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creative notes #1

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2020年2月の記事一覧

君が選ぶ言葉が人生を作るんだと韓国人のおじさんは言った

君が選ぶ言葉が人生を作るんだと韓国人のおじさんは言った

私がトロントで欠かさず参加している火曜日のイベントがある。

小さな教会で行われる英語のディスカッション教室だ。

そこには英語を第二言語とする国の人達がこぞって集まり、偶然座ったテーブルには同じ日本出身の方から地球の裏側からやってきた人まで幅広いメンバーが居る。

そこに3ヶ月間くらい通ったあたりから、だんだんと知っている人が増えていった。

プライベートで遊んだりする人もいれば、そこに行くから

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雨の日に行くコンビニ。

雨の日に行くコンビニ。

写真を勉強している人から「写真を教えて欲しい」と言われた。

俺は勉強する人が好きなので、教えるなんていうのは僭越だけど、疑問に思うことがあれば答えると言っておいた。学ぶ人は、悩むことができる人だ。自分に何かができないということがわからなければ、進歩はない。

こういうときにいつも感じるのは、天性の才能とか持ち前のセンスなどではなく、どんな分野においても、「今までいかに勉強してきたか」に尽きると思

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正論

それはわかりきってること。お笑いが笑わせてナンボなのはわかりきってること。それは頭を使わなくてもわかる。わかることを考えたくはない。世の中はシンプルにみえてシンプルではない。複雑にみえてシンプルだ。しかしそうではない。笑い芸人なら笑わせてみろ。それはお笑い芸人というものが自分の知ってるお笑い芸人という常識の上に成り立ってるただの大声。石を見て石!と叫んでるのと同じ。

石は石だろ、というそこの君と

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ヨーロッパで40日間コーヒーを飲み歩いた話

ヨーロッパで40日間コーヒーを飲み歩いた話

ちょっと昔の旅日記。

コーヒーのおもしろさにまさに取り憑かれ始めた大学3年の夏、僕は友達2人と一緒にヨーロッパにコーヒーを飲みに旅に出た。

ノルウェーから東京に出店したFuglenでフルーティなコーヒーに感動して、北欧でコーヒーを飲んでみたい...と、いてもたってもいられなくなって、バリスタ・焙煎世界チャンピオンがいるオスロを目的地の1つに、まわりのコーヒーがおいしい都市をひたすら調べ上げた。

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[図解]コーヒーの商流を解説

[図解]コーヒーの商流を解説

こんにちは。川野優馬です。

今日はコーヒーの商流を解説します。

どんな人・会社が関わって、どんな流れで売られていくのか、スペシャルティコーヒーの流通を図にして紹介していこうと思います。

図にするとこんな感じ。それぞれの状態での価格も大体の数字で書いてみた。これはスペシャルティコーヒーの例なので、大量生産のコモディティコーヒーは少し違う部分もあるかもしれないのであくまで参考程度に。

1. 農

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【突撃!岸田の文ごはん】浅生鴨さんは、最後に一文付け足すらしい

【突撃!岸田の文ごはん】浅生鴨さんは、最後に一文付け足すらしい

言葉の勉強をしようと思ったら、伝説のしゃもじを授かり、突撃することになった私の大長編です。

そんなわけで、私は、大きなしゃもじを持って、浅生鴨(あそう・かも)さんへ会いに行った。

「うまいタイトルの付け方」を学ぶためだ。

浅生さんは別れ際に「1行目を書けたら、あとは勝手に続くよ」と言ってくれたのだが、私はこの1行目を書いて、しばらく頭を抱えた。

どうなるかわからないけど、目の前で起こったこ

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冒険中に毎日同じものを食べ続ける理由

冒険中に毎日同じものを食べ続ける理由

冒険中の食事事情私は北極を歩く間、毎日同じものを食べ続ける。

朝、日中の行動食、夜、と基本的に3食である。正確には2食プラス行動食で、日中は12時間ほどソリを引いて歩く間、休憩のたびにこまめに栄養補給をしている。

その3食の内容は異なるが、朝、行動食、夜にそれぞれ食べるものは、毎日同じであり味もほとんど変えない。それを2ヶ月ほど続ける。

行動食で私が食べる「北極特製チョコレート」はこんな感じ

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サッカー禁止、ボール遊び禁止…子どもの遊び場がなくなった理由。日本という国を蝕んでいる病。

サッカー禁止、ボール遊び禁止…子どもの遊び場がなくなった理由。日本という国を蝕んでいる病。

多くの公園で、サッカー禁止、野球禁止、ボール遊び禁止…

こんな看板を目にします。

理由は、近隣の皆様にご迷惑となるからだそうです。

近隣の人が、公園で遊ぶ子どもの声がうるさい、ボールが飛んできたら危ないと、区役所にクレームを入れたのかもしれません。一件だけでなく何件も入ったから、このような対応になったのかもしれません。

あまりにも不寛容な大人たちが子どもの自由を奪っている大人が子どもの声が

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蛇口の水を、がぶがぶと。

蛇口の水を、がぶがぶと。

自分は若いのか、若くないのか。

誰にとってもこれは、もう一生ついてまわる問いかけなんだと思う。ウソみたいなほんとうの話をしよう。ぼくが最初に自らの「老い」を自覚したのは、4歳のときだった。幼稚園の年少さんから年中さんにあがるとき、自分よりも若い子が台頭してくることを知って、戦慄したおぼえがある。それまでぼくは、同じ団地に住むお姉ちゃんたちにかわいがってもらっていたのだけれど、(年少さんの)あいつ

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言葉の勉強をしようと思ったら、伝説の大きなしゃもじを手に入れていた話

言葉の勉強をしようと思ったら、伝説の大きなしゃもじを手に入れていた話

キャッチコピーを書くセンスが、まるでない。

そう気づいたのは、ありがたいことに雑誌やWEBメディアからいくつかの連載をいただいてからだった。

タイトルがうまくつけられない。

タイトルは、とても大切だ。情報がテキ屋のベビーカステラのごとくボロボロボロボロとあふれ、どんどんどんどん焼かれていくこの世界で、自分が書いた文章に目を止めてもらうには、タイトルしかない。

人の目を引き、しかも、本文をわ

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うまれますか

うまれますか

「駆け込み乗車は、おやめくださ~い!!!」

車掌さん、半ばキレ気味にアナウンス。

たまたま現場に遭遇すると、駆け込んだ人の「そのあとの行動」を観察してしまいます。

およそ、駆け込んだ勢いのまま、なるべく現場から遠いところへ移動していく傾向にありますね。

※駅の階段付近の出入口あたりに乗っていると遭遇率が高いです

よく、放火犯は現場に戻ってくるというけど、駆け込み犯は、決して戻って来ません

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