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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。

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双極性障害を発症して25年。やっと、一緒に生きるのが楽になってきました。bipolarとして考えていること、生活面で気をつけていること、日々の思いなどを綴っています。私の知る限り… もっと読む
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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<25>信仰について考えた。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<25>信仰について考えた。

2度めのコロナ罹患から復活しました(風邪だと思っていた発熱はコロナでした)。風邪であれ、コロナであれ、その渦中と回復後に感じる健康の有難みは計り知れません。ほんと、健康第一ですね。

そして、随分身体が楽になって迎えた嬉しい日曜日の昨日、アメリカ人の同僚Pにご招待いただいて、フィリピン人の方々向けのミサとその後のgatheringに参加してきました。Pは敬虔なカソリックなのです。

Pからはパーテ

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<24>熱と闘った友を想いながら、私も熱と闘った。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<24>熱と闘った友を想いながら、私も熱と闘った。

昨日の朝、発熱しました。

最高が38.5度。人生最高体温がコロナのときの39.5度なので、それに比べれば……という感じなのですが、それでもしんどかった。スポーツドリンクを隣りの敷地のコンビニエンスストア(近くにあって、こういうとき助かりますね)で買ってきて、目覚めては飲み、飲んではまた寝てを繰り返しながら、一日過ごしました。

おかげさまで今朝は平熱に。先週が鬼のように忙しかったので、その疲れに

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<23>コーチングの魔法。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<23>コーチングの魔法。

突然ですが、今日、オンラインでコーチングを無料体験しました!

エクスクラメーションマークつけちゃいます。だって、とっても楽しくて、有意義で、目から鱗だったのですもの。

実はコーチングを受けたのは初めてではありません。大学時代からの親友がコーチの資格を持っていて、それこそ無料で、いまの仕事に関することをコーチングしていただきました。

今回は、セカンドキャリアについて。漠然とした夢はもっているけ

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<22>普通の幸せが嬉しい。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<22>普通の幸せが嬉しい。

久しぶりに書いています。

晩春に躁転し、愛犬と旧友の死が続いて、鬱転。2カ月休職後に復職し、間もなく1カ月になります。もうすぐ終わろうとしている2023年、ジェットコースターに乗っているようでした。

いま、大好きなブルーノ・マーズを聴きながら、こうして文章を書けることがとても幸せです。鬱の酷いときは、音楽も本も受け付けず、ただ息をしているだけのような日々でした(息をしているだけで、実はすごいこ

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<21>スローなブギにしてくれ。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<21>スローなブギにしてくれ。

いやん、久しぶりに来たじゃん、軽躁が。まいったなあ、という感じの中原旦陽です。だいたい、こんな浮かれた書き出しになっているところが、躁を如実に表しています。参った、参った。

でも、これはこのマガジンを書くうえでも、また私自身の今後のセルフコントロールのためにも貴重な体験だと思うので、「渦中の患者」として、今日は躁状態について書いてみようと思います。

これは私の個人的な意見ではなく、主治医もおっ

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ふわふわ浮かんでろ(双極性障害の私)<20>ところでタイトルの由来は。

ふわふわ浮かんでろ(双極性障害の私)<20>ところでタイトルの由来は。

私には、文章の師匠がいます。ずっと、そう、いまでも小説を書くことを生業にするのは、大きな夢なのですが、その夢をずっと見守ってくださっている師匠が東京にいます。時代小説作家をされています。

その師匠には、長らくご迷惑ばかりかけていました。私がフリーランスのライターだったころ、彼のもとで何度も仕事ができなくなりました。またプライベートでも、さまざまな迷惑をおかけしました。
32歳で、故郷に戻ってから

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<19>朝日記が気持ちいい。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<19>朝日記が気持ちいい。

追加してもらったお薬が効いたり(ドーパミンを増やしてくれるのだそうです)、ペットの不調で「しっかりしないと!」と自分を鼓舞するようになったりで、ずいぶん元気になってきました。

そして、もうひとつ、これも効いているのかな、と思っていることを今朝は書いてみます。
タイトルにもしてみた「朝日記」です。

私はもう10年以上、「ほぼ日手帳」を愛用していて、なくてはならない存在です。とくに10回くらい(途

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<18>私を生かせてくれる「えいや!」の魔法。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<18>私を生かせてくれる「えいや!」の魔法。

春の訪れとともに、長かった心身の不調から抜け出しつつあります。私の不調はいつも季節性ではなく、キャパシティを越えた課題に、自分のコントロールが効かなくなったときに起こるので、たまたま、なのですが、新しい季節と、自分の、大げさに言えば「復活」がシンクロしたのは、とっても嬉しいです。

この不調期間にいろんなことがありましたが、ひとつ学んだのは、不調から抜け出したかったら、やっぱりエネルギーを溜めるし

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)<17>。いまこそ渦中。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)<17>。いまこそ渦中。

来た来た来た来た。久しぶりに鬱の波がやってきた。新年早々。

楽しくない。お腹は空くけど、食べたいものがわからない。食べたいけど、食べても美味しくないことがわかっているから、食べるのが億劫。作るのも買いにいくのも、面倒くさい。横になっていたい。いくらでも眠れる。身体じゅうがちがち。いまも、背中を縮こまらせて書いている。上手く呼吸できない。

それでも、何故書いているかというと、こういうときこそ、ち

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<10>リハビリの方法なら学んでる。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<10>リハビリの方法なら学んでる。

コロナに感染しました。

ただいま、自宅療養7日め。先週の土曜日から症状が出はじめ、ちょうど1週間前の今日は、発熱Maxで、39.4度まで上がりました。溶けそうにしんどかったはずなのに、負けてなるものか!と妙に気が張っていて、炎天下のなか、自転車で、休日診療していた小児科の発熱外来に行ったことが、昨日のことのようです。

昨日あたりから、おもな症状は無くなって(でも、まだ微妙に残っているので、お薬

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<16>身体と脳と心の声をきく。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<16>身体と脳と心の声をきく。

主治医に、「今週は命令されたんだから仕方ない、くらいに思って、頭を使おうとせず、ぼーっとしてて下さい」と言われた。頭を働かそうとして頭が働かなくて、結果的に呆然としてるのは得意なんだけど、自主的にぼうっとするのは苦手。はて、どうやって過ごそうか。

11年前の今日の、こんな投稿をFacebookの「過去のこの日」が表示してくれました。自分でもすっかり忘れていたことを思い出させてくれる、この機能、い

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<1>はじめに

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<1>はじめに

20代、30代、40代の半ばまで、病いが私に勝っている時間が長く続きました。双極性障害と言われる病気です。
いま、私は英語を教える仕事をしていますが、大学卒業以来、4年以上続けて同じ仕事を続けることはできずにいました。それが、いまの仕事に関しては2016年より続けられています。また、毎年恒例になっていた精神科への入院も2015年の秋を最後に、せずにすんでいます。自分のペースで生きられていることに、

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<2>『ノルウェイの森』に救われた。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<2>『ノルウェイの森』に救われた。

読書は、私にとって最高の娯楽です。本を読んでいられたら幸せ。ですから、病状、特に鬱状態が悪化して、いちばんつらいことの一つは、本が読めなくなることです。
鬱状態の人は、よく同じところを何度も読み返してしまったり、何度読んでも頭に入ってこなかったりすると聞きます。私の場合もそうで、過去に、鬱が酷かったとき、自分がものすごく低能になったように感じて、苦しかったです。
だったら、本を読むのを止めさえすれ

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へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<3>手持ちのカード。

へらへら笑ってろ(双極性障害の私)。<3>手持ちのカード。

カードといっても、クレジットカードやポイントカードのことではありません。トランプでいう手持ちの札のこと。
ある尊敬する先生に「人間は、手持ちのカードで勝負するしかない」と言われたことがあります。私には、長らくこの言葉の意味が理解できずにいました。むしろ、自分の手持ちのカードの少なさや、カードの弱さを運命として呪っていたようなところがあったと思います。

なぜ、私には〇〇が無いんだろう。どうして私に

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