いこころ」と「遅いこころ」がある、という考え方です。ヒトの意思決定を考えるにあたり、この考えは非常に示唆に富んでいる
数字を見るときは、『差』を見ろ
仕事の記事では消費者ニーズのことを書くことが多いですが、マーケティングに関わるようになり、第一に上司から言われたのは「数字」についてです。自分の関わる仕事について、どの程度の数字を理解しているか?売上は?利益は?人数は?「数字」は、国や文化が違っても共通する唯一の言葉であると。
ちなみに、もう一つ言われたのは「全体を見ろ」です。「全体を見る」。そうすれば、現状の理解がきちんとできる。「数字を見る
「文脈」でのニーズ理解の重要性
僕は広告会社でマーケティングに関わっていいますが、そこで使われている手法やフレームの中には、なんとなく実感が湧かないものがいくつかあります。
そのひとつが「消費者を●●タイプ」でセグメントするという、価値観をタイプ別にして分類するやり方です。例えば食品のブランドターゲットを考える時に「美味しさ重視タイプ」「オーガニック重視タイプ」「量が一番タイプ」…のように「自分が重視する特徴」でセグメントをし
個人的に思う、マーケティングで最も大切な「コンセプト」の話
今日はマーケティングを考える際に大事な「コンセプト」について書いてみようと思います。商品、ブランド、広告の戦略を考えるにあたっては、その大元を貫く「コンセプト」が必要になってきます。人によって違いがあるかもしれませんが、個人的には「コンセプト」を考えるのに必要なのは、下記の4つの要素かな、と考えています。
①ターゲット
②ベネフィット
③カテゴリ
④RTB (Reason to Believe/
マーケティングのありがちな失敗①「差別化」の罠にはまる
今日も仕事の話から。
マーケティングというと、「差別化」という言葉がついて回ります。
元々は、マイケル・ポーターが競争戦略として言い出したものでしょうか。
「差別化」という言葉は非常に有名で、マーケティングの基本としても良く知られています。しかし、実業で行う場合、「差別化の罠」に陥ることがあります。これは、僕自身もプランニングで経験したことがあります。
「差別化の罠」とは、簡単にいうと「差別