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#14 エジプト珍道中 ファラオ村
エジプトの旅で、妻がいちばん行きたいところに挙げたのは、ファラオ村だった。ナイル川の中洲にあるテーマパークだ。
鼠をモチーフにしたあの人気キャラクターがいる夢の国では、入園後に乗りたいアトラクションをめがけて走りだす人もいるらしいが、ファラオ村に入ってまずやることは、待つことだった。
最初のアトラクションでボートに乗るのだが、できるだけ多くの人をまとめて相手にしたいらしい。だが、いくら待っても
3行日記 #180(畑仕事、脱輪、鯖江の家)
五月四日(土)、晴れ
午前、実家の畑仕事を手伝う。畑には、にんにく、じゃがいも、ミニトマト、ブロッコリー、モロヘイヤ、つるむらさき、などが植えられていた。まずは、じゃがいもの苗に土をかぶせた。畝の斜面の端にある乾いた砂をスコップですくって、苗の根本にかける。次に、にんにくの畝の草むしり。普段は草としてなんとなくしか見ていなかったことに気づく。意識しながら向き合うと、草の種類などがわかるようになっ
3行日記 #174(LiSA、藤棚、着信)
四月二十日(土)、晴れ
穀雨、葭始生、あしはじめてしょうず、ヨシが芽吹き始める。
穀雨、越燕始翔、つばめかけはじむ、燕が飛び始めた。
午前、電車で。横並びに座っている大学生くらいの女性二人の前に、杖をついたお婆ちゃんが立った。座ってください。二人が席を立つ。あら、ありがとう、でもすぐ降りるからいいのよ。二人は引き下がらない。座ってください。いいのよ、次で降りるから、そのまま座ってて。そんなやりと
3行日記 #172(野花、蓬、屋上遊園地)
四月六日(土)、晴れ
午前、出町から高野まで川沿いを歩く。土手の桜は五分咲きくらいだったが、場所よってはほぼ満開の枝もあり、何組かのひとたちが敷物をひろげてお花見をしていた。最近主流になった、一滴ずつ落とすタイプの醤油が中洲に転がっていた。チェロを取り出すひとがいる。これから練習だろうか。ラテン系っぽい外国人の観光客の夫婦。男性は桜を、女性はもっと低い地面すれすれに咲いている野花にスマホのレンズ
3行日記 #168(青大将、ぼよよ~ん、チュロス)
三月三十一日(日)、晴れ
午前、住んでいるマンションの自治会に参加して地蔵盆のことを引き継いだ。その後、チャックの散歩、簡易版。北へ少し行って戻る。神社の境内に裏から入ると、門のところに、細長い青大将がいた。気づいたチャックが見つめて興奮し、顔を近づけると、青大将はUターンして鉄柵のむこうに逃げて、木にのぼって避難してしまった。妻の実家の前の駐車場に、大量のバナナの皮が捨てられていた。何重にも積
3行日記 #167(木の階段、旅立ちの日に、燕の巣)
三月三十日(土)、晴れ
春分、雷乃発声、かみなりすなわちこえをはっす、春の雷が鳴りはじめる。
春分、梨花欺雪、りかゆきをあざむく、梨の花は雪に負けないくらい白い。
午前、午後に用事があるので、先週につづき北大路へ。ビブレのスタバで物書き。
昼、おにぎりを食べたあと、近くに住んでたころによく食べていたたこ焼きを買って公園で食べた。公園の入口に、うしろにリアカーのついた自転車が停まっている。遠くか