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ワールドカフェ

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ワールドカフェ、OSTなどの「ホールシステムアプローチ」に関する記事を集めたもの。ちょっとマニアックかも
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記事一覧

良い対話の場にするチップス

良い対話の場にするチップス

良い場の定義をしたけど、どうすれば「良い場」を作ることが出来るのだろうか?
「こうすれば必ずいい場になります!必勝法」があるか、と言えば。

無いでしょう。

場は生き物なので。
正確に言うと「ヒトが集まって出来るのが場」なので。
空間だけではなく、その時の環境(温度、湿度、匂い、その他もろもろ)と集う人たちの状態、気持ち、様々な事柄は日々うつろうもので、まさに「極まりのないこと」なのです。

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【対話の基本】

【対話の基本】

さて今まで私なりの「理想の対話」と「対話の限界」についてお伝えしてきました。
それを踏まえたうえで「対話の場」を作る時に大切なことをまとめていきたいと思います。

対話の場で大切な事

素直に話すこと

素直に聞くこと

安心安全な場を作ること

さて、それぞれについて解説していきますね

素直に話すこれ言ったら嫌われる、これを言ったら傷付ける
何かを話す前に「言葉を選ぶ」ことはありませんか?

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【対話の限界】

【対話の限界】

ウクライナとロシアが戦争になりました。
この時に「話せばわかる,は幻想だ」という意見がありました。

確かに「話にならない」場合は対話になりません

相手の話を聞く気がない場合

相手のことを理解しない、下に見ている場合

こんな場合は対話になりません。
場が安全ではないから。

「ティール組織」という考え方が流行った事がありました。
この中で大事なケースと思った事は「組織」には色々な色合いがある

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【理想の対話】

【理想の対話】

理想の対話の場とはどんな場でしょうか?
ワタシが思いつくところをつらつらと挙げてみます

参加者が対話を理解している

参加者が互いのことを理解している

どんな事を話しても大丈夫という安心感がある

互いの経験からくる知見を素直に出し合える

場に出た知見を自分の経験と繋ぎ合わせて新たな発想を得られる

自分の枠に囚われない

こんなとこかな?🤔

一言で表すと「参加者全員がファシリテーターに

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【まとめ】対話のあれこれ

【まとめ】対話のあれこれ

今回から「対話」について色々書いていきたいと思います
皆さん「対話」と聞くとどんな事を思い浮かべますか?

今、色々不穏な空気の中「話せばわかる」というのが幻想だ、という話もあります。
コロナ禍もあり「人と話をすることの難しさ」もあります。

そんな中で何故「対話」が大切なのか、対話を続けるとどうなっていくのかを書いていきたいと思います。

目次はこちら

理想の対話
対話の限界
対話の基本
より

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ワークショップは大吟醸にあらず

ワークショップは大吟醸にあらず

なんのこっちゃ?のタイトルかと思われたのでは?(笑)
実は私の過去の心の傷を表しているフレーズなのだ。

 私は、「まず」研修講師だ。ワークショップを運営し始めたのは、そのあと。だから、ワークショップ運営を始めた頃のプログラムデザインは「研修講師」としての設計が根っことなっていた。
私は、研修もワークショップも、参加者(研修では受講者)に、
「内発的な気づきを得てもらい、明日からの行動に活かしてほ

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人と公園

人と公園

先日、初めて東京農工大学へ行ってきました。
学内のサークル(まちけん)が企画したワールドカフェに、仕事の役に立てばいいなぁという軽い気持ちで参加してきました。ワールドカフェとは、ざっくりと言えば、集まった人たちで楽しく話し合うイベントです。

学内のサークル(まちけん)とさらっと書いたものの、そんな存在があることに驚きもありました。学生が地域に目を向けるということが、自分のときには(たぶん)無かっ

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自分ならではの感覚や、こだわりを表現してるもの

自分ならではの感覚や、こだわりを表現してるもの

カバー写真は、先日友達と新橋で飲んだ時の帰り際。
ふとした瞬間で「いいな」と思った時にそういえばよく写真を撮ってるっけ。(これもnoteネタになりそうだ)
#週1note の記事を書くのはいつの間にやら4回目。

これまで書いてきた記事これまで書いてきた記事は、自己紹介と自分のやりたいことを重ねて表現したもの。我ながらまとめ系が多くて味気ないなとは思っていた。
#週1note では、曜日ごとに

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ファシリテーションにおける問いの4パターン

ファシリテーションにおける問いの4パターン

イノベーションプロジェクトにおける「問いのデザイン」の照準を検討する上で、「質問」と「発問」との違いと比較することで、ワークショップ的な問いの特徴は、ファシリテーターも参加者も答えを知らない課題について、創造的対話を促すトリガーとしての特徴があることが確認できました。

同じように「問いの答えはどこあるのか」という観点から整理すると、ワークショップの進行中の「ファシリテーション」における問いかけに

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「問いを立てるデザイン」が出てきてるけど、

「問いを立てるデザイン」が出てきてるけど、

どんな「問い」を立てたらいいんでしょう・・?

なんて元も子もない書き出しをしてしまったこの文も「問い」だし、「なんで空は青いの?」という子供のはてなも、「どうしたら売上が上がるんだ?」という大人の課題も「問い」だ。もはや最近問い問い言いすぎてゲシュタルト崩壊起こし始めてきたレベル。問題解決から問題提起へ、と言われ始めてるけど、毎日の「晩御飯何にしよう?」の自問自答から、壮大な「死後の世界ってある

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【チャレンジ!ワールドカフェ】   第10回 しっくりくる問いこない問い

【チャレンジ!ワールドカフェ】   第10回 しっくりくる問いこない問い

ワールドカフェにおいて「問い」の存在は重要です。
問いが無いと成り立たないと言っていいでしょう。

「?」色々なワールドカフェに参加していると、問いが出た時に「ん?」となる時があります。
やはりそのような問いだと、参加者の会話もいまいちで、別な話になったり、その前の問いの話になったりします。

或る意味ワールドカフェは「参加者の自律的行動」が大切なので、問いについて話していないからと言って注意され

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【チャレンジ!ワールドカフェ】   第9回 安全な場

【チャレンジ!ワールドカフェ】   第9回 安全な場

はじめに対話の場において「安全な場づくりが必要不可欠です」とよく言われます。
それはどうしてでしょうか?

笑い話として、飲み会の場で上司が「今日は無礼講だ。役職関係なく気兼ねなく飲もう!」というので、日ごろのうっ憤を上司に話したら、翌週から遠方に飛ばされてしまった、というのがあります。

これでは、いくら「好きに話をしましょう」と言われても「本音」は出てこないでしょう。「安全では無い場」では、つ

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学びを動的なものとするために。

学びを動的なものとするために。

昨日(2019/05/23)の3回生のゼミは、前回の発表・共有と、ワールドカフェというスタイルに拠った問い立て型文献読解・共有をやってみました。

テーマ文献はこちら。

プロジェクトも本格的に始動するので、フィールドに入る(入らせてもらう)ためには、どんな点が大事になるのか、どんな点に留意すべきなのか、さらに今の時点でどんなことが不安なのか、わからないのかなどを顕在化することが狙いでした。

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「なぜ」を問い、「そもそも」に遡って、「どのように」を問う:ゼミ11thのふりかえり。

「なぜ」を問い、「そもそも」に遡って、「どのように」を問う:ゼミ11thのふりかえり。

今日の山縣ゼミ11thは、急遽オープンゼミ。

オープンゼミってのは、次年度のゼミを選ぶために2回生対象にオープンにするっていう催しです。

そこで、ちょうどのタイミングだったので、まずは自分たちがやってるプロジェクト(っても、まだ初訪問が終わったかどうかっていう程度ですがw)について、まず簡単に説明してもらいました。

そのあと、予定していたベルガンティ『突破するデザイン』のワールドカフェスタイ

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