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酒は友達か気の長い殺し屋か
初めて酒を飲んだのは、小学校入学前。当時飯場に住んでいた僕に、鉄筋屋の飯場ゴロが日本酒をすすめた。好奇心から飲んでみたら美味かった!ベロベロになって、ゴロツキ達にとめられたほど。
本格的に飲み出したのは中学二年生。親父は愛人と住み、僕と兄は別居を始めた。
家事全般をやらされ、兄からは毎日暴力を受けた。県の暴走族連合のリーダーで、極真空手の黒帯だった兄には敵わない。
極限まで追い詰められた僕は、台所
13歳でキッチンドランカー
最初に酒を飲んだのは物心つく前、飲んだと言っても、ドカタの飯場の納涼会でビールを舐めた程度。苦くてまずかった。
ことあるごとにドカタたちから酒を飲まされるうちに、自分からねだって少し飲むようになったのが小学生低学年。もうこの頃には、下地ができていた。
本格的に飲むようになったのは13歳。母は乳がんで入院し、父は愛人と一緒に別居して、兄の食事の面倒をすることになった。
極真空手有段者で暴走族連
生涯独り身を決めたわけ
むかし、両親と兄と弟がいた。
むかしと言うのは、一切縁が切れているから。
まず自分の身上を。乳児の頃に兄に野球のボールを眉間に叩きつけられ、それ以来、てんかん症を患った。手足をばたつかせた後に硬直する大てんかんを頻繁に起こした。父は「ケチのついたカタワのガキ」と言い、名前で呼ぶことはなかった。ものごころがついたころ、母から「生後3か月の頃に、泣き止まないことに腹を立てたお父さんがおでこを殴りつけ
手話を学ぼうとして挫折した件
障害者の訓練校に通ったことがあります。
そこには手話サークルがあり、友人が参加していたので僕も始めました。
人の表情って知ってるようで知らない、まだまだ豊かなものなんだって驚きました。手話は腕の全体、顔の表情、視線など、普段使わない部分をフルに使います。
サークルを通じてろうあの友達が出来ました。つたない指文字と、あらかじめ勉強した単語で話をして、筆談も交えて会話を楽しみました。楽しんでいた…
弟から見た世の中は笑顔に満ちている
弟は幸せだ。高校野球部で潰した声で、いつも笑っている。大声で笑っている様子しか思い出せない。
少年ジャンプを読んでゲラゲラと笑うので、新しく買ったのかと思って貸してもらうと、1年前のものだった。なんでこれを読んで新鮮に笑えるのかと聞いたら、すぐに忘れるからと笑いながら言った。
ペットの犬の顔を口いっぱいに頬張り、犬が困って目をきょろきょろしているのを見て、大声で笑う。
ネコバスが何なのか母に