若松英輔「言葉は人間がこの世にもたらすことができるものの内、最も美しいものの一つではないか。それは「つえ」でもありますが枯れることのない花のようにも感じられます。人は自分に必要な言葉の「つえ」、言葉の「花」を誰かに頼ることなく自分で見つけることができる。更に言葉は贈り物になる。」
おはようございます。 闇を照らす光とは何か。 若松英輔によれば、光は闇の中にあって、闇を経験しないと光はないそうです。幸福は悲しみとともにあって、 悲しみがなければ幸福もないそうです。楽しいことばっかの人も大勢いるかもしれないが、僕は若松英輔の言葉が何となくわかる。
若松英輔「自分の心持ちを知っている言葉で、これまで一緒に生きてきた懐かしい言葉で書く。書くとは実際に文字を刻んでみて自分が何を考え感じ、そして生きているのかを改めて認識しようとする行い。本当に書くということが起こるとき、そこに生み出された言葉に最も驚くのはそれを読んだ自分自身。」
若松英輔「たったひとりでも自分以外の人を真剣に考える者がいればその場には熱が生まれる。だがどんなに多くの人がいても自分のことばかり考えているとその空間は本当に冷たくなる。『モモ』に出てくる灰色の男たちに囲まれたときのように。誰かのことを真摯に思う。それだけで何かであると私は思う」