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会うことのなかった祖母から受け継いだもの
一昨年の秋に一時帰国した時、久しぶりに寝泊まりした実家の私の部屋。
私がパリに旅立った2005年2月のままのカレンダー、懐かしい勉強机、パステルカラーのカーテン。
あの頃とほぼ変わりなく保存された部屋に入ると、子供時代〜高校生までの様々な記憶がブワリと一気に押し寄せる。
スーツケースを開け、持ってきたワンピースをしまおうとクローゼットを開けると、そこには既にずらりと掛けられた複数の花柄のワンピー
東京、逆カルチャーショック
今まで数回しか訪れたことがなく、頭の中でふんわりと描いていた街、東京。
自分の目でちゃんと見てみたくて、1人で街を探検しに降り立った前回の一時帰国。
たぶんアニメやドラマを見て憧れ続けてた東京に旅行に行く外国人の感覚に似ていたと思う。
東京という大都市は全てが目新しく、でも同時にやっぱり懐かしく感じた母国の不思議な感覚。
数年ぶりに帰った日本では、いろいろな驚きや逆カルチャーショックの連続。
フランス人の目に映る日本語
数年前、日本語の小説を読んでいた時。
フランス人の恋人に「日本語の文章はどうやって読むの?」と聞かれ、上から下に、そして右から左に、と指で文をなぞりながら説明すると、「あぁ、雨が流れるように上から下へ読むんだね」と言う。
雨が降るように文章を読む、なんて考えた事も無かったけれど美しい表現だと思う。
感化されやすい私は、それから雨も読書も、それまでの倍くらい好きになったように思う。