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郷酒 厨房 日記

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東京九段下/神保町にある小さな居酒屋『郷土料理と日本酒のお店 郷酒』 食べること飲むこと大好き!な料理人でもある女将が、季節の食材のストーリーと、こだわりのお酒、旬のおつまみレシ… もっと読む
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#おつまみ

【365日の魚介レシピ】ダル暑い日に。野菜×魚料理レシピ

【365日の魚介レシピ】ダル暑い日に。野菜×魚料理レシピ

※張り切って書き始めてはみたものの、誤字や編集のアラが目立つ、中途半端な私。そんなこんなですが、お寄りくださりありがとうございます。

今年は6月終わりから7月にかけて、こんなに暑かったことはないくらい暑かったですね。そして、9月に入っても依然としてまだまだ暑い日がやってきますね。

東北出身で、先祖代々も北の人間なので、DNAは北国仕様なのか、本当に暑さがこたえます。料理人20年やっていますが、

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【365日の魚介レシピ】サーモンのたたき、刺身の行者ニンニク醤油

【365日の魚介レシピ】サーモンのたたき、刺身の行者ニンニク醤油

おかげ様で、店の方はずいぶん忙しくさせていただいており、noteの更新もままなりませんでした。最近新しく入ったバイトちゃんがどハマりしているという金カムこと『ゴールデンカムイ』、私もずいぶん楽しく読みました。読んでいると、アイヌの料理や文化の勉強になり面白いし興味深いと思っています。(うちは母方が樺太出身、父方は岩手にずーっといる家系なので、アイヌや蝦夷との繋がりを勝手に想像しています。)

そし

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"めんどくさい"の先に待つ美味しさがある〜たけのこ料理レシピ〜

"めんどくさい"の先に待つ美味しさがある〜たけのこ料理レシピ〜

あちこちで桜が満開で、わざわざ花見をしに行かなくても、目に映る桜のピンク色が心を和ませてくれますね。

↑店の近所の千鳥ヶ淵もにぎわっていました。

季節の変わり目は体調崩しやすいですし、まだまだ気温も安定しませんよね。何かと忙しい新年度始まりを、元気に過ごすためにも食は大事だなぁ、と改めて実感しています。

春野菜の苦味はデトックス効果があり、冬の間に溜めた毒素を排出してくれるそう。また、春野菜

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【365日の魚介レシピ】旨味がジュワー♫旬の牡蠣を堪能したい!レシピ彩々

【365日の魚介レシピ】旨味がジュワー♫旬の牡蠣を堪能したい!レシピ彩々

牡蠣の旬真っ盛りです!!真牡蠣の旬とは冬が始まる12月前後〜産卵期前の4月くらいまで。冬の始めから花見の時期くらいと覚えとけば大丈夫。(岩牡蠣は夏が美味しいのでまた別ですが)

先日取り寄せた牡蠣を開けてみたところ、プリプリのパッツンパッツンでした!!

好き嫌いがはっきり分かれるほど強烈な個性と旨味の塊の牡蠣。牡蠣は身近な食材だけど、その育ち方、養殖方法は意外と知られていません。 産地として、広

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【365日の魚介レシピ】Ca va bien.merci !〜秋サバの味噌煮〜『鯖、威張る』

【365日の魚介レシピ】Ca va bien.merci !〜秋サバの味噌煮〜『鯖、威張る』

今日も元気だ!ご飯が美味しい!

新米の季節ですね。郷酒にもうちの弟が作ったひとめぼれの新米が届いてます。(お米の中の緑のお米、それは未熟なお米ではないそうです。緑米がちょっとあるほうが香り良く炊き上がるのだとか。絶妙なタイミングで刈られたから、だそう。一方、黒いのは、カメ(コメムシ)なので、良くないです。)

焼き魚や野菜、納豆などとともに食べる白いご飯の定食は最高です!!

お米の美味しい国に

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石巻・女川旅 想い出レシピ

石巻・女川旅 想い出レシピ

涼しくなって、ずいぶん動きやすくなってきたので、気をつけつつ、宮城石巻・女川に行ってきました。

女川は2年ぶり3回目の訪問。だいぶ復興工事も進み、駅前が整備されて海の近くまで行けるようになっていました。震災遺構の横倒しになった交番はそのままに、周りが整備されて中まで見やすく、震災からの女川の歩みが見えます。

女川といえば、さんまパンとホヤ玉子。どちらも独特な食べ物です。鮮魚店ではさんまやホヤや

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【酒肴レシピ】するめいかの肝バター焼き&ホヤアヒージョ

【酒肴レシピ】するめいかの肝バター焼き&ホヤアヒージョ

ある日のメニューより。ワタまで立派なするめいかを入手したので、胴体はお刺身、塩辛にして、ゲソとエンペラは肝バター焼きに仕立てました。

☆するめいか肝バター焼きの作り方☆①するめいかの肝は周りについている内臓などをとり、薄皮のみにして、塩をまぶして半日から一晩置く。炒めるまえに、さっと酒で洗う。

②するめいかのエンペラとゲソは食べやすく細切りにする。ニンニクのみじん切り、長ネギは笹打ち切り、大葉

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お惣菜の安心感。

お惣菜の安心感。

このところ、山菜を取り寄せたり、いただいたりというのが多かったので、さっさと下処理しては煮付けにしている。冷蔵庫はお惣菜のタッパーでいっぱいになった。

最近、つくりおきおかずレシピの本をよく見かけるようになったけど、つくりおきおかずがあるとホント安心するし、重宝する。ゆっくり、時間がある時じゃないとなかなか仕込めないけど。

緊急事態宣言や東京アラートが解除され、少しだけ活気が戻ってきた。

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空想を頼りに。

空想を頼りに。

この自粛期間とともにちょうど山菜やたけのこの旬がやって来て、つかの間、いつもの日常を感じさせてくれています。

山菜は、初春のふきのとう(ばっけ)から始まって、タラの芽(たらぼ)、うるい、こごみ、こしあぶら、ふき、わらび、みず…と5月末くらいまで3〜4ヶ月、旬が移りながら、季節限定の味を楽しむことができます。

私は仕込みの時、手にした食材の状態を感じながら、遠い産地を想います。

↓土の香りが芳

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小さな物語のような暮らし〜お弁当〜

小さな物語のような暮らし〜お弁当〜

コロナ、コロナで、暗い話題にも、外出自粛にも、不況や生活苦にももうすでに疲弊してきている人は少なくないでしょう。せっかく春が来たのに気持ちが冴えない日々が続きますね。

でも、今、この時も患者さんは増え、医療従事者の皆さんは必死に対応してくださっている。美味しいご飯でも届けて、せめて心と身体の栄養を取って欲しいと願うけど、そういうわけにもいかないので、私達はそれぞれの生活を慎重に気をつけて送るしか

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