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日々徒然エッセー

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ヨガにまつわる日常や日々の徒然を割と赤裸々に書いています。
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記事一覧

私には幸せが似合う

私には幸せが似合う

みなさんは言い切れますか?
「私には幸せが似合う」

最近言葉についてよく考える。
職業柄言葉にして人に伝える機会が多いのと、自分自身も言葉が好きだからどうやったら事実のまま情景や気持ちが伝わるかよく思考を巡らせている。

ヨガを伝えるときもヨガ留学のカウンセリングをするときも人の心にまっすぐ届く言葉を選びたいし、
プライベートだと家族、友達、特に娘に大切なことを伝える時は借り物の言葉ではなく、自

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きっかけは小さなこと

きっかけは小さなこと

初めてバイロンベイに来たのは、2016年2月。

当時は会社立ち上げ真っ只中、新規開拓の豪州出張がきっかけだった。

確か3週間で5都市30アポ程度を入れていたので、遂行して収益上げるぞという気合十分、カツカツな感じで過ごしていたのを覚えている。

出張も中盤、ゴールドコーストの宿で地図をぼーっと眺めていて、ふと目に止まったByronbayという文字。

あ、ずっと行ってみたかったとこだ、近いし行

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旅の記憶

旅の記憶

旅好きな親の元で育ったせいか、気づけば知らない場所に訪れるのが好きになっていた。

今、雨期のバリにいる。

数えてみたら27ヶ国目。初めてのインドネシア。

部屋のベッドでこれを書いているが、窓から見える濡れた緑を眺めていると雨が似合う街だなぁ、とつくづく思う。

***

初めての海外はタヒチだった。

3歳の時だったからほぼ記憶はないが、あのムワっとした熱帯の空気、一人でいた時にホテルスタッ

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ヨガの聖地ウブドに感じる違和感の正体

ヨガの聖地ウブドに感じる違和感の正体

(おすすめのヨガスタジオとカフェは最後に纏めました)

バリ島に来て早一週間。

観光らしい観光はあまりせず、飽きもせずヨガばかりしている。

今回の目的はヨガだったから、観光はまた次回のお楽しみに。

ウブドには4日間、そして今はサーフタウンのチャングーにいる。

どこに行っても広がるお米の田園風景は、ここは日本?と錯覚する程きれい。

バイクタクシーとの値段交渉も、客引きにも、野良犬にも慣れた

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新しい風

新しい風

バリを経て、マニラを経由し日本に帰国した。

まずは実家へ、そして東京の家へ。

東京は桜が満開で気分も晴れ晴れ。

青空にピンクが映える。

ほんの数日前までのヨガ修行は遠い昔に感じる程、あっという間に馴染んでしまう。

それくらい、7ヶ月前と変わらない姿がそのまま家に残っていた。

それでも自分の変化というのはあって、今はそれを楽しんでいる。

まず、東京の家に戻り驚いたこと。

部屋の導線、

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世界の真ん中

世界の真ん中

帰国して、あっという間の4ヶ月。

たった4ヶ月か、と驚くほど濃い日々で一瞬で過ぎ去った。

何をしていたのか?と問われると、本当にいろいろだけど、

ヨガが生活の中心にあったことは変わりない。(気持ちの中でも)

帰国して早々中耳炎から難聴になり(健康が売りだったのに笑)、健康第一という言葉が身にしみたし、国内外と移動の時間も多かった。

***

企業でヨガを教えること、外国人向け産前産後ヨガ

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臨月に想う

臨月に想う

お腹に命が宿ったとわかったのが、2019年の初秋。

そこから、次々にいろんなことがあって、ようやく臨月を迎えることができた。安堵感が強い。

もうすぐ、女の子が誕生する。

せっかくなので、備忘録も兼ねて赤裸々に書き留めておこうと思う。

いつかは母になりたいと思っていたけれど、このタイミングだったというのは、きっと何か意味があるのだろう。

綿密に計画を立てて人生設計をするタイプではないが、最

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これから、よろしくね

これから、よろしくね

出産で入院する日の朝、トイレにいったらちょうどおしるしがあった。

その足で母の寝室へ報告に行った。

その日は特に暑い朝で、寝室には強い初夏の日差しが入り、母はご来光を受けてとても優しい顔をしていた。

なんとなく、この瞬間はずっと忘れないだろうなと思った。

娘が産まれて6か月が経った。

季節は梅雨からクリスマス目前に。

あっという間というよりは、しっかり6ヶ月あったという感じ。

PCに

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母歴1年目に想うこと

母歴1年目に想うこと

娘がもうすぐ1歳になる。

とういことは、私も母になって約1年。

妊娠、出産は振り返ると遠い昔のよう。

特に産後6ヶ月からの記憶が、曖昧になっている。

それほどに、1日1日が必死だった。

・・・多分。

驚くくらい記憶が断片的。

どんなに疲れて辟易しても、最後は可愛いが勝ってしまうから、我が子という存在はなんと尊いんだろう。

世間から見ると、私はワンオペ育児だと思う。

なんとなく、そ

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Good Bye 母体

Good Bye 母体

娘が産まれて1年4ヶ月の歳月が過ぎて
ようやく妊娠・出産・産後の一連が終わったという感覚がある。トータル約2年。

完母だった授乳期間も1歳を少し過ぎた頃に卒乳。

(卒乳・断乳はよく聞く言葉だが、この作業は骨が折れまくった。世のお母さん本当にすごい。)

産後は小さな命を守るため、お構いなしに髪の毛振り乱して日々に追われていたけれど

最近は、おしゃれしたい欲がむくりと湧いてきて、
ようやく自分

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18歳に想いを馳せる

18歳に想いを馳せる

シカゴから18歳の女の子が家にやってきた。
名前はイザベルちゃん。

いわゆるホームステイで、
私はホストマザーになった。

きっかけは、
将来ホームステイの受け入れをしたいからよろしく
と、夫に謎の宣言をした3日後、

夫から入った一通のLINE
「⚪︎⚪︎(夫の友達)がホームステイの受け入れ先を探しているらしいけどやる?やりたいって言ってたから」

これが始まりだった。

その時にもらった情報

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ニューヨークの紳士

ニューヨークの紳士

2006年9月。
18歳の私は米デトロイト空港で途方に暮れていた。

約12時間前、
これから始まる大学生活に不安と希望をいっぱいにして
地元大阪からニューヨークに旅立った。

今はなきノースウエスト航空。
周囲の大人に守られ
綺麗なもだけを見て生きていた18歳の私は
その航空会社の悪評など発想にもなく
値段が安いからとデトロイト経由ニューヨーク便を予約していた。

初めて一人で乗る国際線。
デト

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