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note🔰です。 本とドラマが好き♡ 読んだ本の感想を自分味に料理して紹介します♪ 「朝ドラ」と「大河ドラマ」観てますよ。 https://www.instagram.com/olivedayo416/

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『蜜柑』のようになりたい

・noteをはじめようと思ったキッカケ はじめまして、oliveと申します。 2022年11月5日からnoteをはじめました。 はじめようと思ったキッカケは、今までは、インスタで読…

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1年前
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万城目学「八月の御所グランド」感想~「本当にあるかもよ。ここ、京都だし」~

伝説や怪談など不思議な話が数多くある、京都。 この世とあの世をつなぐ場所があるのも、京都。 京の雅さだけでなく、不思議な世界を覗きたいあなた。 朝ドラ「ブギウギ…

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5か月前
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鹿子裕文「へろへろ」感想~どげんかした人々の物語~

投稿画像を見て、もしや...oliveさんあなた...。 「いわた書店」一万円選書に当選したのーーー! おめでとう🎊 胸の前でパチパチパチと手を小さく叩いてくれた人たち。 勘…

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5か月前
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古内一絵「百年の子」感想~学習雑誌からはじまった小学館をモデルし、母娘孫の三代にわたっての物語~

今では放送していない懐かしの学習雑誌CMで思い出すのはどれ? ♪まだかなまだかな学研のおばちゃんまだかなぁ~♪ 『科学と学習』 お人形遊びよりも実験くんが好きだっ…

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6か月前
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太田愛「未明の砦」感想~『知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である』~

『知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である』by澤柳 政太郎 子どもの頃は、なぜ?どうして?と簡単に聞くことができたが、 大人になると、なぜ?どうして?と…

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6か月前
7

恩田陸「鈍色幻視行」「夜果つるところ」感想~そして誰も死なないサスペンス~

乗り物でくり広げられるミステリーといえば、アガサクリスティ「オリエント急行殺人事件」が最初に頭に浮かぶ。 そして日本だと...西村京太郎のトラベルミステリーかな。 …

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6か月前
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片島麦子「未知生さん」感想~たおやかな未知生さんに会ってと、布教したい一冊~

本人は不在で、周りの語り手によって不在の本人像が明らかになっていく物語で思い出すのは、「桐島部活やめるってよ」「田村はまだか」かな...。 あっ!「横道世之介」も途…

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6か月前
10

錦見映理子「恋愛の発酵と腐敗について」感想~泥沼恋愛話のようでいて、ツーンと酵母の香りがする爽快な一冊~

意図せずに女性の心を掴む、『天然たらし男』っていますよね。 自然な距離感、自然なボディタッチ、来るものは拒まず...。 ・とろりとした蜂蜜を載せたスプーンを促され、…

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7か月前
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金原ひとみ「腹を空かせた勇者ども」感想~娘とママのぶっ飛んだブルース~

『母と娘の物語』 優しくなれるほっこりしたお話もあれば、女同士だからこそ抱く感情は根深く複雑なお話もある。 金原さんが描く『母と娘』の物語は、今までも型にとらわ…

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7か月前
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朝井リョウ「何様」感想~それでは二人組を作ってください~

先週からはじまった秋ドラマ「いちばんすきな花」 男女間に友情は成立するのか...を軸に描かれるのかと思いきや、 二人組のむずかしさを問うドラマだと受け止めた。 二人…

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7か月前
13

千早茜「マリエ」感想~等身大か、等身大ではないかはあなた次第~

今や3組に1組が離婚し、2020年国勢調査における男女の生涯未婚率(50歳時未婚率)は、男性28.3%、女性17.8%の時代。 離婚って失敗なのか? 結婚って何? 恋愛と結婚って…

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7か月前
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高瀬隼子「いい子のあくび」感想~しゃないやんそうしてしまうんじゃけん~

「いい子」とは、どういう人なのだろう? 道徳的な考え行動ができ、優しくて笑顔が素敵な女性。 あっ!女性限定で考えちゃった。 だって、子供ではないなら、男性に「いい…

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7か月前
10

王谷晶「ババヤガの夜」感想~内から沸き上がる血湧き肉躍る一冊~

その昔、任侠映画を観たあと、映画館から出てくる人たちが、なんだか自分も強くなったような気分になり肩で風を切って出てくるという都市伝説!?に納得!! 本書の冒頭か…

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7か月前
8

吉本ばなな「はーばーらいと」感想~私の人生に戻るんだ~

赤川次郎ばかり読んでいた乙女時代。 少し背伸びしたい年頃になり、話題になってるし読んでみるかと手に取ったのが、よしもとばなな「キッチン」 うーん?? よくわから…

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7か月前
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柚月裕子「教誨」感想~「約束は守ったよ、褒めて」を共に探す一冊~

金木犀の香りが、今年も秋祭りがやってくると教えてくれる。 地元の秋祭り。 一昔前は男の祭りだったが、今では女性も参加するようになったようだ。 表舞台に参加する女性…

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7か月前
7

姫野カオルコ「謎の毒親」感想~心の重荷を下ろしましょう~

たとえ黒いものでも父親が白と言えば白になる家庭だった。 父親に口答えしてはいけない暗黙のルールのようなものがあり、家の中の空気はピリピリしていた。 窮屈さから早…

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7か月前
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『蜜柑』のようになりたい

『蜜柑』のようになりたい

・noteをはじめようと思ったキッカケ

はじめまして、oliveと申します。
2022年11月5日からnoteをはじめました。

はじめようと思ったキッカケは、今までは、インスタで読んだ本の感想を投稿していたのですが、たまーに覗いていたnoteで読書コンテスト「読書の秋2022」が開催されていることを知ったから。

おまけに推薦本の中に読んだばかりの「あの子とQ」があるじゃないですかー!
この機

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万城目学「八月の御所グランド」感想~「本当にあるかもよ。ここ、京都だし」~

万城目学「八月の御所グランド」感想~「本当にあるかもよ。ここ、京都だし」~

伝説や怪談など不思議な話が数多くある、京都。
この世とあの世をつなぐ場所があるのも、京都。

京の雅さだけでなく、不思議な世界を覗きたいあなた。

朝ドラ「ブギウギ」を観てるなら、ヒロインスズ子が弟の六郎くんを思い歌った「大空の弟」に涙したあなた。

おすすめするは、本書。

ここ最近は、荒唐無稽なイメージ強い万城目作品だが、前作の「あの子とQ」に続く青春爽やかファンタジー&ノスタルジーさありです

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鹿子裕文「へろへろ」感想~どげんかした人々の物語~

鹿子裕文「へろへろ」感想~どげんかした人々の物語~

投稿画像を見て、もしや...oliveさんあなた...。
「いわた書店」一万円選書に当選したのーーー!
おめでとう🎊
胸の前でパチパチパチと手を小さく叩いてくれた人たち。
勘違いさせてごめんなさい、違うんですよ。(応募もしてないので当選もしません(;'∀'))

当選した方たちが紹介されている中で、よく見かける作品だったので、内容もよくわからないのに面白いだろうと手に取った一冊。

そこで、はじ

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古内一絵「百年の子」感想~学習雑誌からはじまった小学館をモデルし、母娘孫の三代にわたっての物語~

古内一絵「百年の子」感想~学習雑誌からはじまった小学館をモデルし、母娘孫の三代にわたっての物語~

今では放送していない懐かしの学習雑誌CMで思い出すのはどれ?

♪まだかなまだかな学研のおばちゃんまだかなぁ~♪

『科学と学習』

お人形遊びよりも実験くんが好きだったので、こちらを定期購読してました。

付録が好きだったんだよね。

♪ピッカピッカの一年生♪

小学前の子供たちがカメラに向かって抱負を?語る。

「小学校に入ったら、もうケンカせんけんのう!」
友達の頭をバシっとしばく。
そして

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太田愛「未明の砦」感想~『知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である』~

太田愛「未明の砦」感想~『知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である』~

『知らないのは恥ではない、知ろうとしないのが恥である』by澤柳 政太郎

子どもの頃は、なぜ?どうして?と簡単に聞くことができたが、
大人になると、なぜ?どうして?と大きな声を出すことは...はばかられる。

上の人たちが決めたことだから、世間の風向きがそうだから、みんがそう考えているんだから正しいはずだと思い込んでいる。

でも、果たしてそうなのか?

どうせしかたないと諦めていた非正規労働者た

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恩田陸「鈍色幻視行」「夜果つるところ」感想~そして誰も死なないサスペンス~

恩田陸「鈍色幻視行」「夜果つるところ」感想~そして誰も死なないサスペンス~

乗り物でくり広げられるミステリーといえば、アガサクリスティ「オリエント急行殺人事件」が最初に頭に浮かぶ。

そして日本だと...西村京太郎のトラベルミステリーかな。
やはり乗り物ミステリーといえば鉄道🚝のイメージが強いよね。

船とか飛行機はないのかな...。
あるじゃーん!
さすがアガサクリスティ。

船🚢(ナイルに死す)も、飛行機🛫(雲をつかむ死)もあるよ。

本書の場合、クルーズ船で二

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片島麦子「未知生さん」感想~たおやかな未知生さんに会ってと、布教したい一冊~

片島麦子「未知生さん」感想~たおやかな未知生さんに会ってと、布教したい一冊~

本人は不在で、周りの語り手によって不在の本人像が明らかになっていく物語で思い出すのは、「桐島部活やめるってよ」「田村はまだか」かな...。
あっ!「横道世之介」も途中からそうだよね。

不在の人物を語ることによって、語り手の人物像も鮮明に浮かびあがり不在物語を面白くする。

考えると不在物語って好きな作品が多いな。
たぶん人間ドラマが濃くっていいんだよね。

今回読んだ本書も、好みの不在物語で面白

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錦見映理子「恋愛の発酵と腐敗について」感想~泥沼恋愛話のようでいて、ツーンと酵母の香りがする爽快な一冊~

錦見映理子「恋愛の発酵と腐敗について」感想~泥沼恋愛話のようでいて、ツーンと酵母の香りがする爽快な一冊~

意図せずに女性の心を掴む、『天然たらし男』っていますよね。
自然な距離感、自然なボディタッチ、来るものは拒まず...。

・とろりとした蜂蜜を載せたスプーンを促され、自然に口にスプーンくわえさせられただけで、その日のうちに年下の男と寝てしまった女。

・男の舌が自分の指を舐めたときの感触を、思い出してみずにはいられない女。

あぁぁぁーーー!
天然たらし男に墜ちてしまった女たち(( ̄▽ ̄;;)ア、

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金原ひとみ「腹を空かせた勇者ども」感想~娘とママのぶっ飛んだブルース~

金原ひとみ「腹を空かせた勇者ども」感想~娘とママのぶっ飛んだブルース~

『母と娘の物語』
優しくなれるほっこりしたお話もあれば、女同士だからこそ抱く感情は根深く複雑なお話もある。

金原さんが描く『母と娘』の物語は、今までも型にとらわれない恋愛や生き方をするぶっ飛んだ人たちの物語は知っていたが、こんな破壊力のある『母と娘』の物語ははじめてでぶっ飛んだ。

そんでもって一番ぶっ飛んだのは、生きづらさを抱えた常識に囚われない生き方をする人が主人公ではなく、なんと今回は、ど

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朝井リョウ「何様」感想~それでは二人組を作ってください~

朝井リョウ「何様」感想~それでは二人組を作ってください~

先週からはじまった秋ドラマ「いちばんすきな花」

男女間に友情は成立するのか...を軸に描かれるのかと思いきや、
二人組のむずかしさを問うドラマだと受け止めた。

二人組って特殊だよね。
私も苦手だったわ。

友達三人で出かけ、二人になる場合があるとすると、あの子たち二人の方が仲良しで、私はおまけ。

だから、私から先に一人でいいよ、と強調してしまう学生時代。

深く誰かと向き合うのが怖かったんだ

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千早茜「マリエ」感想~等身大か、等身大ではないかはあなた次第~

千早茜「マリエ」感想~等身大か、等身大ではないかはあなた次第~

今や3組に1組が離婚し、2020年国勢調査における男女の生涯未婚率(50歳時未婚率)は、男性28.3%、女性17.8%の時代。

離婚って失敗なのか?
結婚って何?
恋愛と結婚って別物?

本書で描かれる、おとなの女性の結婚と幸福をめぐる物語を読めば共感?それともしっくりこない?
意見が分かれそうな一冊だったかな。

<簡単あらすじ>
夫から「恋愛がしたい」と切り出され離婚した桐原まりえ40歳。

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高瀬隼子「いい子のあくび」感想~しゃないやんそうしてしまうんじゃけん~

高瀬隼子「いい子のあくび」感想~しゃないやんそうしてしまうんじゃけん~

「いい子」とは、どういう人なのだろう?
道徳的な考え行動ができ、優しくて笑顔が素敵な女性。

あっ!女性限定で考えちゃった。
だって、子供ではないなら、男性に「いい子」とは使わないよね。
ちょっとバカにしてる...って感じちゃう。

そんでもって、「いい子」って、面白い子やパンチのある子、刺激を与えてくれる子よりも下に見られてないかな...。

ようは、普通の人ってことなんだろうけど。
紹介された

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王谷晶「ババヤガの夜」感想~内から沸き上がる血湧き肉躍る一冊~

王谷晶「ババヤガの夜」感想~内から沸き上がる血湧き肉躍る一冊~

その昔、任侠映画を観たあと、映画館から出てくる人たちが、なんだか自分も強くなったような気分になり肩で風を切って出てくるという都市伝説!?に納得!!

本書の冒頭から、暴力シーンに血湧き肉躍る。
先に言っておきますが、フツーなら暴力描写は苦手です。
でも本書は、血湧き肉躍るのです。(←二回目)

男の金玉は潰せても、犬は殺せない新道依子がかっこいい!
そんな新藤依子は、喧嘩の腕を買われヤクザの親分の

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吉本ばなな「はーばーらいと」感想~私の人生に戻るんだ~

吉本ばなな「はーばーらいと」感想~私の人生に戻るんだ~

赤川次郎ばかり読んでいた乙女時代。

少し背伸びしたい年頃になり、話題になってるし読んでみるかと手に取ったのが、よしもとばなな「キッチン」

うーん??

よくわからないが正直な感想だった。
起承転結ものに慣れていたので、オチのない話に面白さを感じなかった。

でも、今まで読んだことのなかった夢の中にいるようなふわふわしたものを纏った文体に、ファミレスから少しおしゃれなフレンチに行ったような愉悦も

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柚月裕子「教誨」感想~「約束は守ったよ、褒めて」を共に探す一冊~

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金木犀の香りが、今年も秋祭りがやってくると教えてくれる。

地元の秋祭り。
一昔前は男の祭りだったが、今では女性も参加するようになったようだ。
表舞台に参加する女性もいるが、まだまだ女性は裏方なのかな。
お祭りに参加する人たちの食事の支度を担っている。
女は裏方という古い因習が、今でも残っているのもたしか。

子どもの頃は当たり前だったのでわからなかったが、今は振り返ると思う...秋祭りにみる「村

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姫野カオルコ「謎の毒親」感想~心の重荷を下ろしましょう~

姫野カオルコ「謎の毒親」感想~心の重荷を下ろしましょう~

たとえ黒いものでも父親が白と言えば白になる家庭だった。

父親に口答えしてはいけない暗黙のルールのようなものがあり、家の中の空気はピリピリしていた。

窮屈さから早く家を出たいと思っていたが、フツーの家庭だと信じて疑わなかった。
だって、飲食住困ることなく大学まで行かせてもらえたし、なによりテレビドラマでも、無口でワンマンで怒りっぽいお父さんはいたから、フツーだと信じて疑わなかったが...。

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