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雨→晴れ→虹→?

降りしきる雨の数は、世界中で希死念慮を
抱える人の涙の数。

その雨の果てに虹が掛かったら、誰かが
生きる方向に立て直した事を喜ぶのか、
誰かがこの世の苦しみから解放された事を
悲しむのか、はたまた祝福するのか。

「天気」が、地上で生きる人の「心」で
出来ているとしたら、大地を潤す恵みも、
雨が止んだ後の清々しい空も、大空を彩る
架け橋も、どんな気持ちで見ればいいのか
分からない。

いつしか私は、どの天気にも鬱な感情しか
抱けなくなってしまった。

この空が、人々が本当に生きたい気持ちで
生きていける「晴れ」になる日は、
当面来ないだろうと悟ったのだ。

もうすぐ私も、あの虹の欠片に・・・・・・