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何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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#毎日note

TOEIC915点をとって私が得たものは、点数じゃなかった

TOEIC915点をとって私が得たものは、点数じゃなかった

しばらく、これを書こうか書くまいか、迷っていた。

私はマウンティングのようなものが大嫌いだ。自分はこんなに出来るんだぞ、こんなに良いものを手に入れているんだぞ、というような、ネットでも現実の世界でもよくある、マウンティングが。だから、客観的に少しでも「マウンティング」のように受け止められかねないことはあまり書きたくなかったし、そうして優しい読者の方が遠のいてしまうことは、私にとってはとても悲しい

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小さくても成功体験が必要な理由

小さくても成功体験が必要な理由

思えばいつも「できない自分」になる場所に身を置いている。上位だったことは中学の成績までさかのぼらないと記憶が無い。高校も、大学受験も、就職先にいた同期の出身大学も、私はいつも下から数えた方が早かったので、劣等感がすくすくと育っていった。

自分にはできることなんて何もない、役に立つことが見つからない。そんな風に過ごしていたけれど、とある取材の帰り道にふと、自分は「自分が"できない"位置に身を置く環

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いくつもの道があっても、やることは1つ

いくつもの道があっても、やることは1つ

今まで「途中でやめる」ということをあまりしてこなかった。やめることが少し怖かったのかもしれない。学生時代に途中でやめた経験と言えば、3ヶ月間入っていたテニサーくらい(信じられないくらい友達が1人もできなかった)。

なので新卒で入った会社をやめたことは、かなりの肝試しだった。

考えて出した結果だし、特に後悔していることも無い。けれど半年くらい前までは、日々の中でうまくいかないことが起こると、「前

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自分の仕事の見積もりは高く

自分の仕事の見積もりは高く

フリーの案件は仕事を受けるときに、「いくらならやれますか?」と聞かれることがある。多分先方でも大体の相場は持っているけれど、私がどのくらいで受けているのか、それによっては相場よりも抑えてやってもらえるか、みたいな気持ちが働いているのだろう。または、本当に相場感が無くてヒアリングをしているか。

料金交渉はいつも苦手で、なるべくなら先方で定額にしてほしいな、と思っているのが本音だ。けれどそんなこと言

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心が穏やかになった3つの実践。

心が穏やかになった3つの実践。

ある日を境にすごく心が穏やかになった。環境を変えたわけでもなく、付き合う人を変えたわけでもない。方法は簡単だった。単純に、考え方を変えただけだ。

心が穏やかになった考え方は3つ。

①妄想をやめる。
きっとこの人は、私のことを良く思っていないとか、もしかしたら騙されてしまうかもしれない、など、考えてもわからない妄想をやめた。

②目の前の出来事を信じる(受け止める)
もしかしたら実は…?なんて妄

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自分のことがわからない

一昨日のお題

【自分のことがわからない】

自分のことなんて本当によくわからないです。

よくわからないから、シェアハウスで一緒に住んでいる人たちによく聞いてしまいます。

「私のいいところと悪いところ、教えてください」

「できれば、それぞれ10個ずつ」

そういう風に聞くと、姉と妹はいやそうな顔をしながら10個ずつあげてくれます。

すごく細かいところも言ってくれます。

せっかく言ってもら

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「やらないこと」をやることも必要

「やらないこと」をやることも必要

「職場に行けば仕事が気になるし、やるならちゃんとやりたいから、定時で帰るのがすごくストレスで……」と友達が言った。

ここ数カ月働きすぎだったせいか、何でもない時に突然涙が止まらなくなるなることがちょこちょこあったという。その発作は決まって夜に来ていたそう。けれどある時突然、それが出張中に起きてしまい、しばらく会社を休んでいた。



冒頭の話をしたのは復帰してから2~3週間が経った頃。しばらく

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家族についてもんもんと考える

家族についてもんもんと考える

親族に親違いの姉妹がいる。彼女たちの父親の、前妻との子どもが姉、今の妻との子どもが妹だ。私がその事情を知ったのは、社会人になってからだった。

ほかの親族との話で予想はあったものの、仲の良い姉妹だったのでまさか、と思っていた。妹は姉のことをすごく頼っていたし、よく電話をしたり、家にも行っていた。姪っ子(姉の娘)に至っては妹のことを「お姉ちゃん」と呼ぶほどだ。

2人が一緒に住んでいたのは、妹が14

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身近な人がうつになった"意味"

身近な人がうつになった"意味"

最近ようやく、私の中にAmazonプライムという概念が入ってきた。今まで映画をほとんど見てこなかったので、今年はたくさんみようと試しに入会してみたのだ。今日見た「ツレがうつになりまして。」は、思う所がたくさんあって大号泣しながら見入ってしまった。

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自分の価値は決められるのか、作りに行くのか

自分の価値は決められるのか、作りに行くのか

自分の価値はどこで決まっているのかなぁと考える。

社会に大きな成果を残した時? 誰かから「ありがとう」と言われた時? 親孝行をした時? 一体いつなのだろう。

いつまでも私は、自分について誰かから見た「相対的な自分」を考えがちだ。あの人が嫌な思いをしたらどうしようとか、こんなことしたら嫌われるかも、とか、気をぬくとナチュラルに考えてしまっている。



友達との女子会で、まだ付き合って

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時には感情に任せて怒ることも必要なのか

時には感情に任せて怒ることも必要なのか

怒るよりも落ち込んでしまうことが多い人生だ。今まで生きてきた中で、恋人に対して感情的に怒ったことは2回くらい。

特に1回目は、以前ケンカをしたときに「正論ばっかり言って、なんでもっと感情的にならないの?」と怒られたことを受けて、ちょっと頑張ってぶつけてみた。怒っていたし、慣れないこともしたものだから、真っ赤になって涙も出ていた。



好きなタイプは? と聞かれると「何があっても

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能動的な「やらない」選択

能動的な「やらない」選択

仲良しのAくんはものすごく大きい身体をもっている。“ガッチリしている”なら聞こえはいいが、100キロを超えると顔は丸々してくるし、お腹はぽってりしているのがわかる。

そして、趣味なの? と言いたくなるくらい、彼はよくダイエットをする。会社の人と数人で誰が一番痩せるかをかけたり、油ものだけNGダイエットをしたり、カロリーを細かく計算したり。

「今回は運動で痩せる!」と宣言していたのはたぶん2~3

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続けた結果を急かしているのか

数字はわかりやすい指標だ。「可視化できる」ということは、他の人と共通認識がもてる。安心する。1つの精神安定剤のような気がする。

ただ最近は、とにかく記事を書いても見られなければ意味が無かったり、PV数が伸びたからといって、その記事がきちんと読者に伝わっているとは限らなかったり、記事の内容、すなわち“そのもの”に対する価値の指標が、数字だけでは語られなくなってきている。



今年はひと月あたり

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「怖い」と思う妄想の止め方が知りたい

「怖い」と思う妄想の止め方が知りたい

小さい頃から怖がりだった私は、とつぜん身体に接触されそうなもの、大声を出されることがすごく嫌だった。ハトを始めとした飛ぶ生き物は未だに怖い。はばたく音も嫌だし、ぶつかるかもしれないと思うとうずくまって隠れていたくなる。

犬も同様に、小さい頃は(隣の家のわんちゃんを除いて)すごく怖かった。田舎特有なのかわからないけれど、外を歩いていると放し飼いの犬にちょいちょい出会ってしまうのだ。自転車に乗ってい

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