稀人ハンター・川内イオ
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お母さんのドロップキック!「……私モデルやろうかな」
母さんは唐突に言った。
「・・・私モデルやろうかな」
うちの母さんは黒木瞳だ。
そんな人なら、朝食のブレッドに無添加の苺ジャム塗りながら、優しく微笑みこう言うだろう。
「母さんがモデル? うん、いいんじゃない」
でもね。 うちの母さんは、御年56歳。
千葉のチベットなんていわれる辺鄙な地に住む、普通のおばちゃんです。
おれはそのとき、歯を磨いていて脳にはシャカシャカ音が響いていた。
だか
雨の山をみんなで歩く!第2回 稀人ハンターキッズキャンプの記録。
僕はアイデアを考えて、企画して、実行するところまでは得意なんだけど、それを記録に残すことを忘れがちだ。第2回 稀人ハンターキッズキャンプのことをふと思い出して自分のSNSを調べたら、なんとちょうど1年前だった!…これもなにかの縁。改めてレポートしよう。
僕が取材したり気になっている稀人のもとを親子で訪ねるのが、稀人ハンターキッズキャンプ。第1回は、2022年8月に開催した。この時は、娘ちゃんと参
人生を深掘りするインタビュー記事にニーズはない? 稀人ハンタースクール2期生募集します。
僕は常々、不思議に思っていた。
なんで、大手メディアで人生を深掘りするインタビュー記事を目にする機会がほとんどないのだろう?
僕は仕事の大半が「人生を深掘りするインタビュー記事」だから、知っている。「人生を深掘りするインタビュー記事」はちゃんと読まれる。さすがにぜんぶがぜんぶとは言わないけど、毎年1本で100万PVを超える記事を書いている。
ちなみに、プレジデントオンラインで最近公開された僕
日本のパクチーブームを作った男が届ける異次元パクチーを体感せよ。稀人マルシェ2023
シソやパクチーといった香草が大嫌い、それは僕だ。
でも、「7年間ずっと満席のまま閉店」した伝説のパクチー専門店のオーナーが、千葉の田舎に「パクチー銀行」を作ったと知り、そのオーナーと「パクチー銀行」という謎の存在への興味が勝って、取材に行った。もちろん、香草嫌いという情報は伏せて。
7年間満席だったのは、東京・経堂にあった日本初のパクチー専門店「パクチーハウス東京」。そのオーナーが、佐谷恭さん
「前書き」公開『キミのお尻にカビを生やしちゃって、ごめんなさい。~稀人ハンター子育て日記~』
本日(2023年11月11日)の文学フリマ東京でお披露目した日記本『キミのお尻にカビを生やしちゃって、ごめんなさい。~稀人ハンター子育て日記~』の「前書き」を公開します。
以下、本文
まさか、自分が日記をつける日が来るとは思わなかった。
僕は自他ともに認めるテキトー男で、毎日決まった時間にどこかへ行ったり、一定のペースでなにかをしたりするのが極めて苦手だ。
そのうえ、とんでもなく飽き性だ
10年前の9月1日、おれは浮かれていた。
最近、雑誌ブルータスの仕事で行ったウガンダ出張について思い出すきっかけがあって、いつだったかなあとFBを見てみたら、2014年9月1日に「ウガンダ決定!」と投稿していた。ちょうど10年前かあ!
思い起こすと、当時はアフリカでエボラ出血熱が発生していて、ウガンダでも患者が増えていた時期だった。たしかそれでライターさんが何人もこの仕事を断って、困り果てた編集部に「行きそうな人材」として情報が入り、「
映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』はロックだ!
昨夜は映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』東京試写会!
たくさんのクラウドファンディングサポーターとメディア関係者が会場の東京写真美術館に足を運んでくれました!僕はこの映画製作にまったく関わってないけど、ワイフの晴れ舞台が賑わって嬉しい!
この映画は24時間テレビ的な愛は地球を救うっていう内容じゃなくて、このパンフレットに書かれている「俺たちが行くのは、点字ブロックの上だけじゃない」
稀人ハンターがキッズキャンプを開催してみた!そのレポートをプロに書いてもらったぞ!
都心から2時間、親子で楽しむ「稀」な旅「稀人ハンターサマーキャンプ Vol.0」
ヤギの大群を追いかけて
まだ暑い8月のある日の涼しげな森のなか。木々のあいだから差す光が気持ちよく、近くを流れる小川のざあっという音も心地よい。それでも滝のような汗が止まらないのは、私が4歳の娘を背負いながら坂道を早足で登っているからだろう。目の前を進む、ヤギの大群を追いかけて。
十数頭のヤギたちが、坂道を駆け登