わたなべ瑛士

セグメント別損益の専門家|財務・経理・経営企画の実務30年超|売上高25億円から50億…

わたなべ瑛士

セグメント別損益の専門家|財務・経理・経営企画の実務30年超|売上高25億円から50億円に出店戦略で2倍にした経験|週間業績管理で8年連続前年比アップ|不採算部門から撤退で黒字化へ|資金調達額累計40億超|上場準備経験2社|事業再生経験3社|中小企業財務コンサル契約30社|

記事一覧

【コンサルティングの広がり】

前の仕事で、会社経営の全体像をつかむことができました。その経験から、一人の社長に迎合するよりも、多くの社長に会社の仕組みを伝える方が向いていると感じるようになり…

わたなべ瑛士
16時間前
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【振り返りから見えた新たな道】

A社では、上場に向けて情熱を注いできましたが、ある日突然、工場の管理部に異動することになりました。私にとっては驚きで、何が起こっているのか全くわかりませんでした…

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【資本政策と投資家向けのプレゼン】

会社が株式市場に上場する際には、資本政策が重要です。株式の保有割合が決定要因となります。保有割合が多いほど、多数決の原理によって影響力が増します。 中小企業では…

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【上場準備の一環】

私は基幹系システムの構築を指示され、そのプロジェクトのリーダーを任されました。このシステムは、販売管理、購買管理、在庫管理、原価計算、財務会計などの業務をすべて…

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【原価計算から監査法人のコンペまで】

メーカーが株式市場に上場するためには、原価計算が必要です。そのためにはシステムを構築する必要がありました。 私は大学で「直接原価計算」を専攻していたため、その知…

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【転職と成長:A社での経験】

入院中に仙骨分離症で苦しむ中、新しい仕事を探しました。そして、A社という会社を見つけました。 A社の年商は20億円で、T社の10分の1ほどでした。しかし、A社が上場準備…

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【健康問題からの転職】

私は株式上場作業が終わった後も、経営企画室で働いていました。仕事は楽しく、やりがいもあり、充実感もありました。 ただ、昇給や昇進のためには販売士の資格を取らなけ…

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【小売業における原則と組織文化】

私がT社で働いていたとき、イトーヨーカドー出身の方が役員として見えました。彼からは、商品管理の考え方である「単品管理」と「部門別管理」を学びました。 基本的な考…

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【経営企画室での挑戦】

T社は株式上場に向けて人員を増やすために採用活動を行っていましたが、それは単に上場の準備だけではありませんでした。 私も上場に関わる業務を担当しましたが、通常の…

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【経営企画室での成長】

会社を辞めて、新しい仕事を探しました。当時はネットの求人情報がなかったので、新聞や就職雑誌を使って探しました。 ある日、新聞の夕刊で大きな求人広告を見つけました…

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【働き方と健康のバランスを考える】

経理の仕事は、忙しい時期があります。特に本決算や株主総会が終わる半年間は、本当に忙しくなります。決算業務がピークに達すると、月の労働時間が普通に400時間を超える…

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【プログラマーへの挑戦】

昔は、使いやすいパソコンがなく、コンピュータの知識や技術を持っている人は理系出身者の一部に限られていました。当時、財務部ではそろばんや電卓、手書きの伝票を使って…

わたなべ瑛士
2週間前
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【数字が語るストーリー】

経理の仕事は、証憑書類に基づいてデータを整理することです。証憑書類は、実際の出来事を示す証拠であり、そこに書かれた数字が真実を表します。 証拠や真実、事実などの…

わたなべ瑛士
2週間前
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【証憑書類(エビデンス)の重要性】

新入社員として会社に入った時、忘れられない経験がありました。 それは、新人の研修が終わって、初めての決算の時でした。会社で使われる部品が、決算日である3月31日に…

わたなべ瑛士
2週間前
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正確さへの追求

大学を卒業してから、工場機械メーカーで働いていました。そこではお金の管理をする部署に入りました。部長を含めて、約10人ほどの小さな部署でした。 その仕事で、社会人…

わたなべ瑛士
2週間前
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世の中は理不尽なことばかりである。でもその壁を乗り越えていくことで自分のステージが上がるのである。経営者は覚悟を持っているが、サラリーマン役員は目先のお金しか見ていないものである。

わたなべ瑛士
2週間前
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【コンサルティングの広がり】

【コンサルティングの広がり】

前の仕事で、会社経営の全体像をつかむことができました。その経験から、一人の社長に迎合するよりも、多くの社長に会社の仕組みを伝える方が向いていると感じるようになりました。

そこで、銀行出身の人が立ち上げたコンサル会社と縁があり、私はN社に転職することになりました。私がA社で増資に関する資料を作成したことを彼が知っていたことには驚きました。

N社では、ベンチャー企業の事業計画書の作成や資金調達のサ

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【振り返りから見えた新たな道】

【振り返りから見えた新たな道】

A社では、上場に向けて情熱を注いできましたが、ある日突然、工場の管理部に異動することになりました。私にとっては驚きで、何が起こっているのか全くわかりませんでした。

専務から聞いたところによると、異動の理由は私の言葉遣いの悪さだったそうです。過去にも生意気だと言われたり、叱られたりしたことはありましたが、その時はただ会社のために努力していたつもりでした。

しかし、その理由を聞いた時はとても悔しく

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【資本政策と投資家向けのプレゼン】

【資本政策と投資家向けのプレゼン】

会社が株式市場に上場する際には、資本政策が重要です。株式の保有割合が決定要因となります。保有割合が多いほど、多数決の原理によって影響力が増します。

中小企業では、社長が一人で経営することが一般的ですが、資本政策の失敗は、会社の存続に影響を及ぼす可能性があります。この問題は非常に慎重に扱われ、資金調達にも大きな影響を与えます。

さらに、第三者割当増資は資金調達や会社の持続的成長に貢献する方法であ

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【上場準備の一環】

【上場準備の一環】

私は基幹系システムの構築を指示され、そのプロジェクトのリーダーを任されました。このシステムは、販売管理、購買管理、在庫管理、原価計算、財務会計などの業務をすべて一元管理するものでした。

業務設計書の作成だけで4,500万円、ハードウェアも含めると2億円以上の投資が必要でした。プロジェクトに投資するなら、現場で役立つシステムでなければ意味がありません。そのため、経理業務を再編成し、伝票の形式や業務

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【原価計算から監査法人のコンペまで】

【原価計算から監査法人のコンペまで】

メーカーが株式市場に上場するためには、原価計算が必要です。そのためにはシステムを構築する必要がありました。

私は大学で「直接原価計算」を専攻していたため、その知識と経験を活かして、手作業で品目グループごとの原価計算を行い、評価額を算出しました。特に仕掛品の評価額を算出するのに苦労しましたが、進捗率の調整で数字を変えることができたのです。この経験から、システムを導入する必要性を感じました。

上司

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【転職と成長:A社での経験】

【転職と成長:A社での経験】

入院中に仙骨分離症で苦しむ中、新しい仕事を探しました。そして、A社という会社を見つけました。

A社の年商は20億円で、T社の10分の1ほどでした。しかし、A社が上場準備を進めているということ、そして私がリーダーシップを発揮したいと考えていたため、私にとってはぴったりの場所でした。

入院中に面接を受け、採用の通知を受けたので、T社を退職することで、新しい道を進むことにしました。後に上司から話を聞

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【健康問題からの転職】

【健康問題からの転職】

私は株式上場作業が終わった後も、経営企画室で働いていました。仕事は楽しく、やりがいもあり、充実感もありました。

ただ、昇給や昇進のためには販売士の資格を取らなければなりませんでした。そして、マネジャーに昇進するためには合宿研修に参加しなければなりませんでした。私は昇進を目指して、合宿に参加することにしました。

その合宿は箱根の小涌園で行われました。だから、毎年箱根駅伝を見るたびに、その合宿の思

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【小売業における原則と組織文化】

【小売業における原則と組織文化】

私がT社で働いていたとき、イトーヨーカドー出身の方が役員として見えました。彼からは、商品管理の考え方である「単品管理」と「部門別管理」を学びました。

基本的な考え方は、「利益を得る人が費用を負担する」というもので、これは会計原則である費用収益対応の原則と同じです。当たり前のことですが、実際に実行するのは難しいことがよく分かりました。

以前は、週単位で業績を管理していました。小売業では週単位がP

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【経営企画室での挑戦】

【経営企画室での挑戦】

T社は株式上場に向けて人員を増やすために採用活動を行っていましたが、それは単に上場の準備だけではありませんでした。

私も上場に関わる業務を担当しましたが、通常の経営企画室の仕事もありました。具体的には、中期経営計画の策定や年次の予算編成、部門ごとの予算作成を行いました。

ここで重要なのは会計の知識とそれを実践するスキルです。会計は数字を計算するだけではなく、知識や経験が必要な分野です。資格も多

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【経営企画室での成長】

【経営企画室での成長】

会社を辞めて、新しい仕事を探しました。当時はネットの求人情報がなかったので、新聞や就職雑誌を使って探しました。

ある日、新聞の夕刊で大きな求人広告を見つけました。それがT社との初めての出会いでした。T社は上場するために管理体制を強化するために、管理部門の人材を採用していました。私は経理の仕事がしたいと思い、応募しました。

残念ながら、経験豊富な人に経理の仕事が与えられましたが、適性検査で数字を

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【働き方と健康のバランスを考える】

【働き方と健康のバランスを考える】

経理の仕事は、忙しい時期があります。特に本決算や株主総会が終わる半年間は、本当に忙しくなります。決算業務がピークに達すると、月の労働時間が普通に400時間を超えることもありました。

現在は残業時間の上限がありますし、無制限の残業はありません。ただ、経理は労働組合に加入していなかったので、どのくらい働いても問題ありませんでした。

決算業務が忙しい時期以外でも、通常業務に加えてプログラム開発も任さ

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【プログラマーへの挑戦】

【プログラマーへの挑戦】

昔は、使いやすいパソコンがなく、コンピュータの知識や技術を持っている人は理系出身者の一部に限られていました。当時、財務部ではそろばんや電卓、手書きの伝票を使って、コンピュータに入力して経理処理していました。

私は文系大学出身でしたが、そのコンピュータのプログラムを修正することになり、プログラミング言語の「COBOL」を学ぶために研修に行きました。

初めてのプログラミングでしたが、「プログラムは

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【数字が語るストーリー】

【数字が語るストーリー】

経理の仕事は、証憑書類に基づいてデータを整理することです。証憑書類は、実際の出来事を示す証拠であり、そこに書かれた数字が真実を表します。

証拠や真実、事実などの言葉が出てくると、刑事のイメージが湧いてきます。私は、経理を刑事のような存在と捉えています。

経理は、会社のお金の動きを明らかにする役割を果たします。証拠を集めて事実を解明する刑事のような存在です。

詐欺師は数字を操作して嘘をつくこと

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【証憑書類(エビデンス)の重要性】

【証憑書類(エビデンス)の重要性】

新入社員として会社に入った時、忘れられない経験がありました。

それは、新人の研修が終わって、初めての決算の時でした。会社で使われる部品が、決算日である3月31日に現場にあったのか、それとも4月1日に届いたのか、わかるようにする必要があったのです。

そのためには、運送会社から出された「送り状」という書類が必要で、上司からその送り状を探すように指示されました。

現場の班長に何度も尋ねたり、伝票を

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正確さへの追求

正確さへの追求

大学を卒業してから、工場機械メーカーで働いていました。そこではお金の管理をする部署に入りました。部長を含めて、約10人ほどの小さな部署でした。

その仕事で、社会人として大切なことを学びました。まず、大企業に入ったこと自体がすごいことだったんです。もし私が小さな会社で働いていたら、違う人生を歩んでいたかもしれません。

入社して3年間は本当に忙しくて、体調を崩してしまいました。だけど、今振り返ると

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世の中は理不尽なことばかりである。でもその壁を乗り越えていくことで自分のステージが上がるのである。経営者は覚悟を持っているが、サラリーマン役員は目先のお金しか見ていないものである。