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寄付してよかったこと Children International 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 振り返ると寄付活動もその国にお世話になっている駐在員の嗜(たしな)みだったのかと思うというお話です。

 1990年代初め、初めて家族帯同で米国駐在した頃の話です。

 その辺りの事情を含めて宜しければこちらもお楽しみ頂ければと思います。

 駐在時に利用していたアパートの前の太い通りを挟んだ向かい側にある極近所のLuckyというスーパーを良く利用していました。そこには一列だけの雑誌·書籍コーナも有りました。書店に比べると圧倒的に種類は少ないのですがTime、NewsWeek等の主要な雑誌の最新号は全て置いて有りました。雑誌には定期購読のハガキが沢山挟まっていました。これが典型的米国流で、店員さん曰く

ここで買って行っても良いけど、定期購読のハガキを一枚そこから抜いて定期購読した方が断然安いわよ

と言われました。

なんと商売っ気ないこと。

そういう米国の余裕が心地よかったのですが。まぁ、1冊ずつ購入して試読して良かったら折込ハガキを使おうと買って帰りました。戻ってハガキを見るとく定期購読の余りの安さに

大人買い(大人定期購読)

してしまいました。確か送料込みで一冊1ドル程度でしたので全く気にならない価格でした。そういえばプールサイドに沢山の雑誌を持ってきて片っ端から斜め読みしてる人がいたなぁ。これが

アメリカンスタイル

なんだと妙に納得した次第。

 その雑誌にChildren Internationalの広告が有りました。印象的な写真が掲載されていて心に残りました。また、自宅にもダイレクトメールでChildren Internationalへの寄付の依頼が届いていました。

 ホームページの英語から翻訳ですが、Children Internationalは、子供たちが貧困の悪循環を断ち切るのを支援する世界的な非営利の人道主義団体だそうです。コミュニティセンターでの早期介入と定期的な交流を通じて、支援を必要とする子供たちのニーズへきめ細やかに対応しているのだそうです。

 Children Internationalについては以下も参考になさって下さい。


 ということで、早速手続き。Children Internationalから送られてくる案件から選択する形で支援をする方を選び定期的な寄付支援を行うことにしました。余りにも知識も経験も無い中でのスタートでしたので選びようが無いのですが、最も支援の待ち日数の長い方を選ばさせて頂きました。とある発展途上国の男のお子さんでした。
 そんな形でプログラムに乗っかる形でその男のお子さんが自立され支援の必要が無くなるまで支援を継続させて頂きました。私の情報は匿名ですが、途中定期的にお手紙を頂き成長されていく過程を共有することができました。
 
 流石米国。長年の活動の蓄積からかプログラムが良くできていました。何一つ滞る事なくその案件を全うできたのでした。

達成感。感動。

 そこには駐在生活が始まった故の新しい景色が見えていました。素晴らしい経験を寄付する側もさせて頂きました。

 今になって振り返ると寄付活動もその国にお世話になっている駐在員の嗜(たしな)みだったのかと思う次第です。




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