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本や読書のこと

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読書は一期一会〜2024年1月分

読書は一期一会〜2024年1月分

「読書は一期一会」というタイトルで、毎月買った本を紹介する月例noteを投稿しています。

2024年1発目、1月に購入した雑誌・Kindle以外の紙書籍を紹介します。今月は14冊です。

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「ITビジネスの契約実務 [第2版]」伊藤雅浩 他2名(商事法務)2021

「【改訂新版】良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方」雨宮美季 他2名(技術評論者)2019

最初の2冊は仕事関

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読書は一期一会 番外編〜Amazon Kindleセールで買った本 2024.01.14

読書は一期一会 番外編〜Amazon Kindleセールで買った本 2024.01.14

Amazonで「Kindle本 冬のまとめ買いキャンペーン」をやっていて思わず乗ってしまいました。

「どうせいつか買おうと思っていたから」
とついついキャンペーンに乗せられてしまう。

出版社主催の半額ポイントバックとかのセールを待った方がいいのはわかっているのな。どうせ積読するのだから。

いやいや、最近は出勤が多いので通勤電車で読むのはKindleの方が便利だよ。

そんな葛藤をしつつ結局1

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読書は一期一会〜2023年11月分

読書は一期一会〜2023年11月分

「読書は一期一会」というタイトルで、毎月買った本を紹介する月例noteを投稿しています。
11月に購入した雑誌・Kindle以外の紙書籍を紹介します。今月は15冊です。

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「知らなきゃいけないアパレルの話 ユニクロ、ZARA、シーイン新3極時代がくる!」河合拓(ダイヤモンド社)2022

特にアパレル業界関係者という訳でもないのだが、業界モノは割りと好きでたまに読んでいます。
この本は実

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アンビエント・ミュージック

アンビエント・ミュージック

全世界がコロナ禍に襲われて、一切に社会生活がシャットダウンされた2020年〜2021年の間、クラブ・ミュージック界隈もクラブの閉鎖など大打撃を被った。
そして、ダンス・ミュージックのクリエイター達の興味はクラウドへの訴求から内省へと向かったのは必然だろう。

その結果、配信ではゴリゴリのテクノを作っていたようなアーティスト達はこぞってノンビートのアンビエント・ミュージックをリリースしていた。

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本屋さんの未来はあるか?〜書店主導の出版流通改革で新会社 株式会社ブックセラーズ&カンパニー〜紀伊國屋書店とCCC、日販

本屋さんの未来はあるか?〜書店主導の出版流通改革で新会社 株式会社ブックセラーズ&カンパニー〜紀伊國屋書店とCCC、日販

昨日、本を愛する読書ファンとしては見過ごせない興味深いニュースを目にした。

この取り組みの端緒は今年6月23日に紀伊國屋書店、CCC、日販の3社が書店主導の出版流通改革に向けた合弁会社設立に向け、基本合意契約を締結したところから始まっている。

これまでの出版業界、いや僕らに最も身近な書店業界と言う方がいいだろうか、は日販やトーハンといったいわゆる取次が、全国の書店に配本をするというスキームがメ

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ミステリー然としていないが、最高のミステリーとしても面白い 小川哲 「君のクイズ」

ミステリー然としていないが、最高のミステリーとしても面白い 小川哲 「君のクイズ」

買ったまましばらく積んでしまっていた本。

『地図と拳』がヘビー級だったので、最初にこの本を見た時は
"なんだか軽いな"
と思ったのも、読みそびれた理由かも。
軽いというのは、重さもあるし、装丁やタイトルの感じも。
『ユートロニカのこちら側』
『ゲームの王国』
と読んできて、そして満州国の架空の都市、
SF風味を帯びたまま、どんどんスケールが大きく壮大になり、
歴史大河小説のようにもなってきたとこ

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読書は一期一会〜2023年9月分

読書は一期一会〜2023年9月分

「読書は一期一会」というタイトルで、毎月買った本を紹介する月例noteを投稿しています。
9月最終日まであと2日ありますが、今月購入したKindle本以外の12冊を紹介します。

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「不器用で」ニシダ (KADOKAWA)2023

カタカナでニシダ。
お笑いコンビ "ラランド"の男性の方、ツッコミ担当、あまりネタを作ってない方、華のない方。
だんだん酷くなってきたので止めます。
怒られる

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14年前のブログを発掘してオンライン書店の(個人的)趨勢を垣間見る

14年前のブログを発掘してオンライン書店の(個人的)趨勢を垣間見る

昔のブログを整理しています。
2009年〜2011年くらいにSeesaaブログに書いていました。
当時本格的にDTMをはじめた頃で、作った音源のMP3を一緒に公開出来るブログサイトというのが条件で探したところ、Seesaaブログが使い勝手良さそうでした。
10年以上放置してあったのですが、まだ削除されないで残っていることに驚きました。
というか、まだSeesaaブログがサービス提供中なのもスゴい。

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いま一番ヤバいパンクな本〜森永卓郎『ザイム真理教』

いま一番ヤバいパンクな本〜森永卓郎『ザイム真理教』

ヤバい本が出ました。
今年一番、いやこの数十年で一番パンクな本かもしれません。

森永卓郎さんの新著です。

2005年第2次小泉政権に出版された『年収300万円時代を生き抜く経済学』は大きな話題になりました。

「そんな、年収300万円なんて。。。大げさな」
当時は年収300万円という度肝を抜くタイトルが目立ちましたが、正規雇用の割合が大幅に減少し、冗談じゃなく年収300万円が珍しくない時代にな

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今日買った本〜地方都市SFアンソロジー?

今日買った本〜地方都市SFアンソロジー?

今日買った本を紹介します。

「京都SFアンソロジー」と「大阪SFアンソロジー」の2冊です。

正直、どんな内容なのか全くノールックで購入しました。
大阪と京都が舞台のSFアンソロジーだというんですから、それだけで読むに値するじゃないですか!
(筆者の出身地は松下電器と三洋電機の町だった大阪府守口市、京都にも京阪電車1本でアクセス出来る、ちなみに京都は京都駿台予備校に1年間通った)

てっきり単行

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読書は一期一会 〜2023年7月分

読書は一期一会 〜2023年7月分

「読書は一期一会」というタイトルで、毎月買った本を紹介する月例noteを投稿しています。

今回はシリーズ第10回、8月に入って折り返していますが、2023年7月に購入した10冊を紹介します。

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「真珠とダイヤモンド」桐野夏生 (毎日新聞出版) 2023

何を読んでも面白い、安心の桐野夏生さんの新作。
しかし作品世界はとても安心出来ないダークで人間の業を書いています。
昨年の「燕は戻っ

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コーマック・マッカーシー

コーマック・マッカーシー

6月13日、アメリカの作家コーマック・マッカーシーがお亡くなりにられたそうだ。

1933年7月生まれなので、享年89歳。
来月には90歳だったのか。

おそらく日本で一般的にも有名になったのは、2007年公開の映画『ノーカントリー』の原作者としてではないだろうか。
ハビエル・バルデムが演じた薄気味悪い殺人鬼が印象的な「メキシコ国境ノワール」とでもいうような"真っ黒な映画"でした。
それでも、作品

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日経「星新一賞」第十回受賞作品集がhontoで無料で読める

日経「星新一賞」第十回受賞作品集がhontoで無料で読める

「星新一賞」ってご存知ですか?
僕は知りませんでした、なんともお恥ずかしい。

"理系的な発想に基づいた"という表現がなんとも微妙・絶妙ですね。
「SFじゃないんだ」と思ったり。
「文系が書いちゃいけないのか?」とも思ったり。
僕は文系人間です。
そもそも、理系・文系とかいう区別の仕方はそろそろ止めようよ、と思わなくもないが、この話をしだすときりがないので止めておこう。
何故なら、公式サイトでもち

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藤子・F・不二雄さんのSF短編は今読んでも(もちろん)すごい作品でした

藤子・F・不二雄さんのSF短編は今読んでも(もちろん)すごい作品でした

最近、藤子・F・不二雄さんのSF短編集に関する話題が賑やかだ。

僕がこのSF短編集について知ったのは今月号のSFマガジンの特集記事です。

SFマガジンとは興味のある特集の時にたまに読むくらいのお付き合いなのだけど、本屋の平積みの棚でこの号の表紙を見た時は
「え?今どき藤子・F・不二雄さんの特集?しかもSF短編?」
と思ったのも事実。

藤子不二雄といえば、僕の世代でも「パーマン」「おばけのQ太

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