味岡マロン

ヨロンと横浜を浮遊するふくよかな生命体。いつも横になりたいと思っています。ズッキーニが…

味岡マロン

ヨロンと横浜を浮遊するふくよかな生命体。いつも横になりたいと思っています。ズッキーニが好き。

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  • 倫敦1988-1989

    1988〜1989のロンドンへの旅をまとめました。

記事一覧

熱海っていいよね。

時々熱海に行く。 箱根経由で行ったりするせいか 熱海は神奈川県と思っていたりする。 昔は社員旅行というものがあって 気が重かったけどハトヤに行けたのは 良かった。辺…

10

コンビニと富士山

「富士山とコンビニの映えスポット」に外国人が集まり、近所の人が往生している、というニュースを見た。富士山とコンビニ…関東、東海圏に住む人にはそう珍しいアングルで…

味岡マロン
12日前
7

しゃべれるよーになたよー

声が出るようになった。じっさいには声を出すたびに喉がちぎれるほど痛い。でもしゃべりたいんだ。こちとら1週間近く声が出ず、医者に行ってもアウアウいうのを夫が訳して…

味岡マロン
3週間前
10

風邪をひいちまった

風邪を引いて熱がある。喘息と相まってなかなかつらい。コロナやはしかじゃなくて良かったけど、主治医のチョビヒゲが私の喉を見て「だめだコリャ!」と叫び点滴に回された…

味岡マロン
3週間前
9

窓桜

外は桜が満開のようだ。 ことしはだいぶ遅めの開花で 今日を逃したら雨が続く。 が、花見に出掛けるでもなく 窓から見える桜を眺めている。 かつては花見と言う名の宴会に…

味岡マロン
1か月前
10

火口のふたり

※ネタ漏れするかもしれません。 予備知識もなく何となく見始めた映画。お、「光る君へ」の道長でてるじゃん、ぐらいな感じで。 ぼんやり見ていたがタイトルバックのモノ…

味岡マロン
1か月前
12

10年日記

かつて「10年日記」というのをつけていた時期がある。立派な革表紙で1日ごとに3行ほど書くスペースが縦に10年分並んでいる。つまりそのページを開けば去年の今日何があった…

味岡マロン
1か月前
15

オッペンハイマー

※ネタバレします。 観てきましたよ、IMAXで。 内容が内容だけに大音響が苦手な方にはお勧めできません。わかってはいても顔が歪む、身が縮む。いま首が痛い。ガチガチに…

味岡マロン
1か月前
17

夢日記

3月21日 友人のMと喧嘩する夢を見る。最近まで肉を食べなかったMがイルカの肉がいちばん旨いと言い出し、肉の素人のくせに何がわかる、いちばん旨いのは豚バラだ、と私が怒…

味岡マロン
1か月前
9

江ノ島の向こう側

きのう病院の帰りに江ノ島の裏側に行った。かなり体力のいるコースなので、それまでは仲見世でお茶をにごしていたが、きのうは行けそうな気がしたのだ。ちょこざっぷにも行…

味岡マロン
2か月前
18

倫敦1988-1989〈14〉夢で逢えたら

翌朝目を覚ますと窓から大きな「◯に越」の看板が見えた。シンガポールにも三越があるのか。ああ、日本に帰るんだった。もう買い物の時間もないや。 そういえばロンドンで…

味岡マロン
2か月前
7

倫敦1988-1989〈13〉シンガポール

翌日は間違えずに飛行機に乗れた。 Mちゃんには「デキの悪い子ほどかわいい」と喜んでいいのか悪いのかわからない言葉と共に抱きしめられ、エディとマイロには「オチョコチ…

味岡マロン
2か月前
9

倫敦1988-1989〈12〉オチョコチョイ

Mちゃんの引っ越しの手伝いに追われているうちにロンドン最後の夜が来た。Mちゃんの新しい家は庭付きの一軒家でとても可愛らしい。ものすごく古いのと中心地からはずれてい…

味岡マロン
2か月前
12

倫敦1988-1989〈11〉テート・ギャラリー

あと数日で日本か…と少し憂鬱になりながらも、ひとりで地下鉄に乗る。今や地下鉄やバスにも慣れ、タクシーも乗れる。ロンドンキャブを止める時には腕を真横に上げる。何故…

味岡マロン
2か月前
7

倫敦1988-1989〈10〉人種差別をされちまったよの巻

年明けはロンドンの街をほっつき歩き、疲れ果てて家についた。マイロの家は寒いので何枚着ても凍死しそうな気がする。最終的にカーテンをはずして包まった。埃くさかったけ…

味岡マロン
2か月前
6

グリセルダ

※ネタバレあり Netflixで「グリセルダ」を観る。実在した「コカインの女王」グリセルダ・ブランコの物語だ。 何故だかわからないが、いわゆる「麻薬モノ」のドラマや映…

味岡マロン
2か月前
6
熱海っていいよね。

熱海っていいよね。

時々熱海に行く。
箱根経由で行ったりするせいか
熱海は神奈川県と思っていたりする。

昔は社員旅行というものがあって
気が重かったけどハトヤに行けたのは
良かった。辺見マリショウを見ながら
舟盛りを食べた。

一度閉鎖されてまたオープンした
ホテルニューアカオにも泊まった。
当時はまだそれをレトロと呼ぶほど
には経年しておらず、中途半端にケバいな…と思っていたが、ここに来て
King Gnuの「逆

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コンビニと富士山

コンビニと富士山

「富士山とコンビニの映えスポット」に外国人が集まり、近所の人が往生している、というニュースを見た。富士山とコンビニ…関東、東海圏に住む人にはそう珍しいアングルではないかもしれないが、わざわざ写真を撮りに来る外国の方に聞くと「現代の日本の象徴であるコンビニと古くからの日本の象徴である富士山をひとつのフレームにおさめたい」という意見が多い。コンビニの中でもローソンが人気なのは青い看板と富士山のマッチ具

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しゃべれるよーになたよー

しゃべれるよーになたよー

声が出るようになった。じっさいには声を出すたびに喉がちぎれるほど痛い。でもしゃべりたいんだ。こちとら1週間近く声が出ず、医者に行ってもアウアウいうのを夫が訳してくれるのだが何か違う。水原一平は使い込みはしたが通訳はうまかった。そこは見習ってほしい。

しゃべりたすぎて友達の浮気とか言わんでいいことまでしゃべる。「おーいハンサム」がいかに面白いかをわかってほしくてシーズン1から解説する。しゃべりたさ

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風邪をひいちまった

風邪をひいちまった

風邪を引いて熱がある。喘息と相まってなかなかつらい。コロナやはしかじゃなくて良かったけど、主治医のチョビヒゲが私の喉を見て「だめだコリャ!」と叫び点滴に回された。いろいろあって私には扁桃腺がないので喉が弱い。しゃべれない。しゃべりたい。ああ、しゃべりたい。

それにしても何でこのタイミングで…と思う。週末からヨロンに行く予定なのだ。秋口から計画していたヨロン。約20年ぶりのヨロン。やっと躁鬱も安定

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窓桜

窓桜

外は桜が満開のようだ。
ことしはだいぶ遅めの開花で
今日を逃したら雨が続く。
が、花見に出掛けるでもなく
窓から見える桜を眺めている。

かつては花見と言う名の宴会に
繰り出したり、川下りを楽しんだり、
随分ご陽気に過ごしたものだ。
だが、病を得て年も貰い、ふと
「あと何回桜が見れるのだろう」
というニヒルなつぶやきを
心中で聞くようになった。

「そんな年」というには少し
早いのかもしれない。や

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火口のふたり

火口のふたり

※ネタ漏れするかもしれません。

予備知識もなく何となく見始めた映画。お、「光る君へ」の道長でてるじゃん、ぐらいな感じで。

ぼんやり見ていたがタイトルバックのモノクロ写真が良い。うっすらと主役二人の関係性なども匂わせるうちにみるみるエロスに突入する。そしてエロスは大爆走するわけだが、あまりにも振り切っているのでむしろ清々しい。リアルだが美しく、時にクスッと笑ってしまうような憎めないシーンが続く。

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10年日記

10年日記

かつて「10年日記」というのをつけていた時期がある。立派な革表紙で1日ごとに3行ほど書くスペースが縦に10年分並んでいる。つまりそのページを開けば去年の今日何があったか、書き続ければ10年前の自分は何を考えていたのかが一目でわかるのだ。

ちょうど娘が生まれた頃で、その可愛さや成長ぶりを書き付けたりしていた。が、同時期に母が倒れて寝たきりになり育児と介護に追われるうち自分だけ社会から置いてきぼりに

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オッペンハイマー

オッペンハイマー

※ネタバレします。

観てきましたよ、IMAXで。
内容が内容だけに大音響が苦手な方にはお勧めできません。わかってはいても顔が歪む、身が縮む。いま首が痛い。ガチガチに構えていたみたい。
日本人は「原爆が人に使われた場合」をよく知っているから、映画で見せられることなど何億分の一でもない、と
思うことでしょう。それでも十分に
恐ろしい。もし自分がキノコ雲の下にいたら…と思うと絶望しかない。

私たちは

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夢日記

夢日記

3月21日 友人のMと喧嘩する夢を見る。最近まで肉を食べなかったMがイルカの肉がいちばん旨いと言い出し、肉の素人のくせに何がわかる、いちばん旨いのは豚バラだ、と私が怒り絶交するのだが、そんなことで絶交したことを悔やみ神さまに相談する。神さまは普通のおじさんで、ツイードのスーツの下にニットのチョッキを着ていた。ベイブリッジに神さまと二人腰掛けて足をブラブラしながら懺悔をする。神さまに「そのうち何とか

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江ノ島の向こう側

江ノ島の向こう側

きのう病院の帰りに江ノ島の裏側に行った。かなり体力のいるコースなので、それまでは仲見世でお茶をにごしていたが、きのうは行けそうな気がしたのだ。ちょこざっぷにも行ってるし。

朱の鳥居をくぐるとエスカーなる乗り物がある。単なるエスカレーターであるが江ノ島ではエスカーなのだ。以前は両側にレトロなお菓子の広告などがあって、それを見るのが楽しみだったが、今ではホログラムのような動画に変わっている。根性のあ

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倫敦1988-1989〈14〉夢で逢えたら

倫敦1988-1989〈14〉夢で逢えたら

翌朝目を覚ますと窓から大きな「◯に越」の看板が見えた。シンガポールにも三越があるのか。ああ、日本に帰るんだった。もう買い物の時間もないや。

そういえばロンドンで見かけたCDなるものを買って来れば良かったな。まだプレイヤーがないけど。トレイシー・チャップマンのファースト・カーっていい曲だった。もう日本で売ってるだろうか。

のろくさと荷造りをして空港へ向かう。テレビも空港の電子掲示板も日本の天皇崩

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倫敦1988-1989〈13〉シンガポール

倫敦1988-1989〈13〉シンガポール

翌日は間違えずに飛行機に乗れた。
Mちゃんには「デキの悪い子ほどかわいい」と喜んでいいのか悪いのかわからない言葉と共に抱きしめられ、エディとマイロには「オチョコチョイー、オチョコチョイー」と囃し立てられながら機上の人となった。冬のロンドンはずっと灰色の空で、古めかしい石造りの建物が並ぶ暗い街だったけれど、
移動遊園地の賑やかさや、顔馴染みになった近所の人の温かさが心に残った
。そしてMちゃんとエデ

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倫敦1988-1989〈12〉オチョコチョイ

倫敦1988-1989〈12〉オチョコチョイ

Mちゃんの引っ越しの手伝いに追われているうちにロンドン最後の夜が来た。Mちゃんの新しい家は庭付きの一軒家でとても可愛らしい。ものすごく古いのと中心地からはずれているので
家賃もまあまあ手頃。

私はおみやげ用にハロッズでクッキーを買ったのだが、それのジンジャー味にハマって全部食べてしまった。仕方なく近所の雑貨屋で駄菓子みたいなのをたんまり買い込んだのだが
Twixというチョコバーにハマり…結局おみ

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倫敦1988-1989〈11〉テート・ギャラリー

倫敦1988-1989〈11〉テート・ギャラリー

あと数日で日本か…と少し憂鬱になりながらも、ひとりで地下鉄に乗る。今や地下鉄やバスにも慣れ、タクシーも乗れる。ロンドンキャブを止める時には腕を真横に上げる。何故かは知らないがみんなそうするので真似をする。

ビクトリアラインに乗り、ピムリコ駅で降りる。車内の吊り玉につかまっていたので手が金属臭い。ピムリコ駅からしばらく歩くとテート・ギャラリーがある。今日ここでやっているディヴィッド・ホックニー展を

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倫敦1988-1989〈10〉人種差別をされちまったよの巻

倫敦1988-1989〈10〉人種差別をされちまったよの巻

年明けはロンドンの街をほっつき歩き、疲れ果てて家についた。マイロの家は寒いので何枚着ても凍死しそうな気がする。最終的にカーテンをはずして包まった。埃くさかったけれど、ビロードというのは中々暖かい。泥のように眠った。

目が覚めると時刻は昼を過ぎ、寒さと乾燥のせいかお顔がパリパリだった。どういうわけか湯はでるらしいので浴室へ行く。猫脚のバスタブがいい感じだ。蛇口をみると真鍮のクラシカルなのが2つある

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グリセルダ

グリセルダ

※ネタバレあり

Netflixで「グリセルダ」を観る。実在した「コカインの女王」グリセルダ・ブランコの物語だ。

何故だかわからないが、いわゆる「麻薬モノ」のドラマや映画をよく観る。Netflixでは「ブレイキング・バッド」に始まり「ナルコス」「ナルコの神」…「ベター・コール・ソウル」もだいぶ麻薬モノだし、てか、アメリカや南米のクライム系で麻薬が絡まない方が珍しい。チャイルディッシュ・ガンビーノ

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