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ジェンダー学/アイドル/根暗

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ジェンダー学/アイドル/根暗

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記事一覧

日記 20211206

コロナ禍で消滅してしまったかのように思えた物欲が、ここ最近は今までの分を取り戻すかのような勢いで噴出している。寝てもさめても、欲しい化粧品と欲しい洋服のことばか…

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2年前
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男性性とケアに関するあれこれ

相互扶助と男性性 メンタルヘルスケアと男性性 介護と男性性

nemi
2年前
1

『Run for your Wife』感想、ジェンダー表現など

関西ジャニーズJr.の今江大地くん主演の舞台『Run for your wife』の名古屋公演を観劇した。緊急事態宣言の発令を受けて大阪公演の中止がアナウンスされたばかりであり、期…

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3年前
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「生」「空間」に関するあれこれ

nemi
3年前

『推し、燃ゆ』感想

※ネタバレを含みます 生きづらさを抱えた主人公・あかりは、ままならない生活の中で「推しを推すこと」を背骨にして何とか今日も生きている。しかし、ある日推しのアイド…

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3年前
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ナショナリズムに関するあれこれ

オリンピックとナショナリズム「国際スポーツイベントでは、ネイションの境界線を暫定的に「確定」し、「どこからどこまでが自ネイションなのか」を視覚的に提示することが…

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3年前
3

公共性に関するあれこれ

・CSR(Corporate Social Responsibility)事業活動を行なうだけでなく、人権やコンプライアンスの遵守、環境問題への配慮、地域社会との共存・貢献といった企業が果たすべ…

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3年前
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2020・9・5

先日読んだ記事ではKpop男性アイドルがアメリカの「男らしさ」の文化にもたらした動揺と、それらがもたらすかもしれない変革の可能性について述べられていた。ちょうどタイ…

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3年前
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K-POPとアメリカにおける「男らしさ」

【以下要約】 アルバムがビルボードランキング1位になったBTSをはじめ、BLACKPINK, Monsta X, SuperM, NCT 127など、欧米でここ3年大ブームを巻き起こしているKpopアイド…

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3年前
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近況

生来のものぐさゆえこうなることは予想できていた。じつに半年ぶりにnoteへログインした。人生で何十回と思い立ち、そして同じ数だけ挫折している「日記をつける」という試…

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3年前
3

地元・愛

あんまり好きじゃない地元を離れて5年になる。いまのところ、故郷に帰るつもりはさらさらない。親の介護や家業次第では帰らざるを得なくなることもあるのだろうが、考えた…

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4年前
3

ラインの未読通知が99+から動かない

年々見知らぬ人とのコミュニケーションが苦痛でなくなっていく。かつて他人とうまく話すことができないウブな田舎者だった私を街中で何度も面食らわしたパワフルおばちゃん…

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4年前

表現の不自由展・その後・その後

現代アート鑑賞が好き。遊園地と同じくらい、むしろそれ以上に。新しいおもちゃを差し出されたこどものようにわくわくする。作品、芸術家とのショッキングな出会いと、それ…

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4年前
2

河童になってインドを覗く夢

私の人生に影響を与えた読書体験は、同時に旅行体験でもあった。 10歳の時の私といえば、終わりの見えない退屈な小学校生活にとにかく飽き飽きしていた。やることと言っ…

nemi
4年前
9

やっぱりゴッホじゃ嫌

生きづらい、みたいな陳腐な言葉で表せてしまう人生だ。平凡さを詰まらないと思う平凡さに苦しんでいる。社会性なんてなくってもいいからとにかく突出した天才になりたいと…

nemi
4年前
6

人にやさしく

母親のための賛歌ってたくさんあるけれど、父親のための賛歌はあまり聴かない。古代より母性というものは神聖視されがちで、古今東西様々なアーティストから愛されている。…

nemi
5年前
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日記 20211206

コロナ禍で消滅してしまったかのように思えた物欲が、ここ最近は今までの分を取り戻すかのような勢いで噴出している。寝てもさめても、欲しい化粧品と欲しい洋服のことばかり考えてしまう。しかし相も変わらず国に借金をしている貧乏学生の身分なので、できることと言ったらメルカリを延々と徘徊することくらい。どんどん増えていくお気に入りの一覧を眺めながら、私は何でこんなくだらないことのために何時間も費やしているのだと

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男性性とケアに関するあれこれ

相互扶助と男性性

メンタルヘルスケアと男性性

介護と男性性

『Run for your Wife』感想、ジェンダー表現など

関西ジャニーズJr.の今江大地くん主演の舞台『Run for your wife』の名古屋公演を観劇した。緊急事態宣言の発令を受けて大阪公演の中止がアナウンスされたばかりであり、期せずして前楽の公演となった。

本作はレイ・クーニー作のコメディ劇。1983年イギリスでの初演以来、全世界で繰り返し上演されているシチュエーションコメディの名作だ。

ごくごく普通のタクシードライバーであるジョン・スミス

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『推し、燃ゆ』感想

※ネタバレを含みます

生きづらさを抱えた主人公・あかりは、ままならない生活の中で「推しを推すこと」を背骨にして何とか今日も生きている。しかし、ある日推しのアイドルが暴力事件を起こし炎上してしまう――。

主人公のあかりにとって「推しを推す」ことがどれだけ切実な行為なのか、読みやすい文体を通してヒリヒリと伝わってくる。ひとりのアイドルオタクとして、主人公と同じように生きづらさを抱えるものとして、共

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ナショナリズムに関するあれこれ

オリンピックとナショナリズム「国際スポーツイベントでは、ネイションの境界線を暫定的に「確定」し、「どこからどこまでが自ネイションなのか」を視覚的に提示することが競争の前提になっている。その結果、それを観戦する者たちは、自分がどのネイションに所属し、誰が「我々」であり、誰が「他者」であるかを視覚的に認識する。このようにスポーツは、人々の想像上の構築物にすぎないネイションに対して、疑似的な「実体」を与

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公共性に関するあれこれ

・CSR(Corporate Social Responsibility)事業活動を行なうだけでなく、人権やコンプライアンスの遵守、環境問題への配慮、地域社会との共存・貢献といった企業が果たすべき社会的責任を指すビジネス用語。

上場企業や株式会社はビジネスの規模が大きくなるにつれ社会的な影響も拡大する。そのため、会社の利潤を追求するだけでなく、社会的責任への説明責任が求められるようになる。その一

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2020・9・5

先日読んだ記事ではKpop男性アイドルがアメリカの「男らしさ」の文化にもたらした動揺と、それらがもたらすかもしれない変革の可能性について述べられていた。ちょうどタイミングよく、BTSの新しいシングル「Dynamite」がビルボードで全米初登場1位を飾ったという知らせが入ってきたところだった。物珍しさからくる一過性のブームで初登場1位がとれるほどアメリカのランキングは甘くない。一度一位をとれば一生遊

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K-POPとアメリカにおける「男らしさ」

【以下要約】

アルバムがビルボードランキング1位になったBTSをはじめ、BLACKPINK, Monsta X, SuperM, NCT 127など、欧米でここ3年大ブームを巻き起こしているKpopアイドルグループ。アメリカ国内でも多くのファンダムが結成され、セールス的にも最新アルバムは国内1,2位の売り上げを記録しているのにもかかわらず、アメリカの音楽業界からは軽視され、権威のある賞レースから

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近況

生来のものぐさゆえこうなることは予想できていた。じつに半年ぶりにnoteへログインした。人生で何十回と思い立ち、そして同じ数だけ挫折している「日記をつける」という試みに、再び挑むためである。世の中には日記をつける人と、日記をつけない人と、日記をつけられない人がいる。私は後者である。夏休みの宿題の日記も、8月31日に1か月分の記憶を呼び起こし、呼び起こせなかった記憶はところどころ偽造しながら仕上げた

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地元・愛

あんまり好きじゃない地元を離れて5年になる。いまのところ、故郷に帰るつもりはさらさらない。親の介護や家業次第では帰らざるを得なくなることもあるのだろうが、考えただけで陰鬱な気分になる。
第2の住処として私が流れ着いたのが福岡県だが、ここでももちろん場所に対する愛着は沸かなかった。そもそもの性質として、土地に対して感情を抱くことができないのかもしれない。毎日のように通った学校のある地区も、バイトで毎

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ラインの未読通知が99+から動かない

ラインの未読通知が99+から動かない

年々見知らぬ人とのコミュニケーションが苦痛でなくなっていく。かつて他人とうまく話すことができないウブな田舎者だった私を街中で何度も面食らわしたパワフルおばちゃん、その一員になる資格を手に入れつつあるのだろう。創作カレー屋の店主とぺちゃくちゃおしゃべりをしていたらオマケで乾燥イチゴをくれた。ありがたいね。それにしても反動かしら、顔見知りとの関係性の構築のほうは年々億劫になっていっている。誰かと関係を

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表現の不自由展・その後・その後

表現の不自由展・その後・その後

現代アート鑑賞が好き。遊園地と同じくらい、むしろそれ以上に。新しいおもちゃを差し出されたこどものようにわくわくする。作品、芸術家とのショッキングな出会いと、それを通して得る社会への新たな視点。目の前に差し出された作品、現代社会に関する答えの出ない問について、思っても見なかった反応を示す自分や、自分の中にある新しい価値観を発見する。自分の側面への新たな気づき。これってこういうことだよね、だけどそうい

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河童になってインドを覗く夢

私の人生に影響を与えた読書体験は、同時に旅行体験でもあった。

10歳の時の私といえば、終わりの見えない退屈な小学校生活にとにかく飽き飽きしていた。やることと言ったら、自転車で行ける範囲をひたすらぐるぐるするか、友達の家でDSに興じるか、家に帰って延々と教育テレビを見るだけ。図書館の本もあらかた読み終わってしまい途方に暮れていたころ、父が数冊古ぼけた文庫本をくれた。図書館の本よりずっと刺激的な背表

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やっぱりゴッホじゃ嫌

生きづらい、みたいな陳腐な言葉で表せてしまう人生だ。平凡さを詰まらないと思う平凡さに苦しんでいる。社会性なんてなくってもいいからとにかく突出した天才になりたいと思ってきた。結局大した才能もないのに社会性だって身についていないひねくれた凡人が出来上がってしまった。暗闇で蛍を捕まえようとむやみやたらに手を振り回すような非効率で無様な人生だ。夢に向かって泥臭く努力するハチクロみたいな青春に憧れるのに、頭

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人にやさしく

人にやさしく

母親のための賛歌ってたくさんあるけれど、父親のための賛歌はあまり聴かない。古代より母性というものは神聖視されがちで、古今東西様々なアーティストから愛されている。そしてそれは、慈愛、自己犠牲の精神、忍耐強さ、とセット売りされている。それがまた理想の母親像を補強していくことになるのだけど。では父親の歌は。お父さんはどのように歌われているのだろうか。

男は涙をこらえながら大切な人を守るもんさ
天晴れ!

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