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読書が大好き。読書感想文を書くのも好き。
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紙の本か、電子書籍か。私なりの基準に気づいた

紙の本か、電子書籍か。私なりの基準に気づいた

本を買うとき、紙の本と電子書籍、どちらにするか迷いませんか?

私はたいてい迷います。

ほんとうは紙の本が好き。本の手触り、香り、ぱらぱらとめくった時の気分の高揚感といったらたまりません。

なのでいくらでも増やしたいのですが、いかんせん狭い家で保管スペースがないため、紙の本は厳選せざるを得ません。

そんな時に便利なのが電子書籍。わたしはkindleを使っています。これならいくら本を増やしても

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わたしの心のレスキュー本。この2冊があればなんとかなる

わたしの心のレスキュー本。この2冊があればなんとかなる

私の心が辛く不快になるのは、

1.自分を否定しているとき

2.過去の辛い出来事を思い出したり、嫌なことがあったり、他人の嫌な面にイライラしているとき

のどちらかであることが多いです。

こんな時に必ず私を助けてくれるのが、この2冊。
私にとっての心のレスキュー本であり、宝物です。

1.自分を責め、自己否定しているときに開く本

「心がスッと軽くなる認知行動療法」

自分の【内側】を攻撃して

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ゆっくり加齢したいなら、考えるな!感じろ!

ゆっくり加齢したいなら、考えるな!感じろ!

長らく投稿をお休みしてしまいました。半年前に別のB型作業所に移り、リモートでブログ記事を書く仕事になって、いままで趣味として楽しんでいたnoteを書く余裕がなかなかできなかったのです。でも、書く仕事にも慣れてきたので、改めて、趣味のnoteでもアウトプットを細く長く続けていきたいと思う今日この頃です。

「考えない練習(小池龍之介 著)」を読みました。衝撃でした。

まず、五感を使って「感じる」こ

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幸せになるお金の使い方

幸せになるお金の使い方

『幸せをお金で買う5つの授業(エリザベス・ダン著)』を読んだ。どんなお金の使い方をすれば幸福度がアップするか、という世界中で行われた研究結果をまとめた本だ。とても興味深かったので、備忘録としてまとめておく。

研究結果によると、

1.経験を買う
2.ご褒美にする
3.時間を買う
4.先に払ってあとで消費する
5.他人のために使う

こういったお金の使い方をすると幸福度が上がるそうだ。

大前提と

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「赤いモレスキンの女」他人の鞄の中身は興味深い

「赤いモレスキンの女」他人の鞄の中身は興味深い

「赤いモレスキンの女(アントワーヌ・ローラン著)」を読んだ。※ネタばれです。

ある朝、書店主のローランは物がいっぱい詰まった女性もののハンドバッグを拾い、その落とし主を探し始める。

さすがフランス。とにかくお洒落なラブストーリーで、読み終わるのがもったいないぐらい、贅沢な読書時間が過ごせた。

女性のハンドバッグについて、世の男性は「なんだか触れてはいけない、近寄りがたいもの」という感覚を持っ

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世界中の女性に幸あれ!

世界中の女性に幸あれ!

「三つ編み(レティシア・コロンバニ)」を読んだ。

心を揺さぶられた。胸が苦しくなり、最後に胸が熱くなった。読み終わるのが寂しくて、ずっと三人の冒険を読み続けたかった。

乳がんと戦うサラ(カナダ)、家業の倒産の危機と戦うジュリア(イタリア)、貧しさと差別と闘うスミタ(インド)。3人ともものすごく強い女性だ。こんな形で三人の運命がつながっていくとは。

インドの、カーストにすら属さない「不可触民」

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「彼女たちの部屋」

「彼女たちの部屋」

「彼女たちの部屋(レティシア・コロンバニ著)」を読んだ。

パリ。難民やホームレスの女性のシェルターで代書人のボランティアをしている弁護士のソレーヌと、実在するこの施設を100年前に作ったブランシュの物語。

世の中には様々な理由でホームレスになる人がいるんだなぁ。寒空に家のない人たちがどれほど辛いか、女性のホームレスであることがどれほど危険か、想像して心を痛めることは多かったけれど、その実態を読

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自尊心=自分らしく生きること

自尊心=自分らしく生きること

「私は私のままで生きることにした(キム・スヒョン著)」を読んだ。

ぜんぜん私のままで生きていない自分にとって、ビックリするほど勉強になることが山盛りだった。韓国と日本は、集団意識が強く自殺率が高い、寄り道を許さない社会、と似ていることが多いので、ここに書かれている韓国社会は日本人の私も共感することが多かった。なかでもいちばん教えられたのが「どうやって自尊心を高めるか」というところ。

私は自尊心

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人形の家

人形の家

「人形の家(ルーマー・ゴッデン著)」を読んだ。子供の頃に大好きだった児童書で、最近実家が大規模な断捨離をするまではずっと実家に置いてあった。ここのところ、子供の頃に読んでいた本をまた読みたくなる熱が高い。

懐かしい、あったかい、可愛い可愛いお話。訳文の言葉遣いがとってもステキ。人形は遊んでくれる子供がいるからこそ命がある。人形としてどんな家族と一緒にどんな毎日を送るかは、すべて人間にかかっていて

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コンビニ人間

コンビニ人間

図書館でたまたま手に取った「コンビニ人間(村田沙耶香 著)」。

主人公の古倉さんはおそらく発達障害なのだろう。発達障害の自分にとって、共感する部分がとても多かった。相当の変わり者であっても、自分にピッタリくる環境さえあれば生き生きと社会活動が送れるという希望が、この本にはあった。

古倉さんと同じで、私も色々なことがマニュアル化されているとスムーズに暮らすことができる。何時に起きて何をするから始

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25年後のSex And The City

25年後のSex And The City

※ネタばれです。ご注意ください。

「25年後のセックス・アンド・ザ・シティ(キャンディス・ブシュネル著)」を読んだ。アメリカの人気ドラマ Sex And The City の主人公たちの25年後を描いたエッセイ。ドラマでは、仕事に恋にパワフルに取り組む「いけてる」30代女性の主人公たちにとても元気と刺激をもらっていたので、自分が中年の複雑な年齢に差し掛かる今、再度元気をもらおうと読み始めた。

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時間どろぼうとの闘い

時間どろぼうとの闘い

「モモ(ミヒャエル・エンデ著)」を読んだ。実家の本棚には置いてあった気がするが、この読書好き少女が読んだ記憶がなかった。

時間どろぼうに取られた人々の時間を取り戻すため、小さい不思議な少女モモが立ち上がる。いま流行りの「時短」は何のため?と思わせられた。時間を節約して節約して、浮いた時間を私たちは何に使っているだろうか。

物語の中で時間を象徴する花びらの描写がとても美しかった。時間ってこんなに

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鴨長明さんに学ぶシンプルな心と暮らし

鴨長明さんに学ぶシンプルな心と暮らし

「すらすら読める方丈記(中野孝次著)」を読んだ。昔の京に生きた鴨長明さんが、超シンプルでミニマリストな自分の生き方をひたすら自画自賛するエッセイが方丈記だ。

京の外れの小さな組み立て式の家で、最小限のものとともに暮らす鴨長明さん。その生き方はまさに、今流行りのミニマリストそのものだ。私も自称そこそこのミニマリストではあるが、ここまで突き抜けた生活はできない。それに、何にもとらわれずに、自分の好き

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