Takumi:)

大学卒業後、都内の出版社にて編集者を3年経験。2023年7月からドイツ在住🇩🇪。思ったこ…

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大学卒業後、都内の出版社にて編集者を3年経験。2023年7月からドイツ在住🇩🇪。思ったことや僕なりの考えを書き綴ります。読んでもらえたら、ありがとう。「後悔しない毎日を」がモットーです。

マガジン

  • 日本から8900km。ドイツで暮らす

    音楽と歴史の街、ライプツィヒ在住の筆者が日々を徒然と綴る日記です。 勉強のために、新たに出合ったドイツ語をできる限り使います。

  • 伝えることを学ぶ

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固定された記事

今の自分について

ドイツに到着して1カ月が過ぎた。 そろそろ重い腰を上げて、日記を始めようと決心した。将来の自分へ、日本にいる家族へ、自分のことを知らない人に向けて、簡単に今の自…

Takumi:)
10か月前
4

高さ10mの巨大なバンブルビー!、Giants of Ironに行ってきた話。

時は遡ること9月7日。ライプツィヒで催されたGiants of Ironという展示イベントに行ってきた。子供から大人まで楽しめる内容だったので、今更ながらに紹介。 Giants of Ir…

Takumi:)
8か月前
4

ライプツィヒでワーホリビザを取得するまで

無事に現地で申請したWorking-Holiday Visumもといワーホリビザが下り、堂々とドイツに滞在できるようになった。今回は、その4つの手順と取得までにかかった日数をドイツ(…

Takumi:)
8か月前
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言葉への感受性

編集長から教わったことのひとつが「言葉への感受性」だ。僕が文章を書くうえで最も大切にしていることでもある。良い編集者への条件ともいえるだろうか。 良い文章とは、…

Takumi:)
3年前
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蝉の一生

汗ばむうえに鳴り止まない騒音にイラつき、イヤホンを耳にはめた。 騒がしい世界から一転、お気に入りの洋楽だけが聞こえてくる。 長かった梅雨が明け、蒸し暑くてカンカン…

Takumi:)
3年前
2

書くことの意味

文章を書くことは自分と向き合うことだ。 人生で二度、しかも全く違う場所で、全く違う人に言われたのだから本当だ。僕はこれができない。だから文章が書けなかった。 文…

Takumi:)
4年前
10

僕は”仕合せ”な人生を送りたい

「幸せな人生」とGoogle先生に尋ねると、あれこれと検索結果が出てくる。 幸せな人生を送る方法。幸せな人生の5つの条件。幸せな人生の秘訣。 どれも正解で、どれも間違い…

Takumi:)
4年前
6

マイネクライネヴェルト

日の登る国で生まれた僕は世界に憧れた。  外の世界に憧れを抱いたのは、きっと小学生の頃だ。週末になると父親と一緒に借りてきた洋画のDVDを一日中見ていた。人気の…

Takumi:)
4年前
2

ノースマホノーライフ

”スマホはペンよりも強し”2020年、とある凡庸な偉人が言った言葉だ。意味はよく知らない。 剣を握って戦っていた時代は終わり、ペンを握って勉強していた時代も終わっ…

Takumi:)
4年前
5

あたりまえを疑ってみた。

当たり前のことは当たり前にやりなさい。 人生で何回かは耳にする言葉だ。母親に言われたか、学校の先生に言われたか、それとも頭の固い会社の上司かもしれない。僕も高校…

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4年前
2

日本は素晴らしい国だ

多くの外国人が「日本は素晴らしい国だ。」と口にする。”クールジャパン”という言葉にもあるように、日本には外国人から魅力的に見えることがたくさんある。僕ら日本人も…

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5年前
5

あたりまえの素晴らしさ

日本は素晴らしい国だ。日本を訪れる多くの外国人がその言葉を口にする。”クールジャパン”という言葉にあるように、外国人から魅力的に見えることが日本にはたくさんある…

Takumi:)
5年前
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僕にとっての熊本

僕は熊本地震を経験していない。 2016年4月、家で一人テレビを見ていた。生まれ育った熊本から東京の大学に進学し、初めての一人暮らしを満喫中だった。誰に怒られることも…

Takumi:)
5年前

助かったはずの223の命

ほんの一瞬で世界が変わった。2016年4月14日午後9時26分、震度7の地震が熊本県を襲った。益城町を中心に甚大な被害が生じたが、これはまだ悪夢の始まりに過ぎなかった。 …

Takumi:)
5年前

令和から昭和へタイムスリップ、時代を感じる喫茶店

平成が過去の時代となり、新たに令和が始まった。そんな時代に、昭和から30年以上続く喫茶店が東京の板橋にある。 東武練馬駅から6分ほど行くと、現代には珍しい昔ながら…

Takumi:)
5年前

レトロな雑貨に囲まれて一休み

珈琲屋らびっと 昭和の雑貨やポスターが並ぶ、駅から徒歩6分の30年以上続く老舗喫茶店。美味なコーヒーを450円で味わえ、気さくな店主と何気ない会話を楽しむ。一人でのん…

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5年前
今の自分について

今の自分について

ドイツに到着して1カ月が過ぎた。

そろそろ重い腰を上げて、日記を始めようと決心した。将来の自分へ、日本にいる家族へ、自分のことを知らない人に向けて、簡単に今の自分を紹介しようと思う。

と今の状況はこんな感じ。

冒頭に書いたようにドイツに引っ越して1カ月が過ぎた。あっという間のような、長かったような、少し不思議な感覚。それでも少しずつ、日本とは違う環境に馴染んできた気がする。

ワーキングホリ

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高さ10mの巨大なバンブルビー!、Giants of Ironに行ってきた話。

高さ10mの巨大なバンブルビー!、Giants of Ironに行ってきた話。

時は遡ること9月7日。ライプツィヒで催されたGiants of Ironという展示イベントに行ってきた。子供から大人まで楽しめる内容だったので、今更ながらに紹介。

Giants of Ironとの出合い

8月末から、街の至る所にトランスフォーマーのバンブルビーが写った広告ポスターが貼ってあった。どんなイベントなのかと少し調べてみると、こんな売り文句を発見。

「Unsere größten F

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ライプツィヒでワーホリビザを取得するまで

ライプツィヒでワーホリビザを取得するまで

無事に現地で申請したWorking-Holiday Visumもといワーホリビザが下り、堂々とドイツに滞在できるようになった。今回は、その4つの手順と取得までにかかった日数をドイツ(ライプツィヒ)に来たい人達のために、簡単に書いておく。
(個人的には志望動機とか書かなくて良かったので、現地申請の方が楽だった)

現地でワーホリビザを申請した経緯

ワーキングホリデー・ビザ - ドイツ外務省 (di

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言葉への感受性

言葉への感受性

編集長から教わったことのひとつが「言葉への感受性」だ。僕が文章を書くうえで最も大切にしていることでもある。良い編集者への条件ともいえるだろうか。

良い文章とは、人それぞれ定義が違うだろうが、

「自分の思考を100%完璧に(可能な限りそのまま)相手に伝えられる/伝わる文章」

だと僕は思っている。
書き手と読み手が言葉を通して、全く同じイメージを描けるのは不可能にちかい。それは経験や考え、感じ方

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蝉の一生

汗ばむうえに鳴り止まない騒音にイラつき、イヤホンを耳にはめた。
騒がしい世界から一転、お気に入りの洋楽だけが聞こえてくる。
長かった梅雨が明け、蒸し暑くてカンカン照りの午後だった。

騒音が止むと、考える余裕ができる。騒音の張本人についてだ。

「蝉ってなんのために鳴いてるんだ?」

夏が来ると彼らは一生懸命に鳴いている。困ったもので、
僕たちには彼らの訴えが分からない。毎日必死に何を訴えているの

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書くことの意味

書くことの意味

文章を書くことは自分と向き合うことだ。

人生で二度、しかも全く違う場所で、全く違う人に言われたのだから本当だ。僕はこれができない。だから文章が書けなかった。

文章を書きたいと思った理由は単純だった。サッカーが好きで、サッカーライターになりたいと思ったから。しかし、どう頑張ればいいか分からなかった。どうすればよい文章が書けるのか。

まずは本を買った。よくある文章術が書かれた本。何事も型がなけれ

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僕は”仕合せ”な人生を送りたい

僕は”仕合せ”な人生を送りたい

「幸せな人生」とGoogle先生に尋ねると、あれこれと検索結果が出てくる。
幸せな人生を送る方法。幸せな人生の5つの条件。幸せな人生の秘訣。
どれも正解で、どれも間違いだろう。

ある時、幸せの漢字の成り立ちを教えてもらった。諸説あるが、幸という漢字は
「両手を縛られた人が土に埋められている様子」を表す象形文字だそうだ。その人に比べたら、こうして普通に生きていることが”しあわせ”なのだという。つま

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マイネクライネヴェルト

マイネクライネヴェルト

日の登る国で生まれた僕は世界に憧れた。

 外の世界に憧れを抱いたのは、きっと小学生の頃だ。週末になると父親と一緒に借りてきた洋画のDVDを一日中見ていた。人気の新作はもちろん、アクションやコメディ、戦争系にヒューマンドラマなどありとあらゆる洋画を見た。ラブロマンスを見て少し気まずい雰囲気になったことももちろんある。そして、家族みんなでのイベントと言えばキャンプや旅行ではなく、ハリーポッターの

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ノースマホノーライフ

ノースマホノーライフ

”スマホはペンよりも強し”2020年、とある凡庸な偉人が言った言葉だ。意味はよく知らない。

剣を握って戦っていた時代は終わり、ペンを握って勉強していた時代も終わった。そして僕らがいま握ってるものは、小さいが賢く無機質なただの機械である。僕らは一生懸命にそれを握っている。恐らく、愛する人の手よりもずっと長く、大切に握っている。どうして?
その答えは宇宙の謎を解くよりよっぽど単純だ。

便利だから

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あたりまえを疑ってみた。

あたりまえを疑ってみた。

当たり前のことは当たり前にやりなさい。
人生で何回かは耳にする言葉だ。母親に言われたか、学校の先生に言われたか、それとも頭の固い会社の上司かもしれない。僕も高校の先生に、当たり前のことを一生懸命にやれと言われたことがある。
僕ら日本人は「当たり前」という言葉をよく使う。そんなのあたりまえじゃないか。ほら、今まさに使った。世間には当たり前体操や当たり前ポエムなどもある。

では「当たり前」とはどんな

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日本は素晴らしい国だ

日本は素晴らしい国だ

多くの外国人が「日本は素晴らしい国だ。」と口にする。”クールジャパン”という言葉にもあるように、日本には外国人から魅力的に見えることがたくさんある。僕ら日本人も、自国が素晴らしいと感じている人も多いはずだ。しかし、僕は生まれてから20年間ずっと生きてきたこの国を、一度も素晴らしい国だと感じなかった。たった数日間、日本を訪れた観光客ですら気づけることを、20年かけても気づけなかった。なぜなら、僕にと

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あたりまえの素晴らしさ

あたりまえの素晴らしさ

日本は素晴らしい国だ。日本を訪れる多くの外国人がその言葉を口にする。”クールジャパン”という言葉にあるように、外国人から魅力的に見えることが日本にはたくさんある。僕ら日本人にも、日本は他の国に比べて素晴らしい国だと感じている人も多いはずだ。しかし、僕は生まれてから20年間ずっと暮らしてきたこの国を、一度も素晴らしい国だと感じなかった。たった数日間、日本を訪れた観光客ですら気づけることを、20年かけ

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僕にとっての熊本

僕にとっての熊本

僕は熊本地震を経験していない。
2016年4月、家で一人テレビを見ていた。生まれ育った熊本から東京の大学に進学し、初めての一人暮らしを満喫中だった。誰に怒られることもなく、遅くまでテレビを楽しんでいると、警告音と共に速報が流れた。テレビの画面に映し出された文字に一瞬、目を疑った。

「午後9時26分、九州地方で地震、震度7 熊本地方」

見ていたテレビ番組が、すぐさま熊本の様子に切り替わった。安

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助かったはずの223の命

助かったはずの223の命

ほんの一瞬で世界が変わった。2016年4月14日午後9時26分、震度7の地震が熊本県を襲った。益城町を中心に甚大な被害が生じたが、これはまだ悪夢の始まりに過ぎなかった。
「(14日より)大きな地震はこないだろう。」
誰もがそう思っていた。しかし、彼らは突然やってくる。2日後の16日午前1時25分に、追い打ちをかけるように「本震」が発生し、益城町と西原村で再び震度7を記録した。僅か28時間のうちに震

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令和から昭和へタイムスリップ、時代を感じる喫茶店

令和から昭和へタイムスリップ、時代を感じる喫茶店

平成が過去の時代となり、新たに令和が始まった。そんな時代に、昭和から30年以上続く喫茶店が東京の板橋にある。

東武練馬駅から6分ほど行くと、現代には珍しい昔ながらのスクーターが見えてくる。窓の向こうの世界に興味を持ち、恐る恐るドアを開けてみる。

お店に置いてあるものは全て当時の本物。

静かで小ぢんまりとした店内には、昭和に流行した雑貨やポスターが所狭しと並ぶ。目に入るもの全てが新鮮で、頭には

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レトロな雑貨に囲まれて一休み

レトロな雑貨に囲まれて一休み

珈琲屋らびっと
昭和の雑貨やポスターが並ぶ、駅から徒歩6分の30年以上続く老舗喫茶店。美味なコーヒーを450円で味わえ、気さくな店主と何気ない会話を楽しむ。一人でのんびりと午後のひと時を過ごしたい店だ。

こぢんまりとした店内にはテーブル席が3つ。

並んでいるものは全て昭和当時の本物。

住所 東京都板橋区徳丸3丁目13-10
営業時間 11:00~21:00
定休日 毎週水曜日