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【メンタルヘルスは食事から】食べてうつぬけ

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「メンタルヘルスは食事から」をモットーに、食事や栄養療法、漢方治療を重視した精神科治療を実践しています。 「隠れた栄養の問題」で健康を損なっている人が多いため、栄養の問題が原因の… もっと読む
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鉄欠乏女子(テケジョ)が摂りすぎに注意すべき食べ物:トランス脂肪酸、人工甘味料・異性化糖・精製糖、リン酸塩

鉄欠乏女子(テケジョ)が摂りすぎに注意すべき食べ物:トランス脂肪酸、人工甘味料・異性化糖・精製糖、リン酸塩

🐹食べ始めると、また食べたくなる🐹
食べ始めると、また食べたくなるもの・・・ありますね^^
炎症体質になると、鉄は吸収しにくくなります。また、からだの鉄も利用しにくくなってしまいます。鉄代謝は、「炎症」に非常に敏感なので、鉄欠乏女子(テケジョ)は、炎症対策がとても大切です。炎症対策として、質の悪いあぶら(トランス脂肪酸など)や質の悪い糖(異性化糖など)は控えましょう。

リン酸塩は、鉄の吸収を

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日本人女性の血中ビタミンD濃度は低い:栄養精神医学

日本人女性の血中ビタミンD濃度は低い:栄養精神医学



日本の都市部に住んでいる病院勤務女性のビタミンDの血中濃度です。

多くの人がビタミンD不足・ビタミンD欠乏であることがわかります。

25(OH)Dレベルが低いと、高齢者の股関節および脊椎骨折のリスクが高まるため、将来の骨粗鬆症および骨折を防ぐために、若い人のビタミンD不足を回復させる必要があります。

ビタミンDレベルが低いとPTH(副甲状腺ホルモン)レベルが上昇し、継続的に高いPTHレベ

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「ココロのしなやかさ」「ストレスをしなやかに受け流す力」→レジリエンスとは?

「ココロのしなやかさ」「ストレスをしなやかに受け流す力」→レジリエンスとは?

レジリエンスは、栄養精神医学では、「予防力+回復力(自己治癒力)」という意味で使いますが、
心理学では「ココロのしなやかさ」「ストレスをしなやかに受け流す力」と言う意味でも使われます。

「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念です

ココロがしなやかでないと、ストレスでココロがポキッと折れてしまうかもしれません。

人が困難や逆境の中にあっても心が折れることなく、状況に合わせて柔軟に

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「マグネシウム欠乏うつ」とは? 食べてうつぬけ:“にがり”のすすめ

「マグネシウム欠乏うつ」とは? 食べてうつぬけ:“にがり”のすすめ



【「マグネシウム欠乏うつ」??】

栄養精神科医の奥平智之です。今回は、マグネシウムについてお話します。
マグネシウム欠乏でも、うつ状態になります(1)(2)。 
心身のストレスが多い人は、マグネシウムの必要量も増えます。そのため、私は様々な理由で不足しやすいミネラルなので、注意喚起のために、「マグネシウム欠乏うつ」とお伝えしています(3)。しかし、マグネシウム単独でそのような状態になることは

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胃全摘後でも経口ビタミンB12投与は有用

胃全摘後でも経口ビタミンB12投与は有用



胃がないと、ビタミンB12の吸収率は大きく低下してしまいます。そのため、ビタミンB12の筋肉注射が行われます。しかし、 経口でビタミンB12製剤を十分量投与するのもOKです。

ビタミンB12が欠乏すると、未熟で大きな赤血球がみられる貧血(巨赤芽球性貧血)になります。手足のしびれなどの神末梢神経障害を伴うことがあります。
 赤血球や神経細胞の合成にはビタミンB12が関与していますが、その吸収

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疲れやすい?あなたも鉄欠乏女子(テケジョ)かも

疲れやすい?あなたも鉄欠乏女子(テケジョ)かも

あなたも鉄欠乏女子(テケジョ)かもしれません。

貧血がなくても、鉄欠乏であれば、ココロや体に不調をきたします。

【「鉄」の役割は?】
鉄を含む酵素の役割はは酸素と電子の輸送だけではありません。
たとえばドーパミンとセロトニン系のような、脳内の神経伝達系でのシグナル調節因子として必須の役割をもちます。

鉄欠乏はドーパミンD2の受容体の感度を低下させ、受容体の損失を引き起こします。

また、チト

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短鎖脂肪酸の6つの効用(=腸内細菌+食物繊維・オリゴ糖)➡過剰免疫や炎症の抑制

短鎖脂肪酸の6つの効用(=腸内細菌+食物繊維・オリゴ糖)➡過剰免疫や炎症の抑制

短鎖脂肪酸(たんさしぼうしぼうさん:SCFA:Short chain fatty acids)ってご存じですか?

腸内細菌が、水溶性食物繊維やオリゴ糖を発酵してつくられます。
また、ビフィ ズス菌は糖を代謝して乳酸や酢酸などの短鎖脂肪酸をつくります。

短鎖脂肪酸である酪酸は、複数の「免疫系経路」と「炎症反応」を調節してくれます。

酪酸は、「免疫を調整するTreg細胞の分化」を促します。
また

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