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片思いと、元気のもと

今年の1月から、毎日文章を書いてきて8か月。

2週間全く書かなかったことは初めて。

なんだか不思議な感覚だ。


舞台の千秋楽が終わった後の虚無感に、1ミリだけ似ている。

当時客演で出た劇団では、本番の4か月くらいに顔合わせで集まり、それから週に4回集まって稽古をし、ものすごい密度で仲良くなり、公演までを駆け抜ける。

「もう明日から、稽古場に集まらなくていいの?」
「もう皆と会えないの?」

今までの日々がいきなり溶けてなくなって、いつもの日常に戻っていく、あの感覚に。

1ミリだけね。

あんなに切なくも、儚くもないけど。


公演が終わって、後日歌舞伎町のカラオケで集まったとき2週間しか経ってないのにめちゃくちゃ懐かしくて、初めて役を介さずに皆んなと接してものすごい違和感を感じたことを覚えている。

そのとき、僕はその中のひとりの年上の女の子が好きで、別れてから沿線を尾行して(!)その子が1人になった駅のホームで声をかけて大告白したんだっけ。

懐かしい。


クソキショも高校生なら許されるか。
なんか色々蘇ってくるな。



役同士の関係性を作り上げていく過程で自然と仲は濃密になり、ある人は親友になったり、ある人達は喧嘩が絶えなかったりした。

ストレートプレイと呼ばれるいわゆる一般的な演劇では、とある世界線の、とあるワンシーンを切り取った日常をお見せする。

大概はドラマチックなシーンなので、ドラマチックになる為には伏線となるストーリー、つまり役同士の関係性が必須になる。

恋に落ちる相手が「生まれた時からずっと一緒のガサツな幼馴染みだから」
見ていてキュンキュンするのだ。

パッと観客が見て「あぁ、彼らは10年来の親友なんだ」とか「新婚ホヤホヤなんだ」などとわかるように振る舞う為には、過去に起こった体験を共有しておく必要がある。

「14歳の時、好きな子を懸けて殴り合ったよな」とか。
「あなたがした浮気はこれからも一生忘れないからね」とか。

登場人物にとってはただの人生の一部なのだから。
過去があるから、今という台本があり、セリフの説得力が強い人を芝居が上手い人と言う。

役者同士で赤裸々なすり合わせをしてるうちに、自然と関係性が出来上がって、プライベートでも仲良くなるわけだ。


そして僕はというと、姉の友達であるほのかに片思いをするという役で、役作りで寝る前に毎日ほのかのことを想いながら寝ていると、当時ピュアピュアな高校生だった僕は実際にほのかを演じる女優に片思いをしてしまったのだった。


ほとんど本編に関係のない設定だったのに。


当時僕は17歳で高校生。
あっちは27歳で、アルバイトに赤坂でホステスをしていた。

公演が終わったあと、何回かデートをしたが、向こうは彼氏もいたし、経験値も何もかも違う。


そういう引け目もあり、押しも弱かった為、ワンチャンすらなかったワケだが、だいぶ話が逸れてしまった。


久しぶりにnote書いたよって話だ。





「あんたどーせやることないんだから」

と友人に勧められて始めたnoteだった為、やることができて書く時間がなくなった。

何をしているかというと、今15年振りに、オベンキョウというものをしています。


まじか。


躁鬱だし、自制心がないことには自信があったんだけどな。

そもそも8か月という間、毎日何かを自主的に継続した試しなどなく、ほとんど何の制限もない暮らしをしている中で自制心を保ちながら生活をコントロールしていることに、自分が一番驚いている。

修造ばりの熱い応援をしてくれる友人のおかげもあるが。

息を吐くように文章が書ける人ではないので、一応毎日産みの苦しみは多少あった。

それなのにこれだけ継続できたので、
「俺、ひとりでもそこそこ頑張れるじゃん」
と自信がつき、

「じゃあずっとしたかった勉強も1人で黙々と出来るのでは?」

と思って数字の羅列を見始めたら、案の定のめり込んでしまった。

オタク気質なところもあるので結構楽しい。


無職になって1年。
1年目の目標は「健康を取り戻すこと」

慌てず騒がず無理をせず、そこだけに集中してきた。

真冬、花粉、梅雨、夏バテ、と季節の変わり目にことごとくやられて鬱になり、そしてその度に必ず攻略してここまできた。

自分でタスクを作って、その他にランニングとストレッチ、それからオナトレを続けている。

セックスするとなぜか骨盤底筋がへろへろになるので(女はしらん)

てっとり早く元気になるには、真面目にオナニーするのが一番効きますね。

(久しぶりに読み返した。めっちゃいいこと書いてるやんけ俺)


こうやって自分の体に向き合えるのも、働いてないおかげである。
死んでなくて、えらい。


ちなみに今僕は上野にいて、さっき小泉元首相に「前すいませんね」と横切られるなどしました。

いえいえ、こちらこそ働いてなくてすみません。


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