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カンボジアで屋台してみた

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そうだ、屋台をやろう。

そうだ、屋台をやろう。

リアルに想像できることは現実になる。

私は今日、はる虎さんの「カンボジア屋台」を買収した。

まさかこんなことになるなんて!と思う一方で、でもそうなることを望んでたもんねと納得している私がいる。不思議な感覚。

不安が無いわけじゃないけど、きっと大丈夫。
私が味わいたい「たのくるしい」は、屋台にありそうだなって勝手に思っている。

異国の文化にもみくちゃにされたいそもそも、私が海外に目覚めたのは

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愛に生きること

愛に生きること

カンボジアに行く前の私は、自分にとって本当は何が大切なのか、わからなかった。

当時の私には、それが地位かもしれないし、名声かもしれないし、安心かもしれないし、達成感、優越感、他者からの承認や賞賛、自己実現、成長、回復、安定、お金‥‥かもしれなかった。

とにかく、そういう上滑りしていくようなキーワードに縋るしかない自分に焦っていて、本当に大切にしたいものが何なのかわかっていなかった。

カンボジ

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糧なのか、枷なのか

糧なのか、枷なのか

月曜日、屋台の最終営業を終えた。

最終日の売上は81ドル。

通勤帰りのお客さんが多い通りで、祝日の営業をしたにも関わらず健闘したと思う。

途中から、日本から応援に来てくれたゆきえさんと一緒にチキンを売ったよ。
ありがとうございました!!

最終日、営業終了時間になってみて最初に思ったのは、

「ああ、終わった‥‥!」

という一言に尽きた。笑

フルマラソンを完走し終えたかのような終わり感。

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安心安全をひとりでつくるのはしんどい

安心安全をひとりでつくるのはしんどい

私は16日に日本に帰る。

最初は「日本に帰るんだ」と思っていたけれど、最近少し違っている気がしてきた。

「自分の居場所に帰る」というのが一番しっくりくる。
それは即ち、私にとっては彼氏の居るところ。
(大のろけにならないように気を付けながら書きますね。。。。)

2ヶ月カンボジアで生活してみて感じたのは、

安心安全はひとりでもつくれるけど、誰かと一緒の居場所・コミュニティがあるほうが選択肢が

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当たり前、なんてない

当たり前、なんてない

土曜日の朝、お肉屋さんにいつものようにお肉を取りに行って気付いた。

『次にここに来る時が最後なんだ』

期限があることは知っていたし、もうすぐ終わることは気付いていたけど。

当たり前のような日課が、もうそうじゃなくなるんだなって。
身を以って分かった瞬間だった。

それを伝えたくて。
お肉屋さんのお姉さんに英語で話してみたけど、彼女は英語があまりわからないから、???という感じだった。

だか

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理性と本能

理性と本能

カンボジアの私と、日本の私。
どちらの私も同じ私のはず。

人格を変えている意識もない。

けど、海外に居ると開放的な気持ちになるのは私だけじゃないと思う。

カンボジアの私は本能的で、

日本の私は理性的なのだ。

カンボジアの私カンボジアは人が自由だ。

道端で大声で歌いながら歩いている人がいて、
地面に寝っ転がって笑っている子供がいて、
夜も外のトゥクトゥクで涼しく寝てる人がいる。

みんな

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人との距離の測り方

人との距離の測り方

カンボジアで屋台なんぞやってる私が言うと説得力に欠けるかもしれないけど、私は人見知りだし、新しい人・場所に緊張するタイプだ。

ストレングスファインダーでも、社交性は下から5番目。

でも、今ではそのくらいが丁度良いとも思っている。
私は誰かと一緒にいることも好きだけど、同じかそれ以上に自分の時間が好きだから。

そんな私が考える、人との距離の測り方について。

無意識に感じてしまう距離例えば、誰

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近くにありすぎて気付けないもの

近くにありすぎて気付けないもの

自分が何者かなんて、一人で頭をこねくり回したってわからない。

なぜなら、比較対象がないから。

自分で外に出て、人と関わって、初めて自分がどんな生き物なのかがわかってくる。

あの子はイチゴが好きだけど、私はパイナップルが好きだとか。
あの人は野球が好きだけど、私は本が好きだとか。
彼はミステリが好きだけど、私はファンタジーが好きだとか。

自分の中では極当たり前に繰り返し過ぎていて、それが得意

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できる理由が1つでもあるなら

できる理由が1つでもあるなら

できる理由が1つでもあるなら、それはできることなのだと思う。

やりたい理由が1つでもあるなら、それはやりたいことなのだと思う。

できない理由は沢山ある私は、海外で一人で屋台をやりたかった。

当時は人に説明できるほどの言語化された理由もなかった。
ただ屋台をやる自分を想像したら、すごく楽しそうに見えたのだ。

でも同時に、できない理由は沢山あった。

まず、英語が話せない。
私はTOEIC 3

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悔しいと泣く私を、ほら見ろと嗤う私

悔しいと泣く私を、ほら見ろと嗤う私

昨日は高熱を出してしまい、屋台をお休み。
noteの更新をする余裕もなく休んだ。

悔しい。

そこで1番学んだのは、私しかいないリスクと、私が手を動かし続けなければお金が入らない不自由さ。

思い返せば。
一昨日遊びに来てくれた、みかさんとゆかさんも同じようなことを言ってくれていた。

その時の私は、実際にそうなる自分をきちんと想像出来ていなかったから、「手を動かせばお金が入るなら良いんじゃない

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下を知らないと、上は分からない

下を知らないと、上は分からない

昨夜から今日1日。
プノンペンで、1番の幸せをいただいた女子でした。

日本からプノンペンまで、屋台な私に会うことをメインに来てくれたお姉さんたち。

大好きで尊敬している、みかさんとゆかさん。

2人に連れられて、ローズウッドホテルのルーフトップバー「SORA」や、
朝食ビュッフェ、さらにはランチまでも堪能させていただきました。

その上、素敵な3時間Spaやメコン川沿いの美味しいディナーまで。

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そこにしかないもの

そこにしかないもの

今日から怒涛の知人達が訪ねて来てくれるウィークです!

恐らく、私のカンボジア生活最終日まで、入れ替わり立ち代りで沢山の方が遊びに来てくれます。

たぶん5人かな、日本から屋台の為に来てくれます。

冷静にやばくね???

私がっていうより、みんなの行動力が凄じい。

今まで、行けたら行くねという言葉に深い意味はないと思っていました。

本心でそういう人たちがこんなにいるなんて。

めちゃくちゃび

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期限を決めること

期限を決めること

私のカンボジア屋台の挑戦は、2ヶ月間でした。

これはカンボジアに行く前、ハルさんに譲ってほしいと交渉していたときから決めていたこと。

外部要因によるものでも私が帰国の期限を5月半ばに設定したのは、友人の結婚式のため。

私が屋台を買うと決めたとき、既に友人の結婚式の日程が決まっていたのです。

一時帰国も考えましたが、その航空券代もお祝儀代も考えると厳しいかなあと感じました。

それに、丁度良

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熱狂とは、静かなものかもしれない

熱狂とは、静かなものかもしれない

台風の目が晴れて風が凪いでいるように。
「熱狂」も、言葉の暑苦しさと裏腹に静かなものなのかもしれない。

そう思ったのは、このツイートからのやりとりがあったから。

熱狂って、静かなの?熱狂。
私は確かに、カンボジア屋台に熱狂しているのかもしれない。

しかし、案外ピンと来ない。

自分の熱狂を1番感じたのは、屋台を引き継ぐことを決意したその瞬間だった。

それくらい、あの瞬間のワクワクとした高揚

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