キノミのミフミ

コピーライターのみふみと申します。下の名前です。本名です。 広告代理店でキャリアをスタ…

キノミのミフミ

コピーライターのみふみと申します。下の名前です。本名です。 広告代理店でキャリアをスタートして、今は独立して「キノミ」という屋号でやっています。 ぼんやりと思ったことや、しっかりと考えたことも、ここには雑多に残していこうと思っています。

記事一覧

ライトサイド

散歩が好き!だと思っていた。それで、最近は1時間以内で行ける場所であれば、なるべく歩いていくようにしていた。 そんなある日、打ち合わせに向かって歩いている最中に…

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おじいちゃん

おじいちゃん子だった。 小学校から帰ってくると、おじいちゃんの部屋に行き、戸棚のカンカンを開け、そこに隠してある板チョコを取り出して、それを持って膝にちょこんと…

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短い旅の、長い余韻。

新千歳空港から札幌へ向かうバスの中。時刻は22時を過ぎようとしていた。 車窓を流れる景色は、初めてみる街並みなのに、妙に懐かしいと思った。 携帯ショップと「セイコ…

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場あたりコラムepisode.2

「人」と「場」をつなぐコミュニティメディア『はにふみ』の編集長、ミフミが、「場」の取材を通して感じたことを徒然なるままに綴ります。 episode.2:バベルとジェンガ …

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場あたりコラムepisode.1

「人」と「場」をつなぐコミュニティメディア『はにふみ』の編集長、ミフミが、「場」の取材を通して感じたことを徒然なるままに綴ります。 episode.1:We are 「コミュニ…

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キノミに成って。

自分の名前を口にするのが恥ずかしかった。 物心ついてから、確か小学校低学年くらいまでは。 「未史(ミフミ)」という変わった名前であることも、理由の一つにはあると…

よく晴れた朝に。

5月1日。 その日の朝は、よく晴れていた。 目的地へは歩いて40分。 散歩がてら歩いて向かう道中、春めいた街並み。 赤や黄色、特にオレンジの花がよく目立つ季節だった。 …

おかしとはなしを売りました。

コピーライターのミフミです。 これまでいくつかの記事でお伝えしてきましたが、コピーライターである僕がお菓子を売る、という奇妙な企画が無事終了しました。 背景はコ…

おかしとはなし spinoff

こんにちは、コピーライターのミフミです。 さて、「おかしとはなし」初出店がいよいよ今週末に迫ってまいりました。 おかしとはなしについてはコチラから お菓子の写真…

おかしとはなしの話

コピーライターのミフミです。 前回の記事の続きとなりますので、もしよければそちらもご覧ください。 前回の記事:コピーライター、お菓子を売るの巻 さて、そんなこん…

コピーライター、お菓子を売るの巻。

コピーライターのミフミと申します。 僕は普段、企業様からご依頼をいただいて広告の企画を考えたり、キャッチコピーの提案をしたりしています。表現すること、とりわけ「…

ライトサイド

ライトサイド

散歩が好き!だと思っていた。それで、最近は1時間以内で行ける場所であれば、なるべく歩いていくようにしていた。

そんなある日、打ち合わせに向かって歩いている最中に、愛用していたワイヤレスイヤホンが壊れた。右側だけ聴こえなくなってしまったのだ。

左耳だけで聴いているのもなんだかいずい(仙台弁)ので、その日は音楽を諦めて残りの30分ほどの道のりを"裸"の耳で通り過ぎた。

そして一つ、気づいたことが

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おじいちゃん

おじいちゃん

おじいちゃん子だった。

小学校から帰ってくると、おじいちゃんの部屋に行き、戸棚のカンカンを開け、そこに隠してある板チョコを取り出して、それを持って膝にちょこんと座る。

「手を洗ってからにしなさい。あと、ママには内緒だよ」

おじいちゃんは、大相撲の中継から目を逸らさずに僕に言うのだった。
そして、言われた通り手を洗ってからまた膝の上に行き、2人で相撲を観戦する。たいてい僕がすぐ飽きて、

「観

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短い旅の、長い余韻。

短い旅の、長い余韻。

新千歳空港から札幌へ向かうバスの中。時刻は22時を過ぎようとしていた。
車窓を流れる景色は、初めてみる街並みなのに、妙に懐かしいと思った。

携帯ショップと「セイコーマート」、それから時々現れるスーパー銭湯やパチンコ店。「トリトン」を見つけて(あれ、さっきもここ通んなかったっけ)と思う。これを3回ほど繰り返して、バスは目的についた。

初めて降りる、札幌の寒夜。さて、どれほど寒いのか、と息を吸い込

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場あたりコラムepisode.2

場あたりコラムepisode.2

「人」と「場」をつなぐコミュニティメディア『はにふみ』の編集長、ミフミが、「場」の取材を通して感じたことを徒然なるままに綴ります。

episode.2:バベルとジェンガ
世界中でバラバラの言語が使われているのは、かつて人間が神の怒りを買ったからだそう。

そう、あの有名な旧約聖書「バベルの塔」の話だ。かつて、天まで届く塔の建築を目指した人間たち。その高慢さに激怒した神。そうして、お互いの言葉が通

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場あたりコラムepisode.1

場あたりコラムepisode.1

「人」と「場」をつなぐコミュニティメディア『はにふみ』の編集長、ミフミが、「場」の取材を通して感じたことを徒然なるままに綴ります。

episode.1:We are
「コミュニティ」がわからなかった。

僕は本業として「広告」の業界に身を置いている。すると、しばしば「コミュニティづくり」と言ったワードが出てくることがあった。時に、お菓子メーカーのファン育成のためのプロモーションとして。時に、不動

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キノミに成って。

キノミに成って。

自分の名前を口にするのが恥ずかしかった。
物心ついてから、確か小学校低学年くらいまでは。

「未史(ミフミ)」という変わった名前であることも、理由の一つにはあると思う。

「お名前は?」
「…みふみです」
「ん?ひふみくん」

とか

「みふみちゃん、女の子みたいだね!」

とか

「みふみくん、どんな字書くのかしら?」

みたいなことを言われて、それ以上の会話が求められている気がして、シャイなミ

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よく晴れた朝に。

よく晴れた朝に。

5月1日。
その日の朝は、よく晴れていた。
目的地へは歩いて40分。
散歩がてら歩いて向かう道中、春めいた街並み。
赤や黄色、特にオレンジの花がよく目立つ季節だった。

大学の同級生で、
大手ハウスメーカーで設計士をする友達から
「自分が設計した建物の写真を撮影してほしい」
と仕事の依頼が来たのは
1週間ほど前のことだった。

嬉しかった。

二つ返事でOKして、とんとん拍子で撮影日が決まった。そ

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おかしとはなしを売りました。

おかしとはなしを売りました。

コピーライターのミフミです。

これまでいくつかの記事でお伝えしてきましたが、コピーライターである僕がお菓子を売る、という奇妙な企画が無事終了しました。

背景はコチラ

出展したイベントは『仙台まるごとデザインマーケット』。

イベント自体が第1回開催、そして僕にとって初めての「自分で作ったものを売る」経験。さらには、イベント前日に開業届を出して(※この話はまた今度)の、初仕事。

初めて尽くし

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おかしとはなし spinoff

おかしとはなし spinoff

こんにちは、コピーライターのミフミです。
さて、「おかしとはなし」初出店がいよいよ今週末に迫ってまいりました。

おかしとはなしについてはコチラから

お菓子の写真は、僕のtwitterや、mamanさんのinstagramでちょこちょこ投稿してまいりましたが、「はなし」については、コチラの記事であらすじを公開したくらいで、どんな話が読めるのかわからない部分も多いと思います。

そこで今日は、「お

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おかしとはなしの話

おかしとはなしの話

コピーライターのミフミです。
前回の記事の続きとなりますので、もしよければそちらもご覧ください。

前回の記事:コピーライター、お菓子を売るの巻

さて、そんなこんなでお菓子屋さんとコピーライターが手を組んで出展する「おかしとはなし」。ここで具体的な企画説明をば。

例えばジブリ映画に出てきた料理がやたら美味しく見えるような、お話の中から飛び出てきたお菓子と、そんなお話が読めるQRコード付きのカー

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コピーライター、お菓子を売るの巻。

コピーライター、お菓子を売るの巻。

コピーライターのミフミと申します。

僕は普段、企業様からご依頼をいただいて広告の企画を考えたり、キャッチコピーの提案をしたりしています。表現すること、とりわけ「言葉」を扱うことが好きで今の仕事を選びましたが、最近、思うことがあるんです。それは、モノを売るためのコミュニケーションを考えているわりに、自分自身にモノを売る経験が乏しいのはいかがなものか、ということ。

恥ずかしながら、学生時代のアルバ

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