毎日外で充実しなくていいのだから。

テレビをゆるゆる観ながら、
家族と犬猫と迎えた2021年。
その数時間前にはすき焼きを食べてビールを飲んで、終始ダラダラ。



お正月は駅伝とテレビ番組を観まくり、
外出といえば近所を散歩しただけ。
初詣も、絶対に早く!という野望も元々あまりなく
1月、2月中に行ければいいと思うタイプだ。




なんって穏やかで心乱されない年末年始。





ひとつの結論が出た。




薄々気がついていたけれど




「家で過ごしてください」
「なるべく人と会わないでください」




それが平穏の理由だ。






いやもちろん、外に出たいときも
誰かと会いたいときも、
約束をするときも日常ではあるけれども




「世間一般的に、外で誰かと楽しむことが当たり前とされがち」
もしくは
「そうすることが許されるムード」の日に、
予定もなく、家族以外の誰とも会う予定がないと
自分が否定されたような気になっていたのだ。





人生何も面白いことをしていないと言われているような。


友達も大切な人も、会ってくれる人も
誰もいないのではと言われているような。






休日も、ゴールデンウィークも、夏休みも、
行楽シーズンも、フェスシーズンも、
ハロウィンも、クリスマスも、
カウントダウンも、年越しも、初詣も。





別にどの日だって、ひとりで家にいても
誰とも会わなくたっていいはずなのだけれど

「なんかそれってつまらないね、寂しいね」な空気を
世間が全力で醸してくるような。
そんな圧を勝手に感じる。






ところが今のこの状況。
予定がなくても、外出しなくても、
ひとりでいても、誰とも会わなくても、
なんの違和感もない。
むしろ、「それが良し」とされる。




それがこんっっっなに楽で、
穏やかだとは。






「世間」なんてイメージにいちばん踊らされているのは
自分なのだけれど
やっぱりこれまではどこか
居心地が良くなかったのだと思う。





自分が好きなときに、そして、
誰かが会いたいと思ってくれているときに
私は会いたい。






学生時代、特に学校をサボったこともなければ
たとえば花火禁止の場所で花火をして、
誰か来る前に逃げろ!なんて悪ノリをしたこともなく
それが私の中の普通だったのだが
ある日仲間内での会話で
「学生時代ぐらいだよね、羽目を外せるのは」
「ちょっとぐらい無茶なこと、大体するものだよね」
「それが楽しかった」
と悪ノリ=青春の図式が出来上がっていることを知ったときもまた、居心地が悪かった。




そういう多数決を知らなかったときの自分のほうが穏やかでいられた。

そんなことをなぜか思い出していた。




今年はそんなふうに、無理やり多数決の空気に合わせない暮らしかたができるといいのかな。



あ、でも年末はお世話になっているお店の方々と久々に少しお会いできて、
それは嬉しかった。
軽く挨拶をしに立ち寄り、営業終了後、一緒に駅まで帰っただけなのだが
なんかその空気、好きだった。




そのお店はふとしたときに立ち寄りたくなるので、癒しの場所と位置付けている。
お店の雰囲気もそうだけれど、そこにいるスタッフみんなのことが好きで
そこには誰も「敵がいない」と無意識に理解している。
(他の場所にいる人が敵というわけではないのだが)




年末の開放感と夜のにおい、時期が時期でなければ肩でも組んで無邪気に走り出しそうな空気。
飲み会をしなくても、好きな人たちと何でもない話をして笑って歩けるだけで
私は嬉しい。



そこには居場所がある。



矛盾を言うのは承知で、
ひとりは好きだけど、居場所があると実感できることは
同じぐらい、いやそれ以上に好きなんだ。



ただそういう実感は、あくまで自分の基準で感じていたい
と、いうことなのだろう。





クリスマスだから好きな人と会いましょう。
年末年始は大切な人と過ごしましょう。
外に出て素敵な思い出をたくさん作りましょう。


そのイベントに乗っかることだって、
多分、全然、好きですけど
あくまで、「やりたいとき」「やれるとき」で
 別に問題ないんだよなあ。きっと。



ただ、会えるときに会っておかないと、
というのも本質ではあるから
そのたびに、自分に確認入れるしかないかな。
どちらを選ぶのか。


そのときの自分に聞く、それでいいよ。





と、考えていた新年の日記を
今さら投稿するのであった。


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