枝廣淳子

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記事一覧

海の新しいお掃除やさん~海藻を沈めちゃうロボット!

The Business of Doing Better”を掲げるウェブサイト「Triple Pundit」に、ユニークな取り組みを紹介する記事がありましたので、編集部の許可を得て、日本語でご紹介しま…

枝廣淳子
5日前
3

小さな町の大きな挑戦。産業連関表を利活用した持続可能なまちづくり

島根県の離島・海士町は、かねてから先進的なまちづくりで知られる町です。私も2014年から関わらせてもらっていますので、この10年間のいろいろな展開や変化など、見せても…

枝廣淳子
7日前
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ブルーファイナンスの最新動向を知る!ブルーカーボン・ネットワーク・セミナーのご案内

ブルーカーボン・ネットワークのサイトより、 モントレーベイ水族館:ラッコの増加がケルプの森の劣化を防ぐという研究発表 https://bluecarbon.jp/initiatives/002635.ht

枝廣淳子
1か月前
2

大気中のCO2を除去するために

日本と世界のCO2除去クレジットの動向をお伝えしたく、配信した炭化ニュースレターをお届けします。 炭化ニュースレターの登録はこちらから。ご興味がある方は、ぜひこれ…

枝廣淳子
1か月前
4

メンタルモデルと東洋思想

表面的な出来事だけを見て反応するのではなく、出来事は「氷山の一角」なので、その下にある構造を見ていこう、という考え方が「システム思考」です。 「これは問題だ!」…

枝廣淳子
1か月前
8

物事を見る枠組み「D-S-R」が役に立つ!

さまざまな情報が、それこそ洪水のように入ってくるようになりましたが、断片的で出来事レベルの情報であることが多く、混乱してしまうこともあるかもしれません。 さまざ…

枝廣淳子
2か月前
4

海で海の恵みをいただきながら海について考え、海と遊ぶ1日を!

あっという間に3月になりましたね。まだ寒い日もありますが、日差しも風も春の香りがしますね。 子どもたちにとって、春といえば、春休み! 29歳以下のユースのみなさん…

枝廣淳子
2か月前
4

グリーン成長・脱成長・ポスト成長 ―何が異なり、どこへ向かうのか(後編)

岩波書店の『世界』(2023年12月号)に掲載された「脱成長」論考の後半です。 前半は、こちらにあります。 https://note.com/mirai_wo_tukuru/n/na6eed4a01f9b 少し長い…

枝廣淳子
2か月前
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グリーン成長・脱成長・ポスト成長 ―何が異なり、どこへ向かうのか(前編)

岩波書店の『世界』(2023年12月号)に、「脱成長」論考を掲載してもらいました。許可を得て、2回に分けて内容をお伝えします。少し長いですが、どんどんと環境問題が悪化…

枝廣淳子
2か月前
8

「問いを立てる力」を鍛えよう

私の主宰する幸せ経済社会研究所、略して「幸せ研」では、毎月オンラインの読書会を行っています。3月は梶谷真司氏の『問うとはどういうことか』を、課題書に取り上げます…

枝廣淳子
2か月前
8

「ビジネス成功の秘訣は、プラネタリー・バウンダリーを受け入れること」

Copyright Stockholm Resilience Centre All Rights Reserved. 翻訳:幸せ経済社会研究所 2月26~28日開催の「上勝町SDGsツアー」、満席になっていたのですが、やむを得な…

枝廣淳子
2か月前
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日本の食品ロス、問題はどこにある? その取り組みは?

Image by Foerster Some Rights Reserved. https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Recovering_wasted_food.JPG 先日、幸せ経済社会研究所から、世界に向けて、日本の食…

枝廣淳子
3か月前
4

食品ロスにつながる賞味期限のラベル表示はもういらない! 英国のスーパーの取り組み 

英国では近年、食品ロス削減の取り組みの一環として、スーパー・小売大手が相次いで生鮮食品の賞味期限の表示を廃止しています。たとえば: ・小売業「マークス・アンド・…

枝廣淳子
3か月前
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「2023年を振り返って~持続可能性に関わるアンケート」の結果のご報告

昨年末から新年にかけて、ご協力をお願いした「2023年を振り返って~持続可能性に関わるアンケート」の結果をまとめてもらいましたので、お伝えします。 ~~~~~~~~…

枝廣淳子
3か月前
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ロンドン市:車の超低排出ゾーンを市内全域に拡大

交通分野からのCO2や有害物質の排出をどう減らすか、なくすかは、大きな課題です。英国のロンドンなどでは、経済的なインセンティブを盛り込んだ対策で効果を上げています…

枝廣淳子
3か月前
2

ゆっくり・じっくりと読み、考え、対話しながら、自分なりの死生観を形成する

2024年2~7月、月1回90分ずつ、自分なりの死生観を考えてみる時間を持とうと思います。よろしかったらぜひご一緒に。 だれもが避けることのできない「死」をどのように考…

枝廣淳子
3か月前
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海の新しいお掃除やさん~海藻を沈めちゃうロボット!

海の新しいお掃除やさん~海藻を沈めちゃうロボット!

The Business of Doing Better”を掲げるウェブサイト「Triple Pundit」に、ユニークな取り組みを紹介する記事がありましたので、編集部の許可を得て、日本語でご紹介します。

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~

海の新しいお掃除やさん:海藻を沈めちゃうロボット
https://www.triplepundit.com/story/

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小さな町の大きな挑戦。産業連関表を利活用した持続可能なまちづくり

小さな町の大きな挑戦。産業連関表を利活用した持続可能なまちづくり

島根県の離島・海士町は、かねてから先進的なまちづくりで知られる町です。私も2014年から関わらせてもらっていますので、この10年間のいろいろな展開や変化など、見せてもらったり、お手伝いさせてもらってきました。その一部はメールニュースなどでも発信しています。

海士町における地域経済と幸せ
https://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id034868.

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 ブルーファイナンスの最新動向を知る!ブルーカーボン・ネットワーク・セミナーのご案内

ブルーファイナンスの最新動向を知る!ブルーカーボン・ネットワーク・セミナーのご案内

ブルーカーボン・ネットワークのサイトより、

モントレーベイ水族館:ラッコの増加がケルプの森の劣化を防ぐという研究発表
https://bluecarbon.jp/initiatives/002635.html

100万トンのブルーカーボン・クレジット×20年、画期的な契約を締結
https://bluecarbon.jp/initiatives/002626.html

などなど、世界各地でブ

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大気中のCO2を除去するために

大気中のCO2を除去するために

日本と世界のCO2除去クレジットの動向をお伝えしたく、配信した炭化ニュースレターをお届けします。

炭化ニュースレターの登録はこちらから。ご興味がある方は、ぜひこれからも内外の情報を受け取っていただけたらと思います。
https://www.mirai-biochar.net/mailmag

    【炭化ニュースレター】 from 未来炭化ユニット

    No. 4 (2024.04.02

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メンタルモデルと東洋思想

メンタルモデルと東洋思想

表面的な出来事だけを見て反応するのではなく、出来事は「氷山の一角」なので、その下にある構造を見ていこう、という考え方が「システム思考」です。

「これは問題だ!」と思っても、よく見ると、それは「問題の症状」に過ぎず、本当の問題はもっと深いところで複雑なつながりがつくり出す構造そのものにあることもよくあります。

それに気づかず、「これは問題だ! 手を打て!」とやってしまうと、いわゆる「対症療法」に

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物事を見る枠組み「D-S-R」が役に立つ!

物事を見る枠組み「D-S-R」が役に立つ!

さまざまな情報が、それこそ洪水のように入ってくるようになりましたが、断片的で出来事レベルの情報であることが多く、混乱してしまうこともあるかもしれません。

さまざまな情報に溺れることなく、その本質をつかむためには、情報を位置づける「枠組み」があるとラクです。「D−S−R」というひとつの「見方」を紹介しましょう。

環境問題に限らず、何であっても世の中や世界は、ある「原動力」に動かされた結果の「状態

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海で海の恵みをいただきながら海について考え、海と遊ぶ1日を!

海で海の恵みをいただきながら海について考え、海と遊ぶ1日を!

あっという間に3月になりましたね。まだ寒い日もありますが、日差しも風も春の香りがしますね。

子どもたちにとって、春といえば、春休み! 29歳以下のユースのみなさん、スペシャルな春休みの1日を海で楽しみませんか? 

魚市場の社長さんから海の様子を聞き、新鮮なお刺身に舌鼓を打ち、SDGsの海の目標について学び、実際にビーチにでて活動します。まさに五感をフル回転しての楽しい1日をどうぞ! 

子ども

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グリーン成長・脱成長・ポスト成長 ―何が異なり、どこへ向かうのか(後編)

グリーン成長・脱成長・ポスト成長 ―何が異なり、どこへ向かうのか(後編)

岩波書店の『世界』(2023年12月号)に掲載された「脱成長」論考の後半です。

前半は、こちらにあります。
https://note.com/mirai_wo_tukuru/n/na6eed4a01f9b

少し長いですが、どんどんと環境問題が悪化していく問題の「根っこ」について考えてみませんか。

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~

○「脱成長」論の広がり

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グリーン成長・脱成長・ポスト成長 ―何が異なり、どこへ向かうのか(前編)

グリーン成長・脱成長・ポスト成長 ―何が異なり、どこへ向かうのか(前編)

岩波書店の『世界』(2023年12月号)に、「脱成長」論考を掲載してもらいました。許可を得て、2回に分けて内容をお伝えします。少し長いですが、どんどんと環境問題が悪化していく問題の「根っこ」について考えてみませんか。

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~

グリーン成長・脱成長・ポスト成長 ―何が異なり、どこへ向かうのか(前編)

○「経済成長」再考の動き
 

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「問いを立てる力」を鍛えよう

「問いを立てる力」を鍛えよう

私の主宰する幸せ経済社会研究所、略して「幸せ研」では、毎月オンラインの読書会を行っています。3月は梶谷真司氏の『問うとはどういうことか』を、課題書に取り上げます。

私は企業研修でも自己成長のためにも、「問いを立てる力」の重要性を説いています。人は「問われてはじめて考え始める」性質をもっているため、「問うこと」は大変重要なのです。

そして、「問う」ためには、いったん、それまでの考えを手放したり、

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「ビジネス成功の秘訣は、プラネタリー・バウンダリーを受け入れること」

「ビジネス成功の秘訣は、プラネタリー・バウンダリーを受け入れること」

Copyright Stockholm Resilience Centre All Rights Reserved.
翻訳:幸せ経済社会研究所

2月26~28日開催の「上勝町SDGsツアー」、満席になっていたのですが、やむを得ない事情でのキャンセルが出たため、残席があります。もしよろしければ、めったにない機会、ご一緒にいかがですか?
https://www.guardiantour.com/ka

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食品ロスにつながる賞味期限のラベル表示はもういらない! 英国のスーパーの取り組み 

食品ロスにつながる賞味期限のラベル表示はもういらない! 英国のスーパーの取り組み 

英国では近年、食品ロス削減の取り組みの一環として、スーパー・小売大手が相次いで生鮮食品の賞味期限の表示を廃止しています。たとえば:

・小売業「マークス・アンド・スペンサー(M&S)」は2022年7月、300品目以上の果物や野菜の賞味期限を表示しないと発表。同社製品の85%に相当する。

・スーパー「セインズベリー」は2022年8月、すでに賞味期限ラベルをなくしたバナナやリンゴなど1,500品目に

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「2023年を振り返って~持続可能性に関わるアンケート」の結果のご報告

「2023年を振り返って~持続可能性に関わるアンケート」の結果のご報告

昨年末から新年にかけて、ご協力をお願いした「2023年を振り返って~持続可能性に関わるアンケート」の結果をまとめてもらいましたので、お伝えします。

~~~~~~~~~~~~~ここからご報告~~~~~~~~~~~~~~~

(1)2023年を振り返って、以下のそれぞれについて、どのように感じていますか?それぞれ選び、そう思った理由をいくつでも挙げてください。

a.地球環境
変わらない:2%
少し

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ロンドン市:車の超低排出ゾーンを市内全域に拡大

ロンドン市:車の超低排出ゾーンを市内全域に拡大

交通分野からのCO2や有害物質の排出をどう減らすか、なくすかは、大きな課題です。英国のロンドンなどでは、経済的なインセンティブを盛り込んだ対策で効果を上げています。紹介しましょう。

ロンドン市は「超低排出ゾーン(ULEZ)」を、2023年8月29日からロンドン全域に広げました。この制度により、排出基準を満たしていない車両がロンドン市内を通行すると、1日12.5ポンド(約2,000円)を支払う義務

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ゆっくり・じっくりと読み、考え、対話しながら、自分なりの死生観を形成する

ゆっくり・じっくりと読み、考え、対話しながら、自分なりの死生観を形成する

2024年2~7月、月1回90分ずつ、自分なりの死生観を考えてみる時間を持とうと思います。よろしかったらぜひご一緒に。

だれもが避けることのできない「死」をどのように考えるか(死生観)は、それぞれの人が独自に持つものです。

言うまでもなく、「正しい死生観」や「間違った死生観」、「良い死生観」や「悪い死生観」があるわけではありません。

また、死生観は固定的なものではなく、移ろい変わっていくもの

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