もりやみほ
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『目をあけてごらん、離陸するから』(大崎清夏著)書評|自由への旅路
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ページをめくるごとに、まるで作者と一緒に旅に出ているよう。エッセイ、日記、小説などのさまざまな文章を通して作者が見てきた世界に入っていく。
「ミニシアター系の映画を浴びるように観てきた」という作者は、新卒で入った人材派遣の会社を辞め、27歳で映画宣伝を中心に扱うウェブ制作会社に入る。仕事で携わった2010年のフランス映画祭のために来日したジェーン・バーキンは、まるでおまじないのようなメッセ
樹海、さわやか、アイスケーキ。厄年あふれる誕生日のアレコレ
9月26日、またひとつ歳をとった。2022年は結婚式準備の真っただ中で忙しく、近くで買ったケーキとスーパーの高い牛タンでお祝い。一昨年はサウナの聖地「しきじ」に行っていたらしい。何をしたのか覚えていなくて、googleフォトの写真をさかのぼってようやく思い出せた。「しきじ」のあとに「さわやか」へ行って、パートナーがげんこつハンバーグを4皿頼んだんだっけ。異常な食欲に目をみはったことがよみがえった。
もっとみる『おいしいごはんが食べられますように』書評|嫉妬のスパイス
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この話に出てくる食べ物は、なんだかあまり食欲をそそらない。食べ物とともに描かれる、どこかに泥を含んだような人間関係が、本来おいしいはずのものに不調和な隠し味を加えてしまっているような気がする。
物語は、とある会社で働く二谷と、後輩女性の押尾といった人物視点から交互に綴られていく。彼らの話題の中心にいるのは、2人と同じ部署の、いつも笑顔で優しい女性の芦川。彼女は身体が弱くて、仕事ができない。
予実が異なる2020年と、2021年のnoteについて
毎年恒例にしている振り返りの時間が持てずに紅白が終わってしまい、残り15分であいさつだけでも…!と思っていたところで両親からの思わぬ話が飛び込んできて、いつの間にか2020年が終わってしまった。
計画はしょせん計画で、現実は大きく逸れることだってある。まさにそんなことを痛感した2020年。紅白で、嵐の松潤が言った「嵐が去ったあとには虹がかかる」は、今年のいろいろと嵐の活動休止をかけた素敵な言葉だ
2020年買ってよかったもの(ジャンル問わず)
先日、「2020年買った本」をまとめてみたら自分の振り返りにもなった。
買ったもので振り返るって、その時の関心ごとが見えて結構楽しいかもしれない。そう思って本以外でも振り返ってみることに。とはいえ一つのジャンルで大量に購入したのは本くらいだったので、生活の中で必要だったものオールジャンルで振り返ってみた。まとめられるものはカテゴリにして、他はその他へ。
キッチン、食べ物まわりが多かったのはやっ
2020年に買った46冊
46冊。これが多いのか少ないのか。前年比がなくわからないけれど、本への投資は着実に増えている。
以前は「1冊読み終えないとほかの本を読んではいけない」という謎のマイルールに縛られていて、難しい本に1冊でもあたればすぐに読まなくなってしまっていたけれど、ここ数年はそのしがらみから解き放たれ、「とりあえず買っておいて気になったときに読むでもいいよね」と気軽に手を出している。
それでも、kindle
後悔もできなくなったクリスマス
思えばイベントごとに、「去年何してたっけ」が思い出せない歳になった。去年だけじゃなくて、その前も、その前もどうやって過ごしていたのかさっぱり思い出せない。だから今後、毎日noteを書かなくなったとしても、イベントのときはしっかり書いておきたいなと思った。
今年は大好きなアイスケーキを食べたくらいで、やっぱり普通の1日だった。取材を2件、うち1件は16時ごろにラーメン屋で取材だったので、自動的に今
肩肘はらずに書けるtumblr。最近はずっとこっちです。
https://www.tumblr.com/blog/view/dailylog-m