Re-ClaM編集部

海外クラシックミステリをもっと身近に、かつもっとディープに楽しむための評論誌「Re-C…

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海外クラシックミステリをもっと身近に、かつもっとディープに楽しむための評論誌「Re-ClaM」を文学フリマで発行しています。

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  • WEB Re-ClaM

    クラシックミステリの最新情報をお届けする愉快なWEBマガジンです。

  • 瀬戸川猛資はどこにいる

    80年代から90年代にかけて活躍した文芸評論家瀬戸川猛資が書いた、膨大な量の単行本未収録評論について解説していきます。週一回更新予定。

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固定された記事

Re-ClaM編集部、noteを始めました

これまでは三門優祐個人のブログにて「Re-ClaM」の情報を展開していましたが、この度個別にアカウントを取得し、情報展開を行うことにしました。「Re-ClaM」の情報に加えて…

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WEB Re-ClaM 第66回:クラシックミステリ原書刊行状況(2024/1-2)

新刊の編集・記事作成やら別途の翻訳やら、色々やっているうちにまた一月飛ばしてしまいました。うーん反省しきり。 2024年1月: ★John Dickson Carr / The Problem of t…

Re-ClaM編集部
1か月前
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WEB Re-ClaM 第65回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/12)

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もRe-ClaM、そしてWEB Re-ClaMをよろしくお願いいたします。 早速ですが、昨年12月に刊行された原書の確認から。 …

Re-ClaM編集部
3か月前
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WEB Re-ClaM 第64回:2023年Re-ClaM編集部のまとめ

いよいよ明日は大晦日、2023年も終わりです。SNSや各ブログでは年間ベストや、今年のお仕事のまとめの発表が花盛りとなっています。そこで、うちも乗ってみようかというの…

Re-ClaM編集部
4か月前
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WEB Re-ClaM 第63回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/11)

年末(クリスマスシ-ズン)にかけて、クラシックミステリ界隈でも新刊刊行が加速しています。ありがたい反面支払いもかさんで、まさに嬉しい悲鳴という奴ではないでしょう…

Re-ClaM編集部
4か月前
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Re-ClaM第12号 寄稿のご案内

Re-ClaM購入者・読者の皆様、いつもお世話になっております。 Re-ClaMでは来年5月刊行予定の第12号より、読者の皆さんとの積極的な交流を目指して、「読者寄稿コーナー」を…

Re-ClaM編集部
5か月前
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WEB Re-ClaM 第62回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/9-10)

更新しようと思いながら、ぼんやりしていたらいつの間にか11月になっておりました。9月分と10月分をまとめてお知らせします。 2023/9 Ellery Queen / The Adventures of E…

Re-ClaM編集部
5か月前
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WEB Re-ClaM 第61回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/8)

★Lange Lewis / The Birthday Murder (1945, American Mystery Classics) ★John Dickson Carr / He Who Whispers (1946, British Library Crime Classics) 先月は新刊…

Re-ClaM編集部
7か月前
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WEB Re-ClaM 第60回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/7)

★Ed. by Otto Penzler / Golden Age Bibliomysteries (2023, American Mystery Classics) ★Ethel Lina White / The Wheel Spins (1938, British Library Crime Classics…

Re-ClaM編集部
9か月前
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WEB Re-ClaM 第59回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/6)

Baynard Kendrick / Blind Man's Bluff (1943, American Mystery Classics) ★Christianna Brand / Suddenly at His Residence (1947, British Library Crime Classics) …

Re-ClaM編集部
9か月前
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WEB Re-ClaM 第58回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/5)

★C. Daly King / Obelists at Sea (1932, American Mystery Classics) ★Ed. by Martin Edwards / Crimes of Cymru (2023, British Library Crime Classics) ★Dolores …

Re-ClaM編集部
11か月前
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第17回「映画評論家瀬戸川猛資・前」

「瀬戸川猛資」というと(ミステリ者としては)どうしてもミステリ/文芸評論家として見てしまう部分があるが、単純に関連著作の数だけで見ると実は「映画評論家」としての…

Re-ClaM編集部
11か月前
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WEB Re-ClaM 第57回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/4)

Dolores Hitchens / The Alarm of the Black Cat (1942, American Mystery Classics) ★Billie Houston / Twice Round the Clock (1935, British Library Crime Classics)…

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第16回「ブックマン瀬戸川猛資⑩」

 今回は「ブックマン瀬戸川猛資」編の最終回ということで、瀬戸川猛資に縁の深い人物についての彼の文章を見ていきたいと思う。  そのうち、最初に取り上げるのは開高健…

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第15回「ブックマン瀬戸川猛資⑨」

 そろそろ瀬戸川の書評連載についてもネタが尽きてきた感があるが、さて、今回取り上げるのは、〈東京人〉1997年1月号から始まったコーナー「事事物物/東京人の読書」に…

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第14回「ブックマン瀬戸川猛資⑧」

 前回に引き続き、〈毎日新聞〉「今週の本棚」における瀬戸川の書評を見ていく。前回もご紹介した丸谷才一・池澤夏樹編『毎日新聞「今週の本棚」20年名作選』に再掲された…

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Re-ClaM編集部、noteを始めました

Re-ClaM編集部、noteを始めました

これまでは三門優祐個人のブログにて「Re-ClaM」の情報を展開していましたが、この度個別にアカウントを取得し、情報展開を行うことにしました。「Re-ClaM」の情報に加えて、クラシックミステリ一般(国内・海外含め)の情報も掲載していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今回は初投稿ということで、「Re-ClaM」の既刊および刊行予定の最新刊についての情報をまとめさせていただき

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WEB Re-ClaM 第66回:クラシックミステリ原書刊行状況(2024/1-2)

WEB Re-ClaM 第66回:クラシックミステリ原書刊行状況(2024/1-2)

新刊の編集・記事作成やら別途の翻訳やら、色々やっているうちにまた一月飛ばしてしまいました。うーん反省しきり。

2024年1月:
★John Dickson Carr / The Problem of the Wire Cage (1939, American Mystery Classics)

★Ethel Lina White / Fear Stalks the Village (1932,

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WEB Re-ClaM 第65回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/12)

WEB Re-ClaM 第65回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/12)

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もRe-ClaM、そしてWEB Re-ClaMをよろしくお願いいたします。
早速ですが、昨年12月に刊行された原書の確認から。

Mary Robert Rinehart / The Great Mistake (1958, American Mystery Classics)

★Margot Bennett / Someone from t

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WEB Re-ClaM 第64回:2023年Re-ClaM編集部のまとめ

WEB Re-ClaM 第64回:2023年Re-ClaM編集部のまとめ

いよいよ明日は大晦日、2023年も終わりです。SNSや各ブログでは年間ベストや、今年のお仕事のまとめの発表が花盛りとなっています。そこで、うちも乗ってみようかというのが今回の趣旨です。

Re-ClaM編集部は今年、本誌を第10号・第11号と二桁の大台に乗せ、eXも二冊出しました。特にVol.4(Q・パトリック特集)は本誌の厚さも超える大冊で、短編翻訳の先達である米丸さんの「翻訳道楽」とのコラボま

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WEB Re-ClaM 第63回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/11)

WEB Re-ClaM 第63回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/11)

年末(クリスマスシ-ズン)にかけて、クラシックミステリ界隈でも新刊刊行が加速しています。ありがたい反面支払いもかさんで、まさに嬉しい悲鳴という奴ではないでしょうか。

★E. S. Gardner / The Case of the Rolling Bones (1939, American Mystery Classics)

★David Magarshack / Big Ben Strike

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Re-ClaM第12号 寄稿のご案内

Re-ClaM第12号 寄稿のご案内

Re-ClaM購入者・読者の皆様、いつもお世話になっております。
Re-ClaMでは来年5月刊行予定の第12号より、読者の皆さんとの積極的な交流を目指して、「読者寄稿コーナー」を設けることといたしました。コーナーは大きく分けて二つです。

His Readers' Voice(読者の声)

内容:Re-ClaM前号の感想、また最近読んだ・買った・注目しているクラシックミステリ(未訳・既訳いずれも)

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WEB Re-ClaM 第62回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/9-10)

WEB Re-ClaM 第62回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/9-10)

更新しようと思いながら、ぼんやりしていたらいつの間にか11月になっておりました。9月分と10月分をまとめてお知らせします。

2023/9
Ellery Queen / The Adventures of Ellery Queen (1940, American Mystery Classics)

★E. C. R. Lorac / The Theft of the Iron Dogs (194

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WEB Re-ClaM 第61回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/8)

WEB Re-ClaM 第61回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/8)

★Lange Lewis / The Birthday Murder (1945, American Mystery Classics)

★John Dickson Carr / He Who Whispers (1946, British Library Crime Classics)

先月は新刊ラッシュも一段落といった感じでした。ラング・ルイス The Birthday Murder は『

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WEB Re-ClaM 第60回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/7)

WEB Re-ClaM 第60回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/7)

★Ed. by Otto Penzler / Golden Age Bibliomysteries (2023, American Mystery Classics)

★Ethel Lina White / The Wheel Spins (1938, British Library Crime Classics)

★Clifford Witting / Let X Be the Murder

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WEB Re-ClaM 第59回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/6)

WEB Re-ClaM 第59回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/6)

Baynard Kendrick / Blind Man's Bluff (1943, American Mystery Classics)

★Christianna Brand / Suddenly at His Residence (1947, British Library Crime Classics)

★Celia Fremlin / Uncle Paul (1959, Faber)

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WEB Re-ClaM 第58回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/5)

WEB Re-ClaM 第58回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/5)

★C. Daly King / Obelists at Sea (1932, American Mystery Classics)

★Ed. by Martin Edwards / Crimes of Cymru (2023, British Library Crime Classics)

★Dolores Hitchens / The Clue in the Clay (1938, Myst

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第17回「映画評論家瀬戸川猛資・前」

第17回「映画評論家瀬戸川猛資・前」

「瀬戸川猛資」というと(ミステリ者としては)どうしてもミステリ/文芸評論家として見てしまう部分があるが、単純に関連著作の数だけで見ると実は「映画評論家」としての側面もそれに引けを取らない……というのは敢えて言挙げするほどのことではないかもしれない。改めて映画関連の著作をリストアップしてみよう。

(単)『夢想の研究:活字と映像の想像力』
 早川書房、1993/2→創元ライブラリ、1999/7
 連

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WEB Re-ClaM 第57回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/4)

WEB Re-ClaM 第57回:クラシックミステリ原書刊行状況(2023/4)

Dolores Hitchens / The Alarm of the Black Cat (1942, American Mystery Classics)

★Billie Houston / Twice Round the Clock (1935, British Library Crime Classics)

★Moray Dalton / The Mystery of the Knee

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第16回「ブックマン瀬戸川猛資⑩」

第16回「ブックマン瀬戸川猛資⑩」

 今回は「ブックマン瀬戸川猛資」編の最終回ということで、瀬戸川猛資に縁の深い人物についての彼の文章を見ていきたいと思う。

 そのうち、最初に取り上げるのは開高健である。
 開高健については既に、本連載第10回「ブックマン瀬戸川猛資④」にて、谷沢永一・向井敏との鼎談集『書斎のポ・ト・フ』評(〈週刊宝石〉1981年10月31日号)を紹介したが、これと併せて読みたいのが、〈國文學〉1982年11月号の

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第15回「ブックマン瀬戸川猛資⑨」

第15回「ブックマン瀬戸川猛資⑨」

 そろそろ瀬戸川の書評連載についてもネタが尽きてきた感があるが、さて、今回取り上げるのは、〈東京人〉1997年1月号から始まったコーナー「事事物物/東京人の読書」に連載された書評である。
〈東京人〉と瀬戸川の関係については前々回に語った通り、丸谷才一・向井敏との鼎談「ハヤカワ・ミステリは遊びの文化」(1989年2月号)をその端緒とし、また1990年7月号のBooksでは川本三郎『アカデミー賞』(中

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第14回「ブックマン瀬戸川猛資⑧」

第14回「ブックマン瀬戸川猛資⑧」

 前回に引き続き、〈毎日新聞〉「今週の本棚」における瀬戸川の書評を見ていく。前回もご紹介した丸谷才一・池澤夏樹編『毎日新聞「今週の本棚」20年名作選』に再掲された七本の書評のうち、四本目から見ていこう。

・中薗英助『スパイの世界』(1992/5/11)
・クセノポン『アナバシス』(1993/7/18)
・丸谷才一/新井敏記編『丸谷才一 不思議な文学史を生きる』(1994/8/29)
・和田誠『お

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