山口哲一:エンターテック✕起業

起業家育成と新規事業創出のスタートアップスタジオStudioENTRE代表取締役/音楽…

山口哲一:エンターテック✕起業

起業家育成と新規事業創出のスタートアップスタジオStudioENTRE代表取締役/音楽プロデューサー/エンターテック・エバンジェリスト/iU超客員教授/ブロ作曲家育成「山口ゼミ」「ニューミドルマンコミュ」主宰。著書多数

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山口哲一の活動詳細を共有し、エンターテック、クリエイターエコノミー、音楽全般、およびWeb3とスタートアップについての知見を深め、行動につなぐためのコミュニティです。自己実現の方法を考えている人の水先案内、伴走者になりたいです。

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    エンターテック(Entertainment×Technology)・エバンジェリストとしての立場から、自分の備忘も兼ねて、役にたった書籍を紹介していきます。  様々な意味で分野や業種の壁が溶けている中、新たな知の世界を形成することが重要です。その場合、書籍からのインプットは有益な方法ですね。  紹介する本はエンターテック×起業が軸にするつもりですが、個人の趣味や基礎教養的なインプットの本もも混じるかと思いますのでご了解下さい。

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  • コーライティングの教科書2022【全文公開+α】

    2015年4月刊行『最先端の作曲法・コーライテイングの教科書』(リットーミュジック)を全文公開。日本におけるコーライティングムーブメントを予見、牽引した同書を2022年視点で読み返し、改めて解説します。 Da-iCE「CITRUS」で2022年レコード大賞受賞したKAZはこの本を読んでコーライティングの存在を知って、作曲家を目指したそうです。様々なタイプの音楽家に活躍の場を広げる方法として多くの人に知ってもらいたいです! http://amzn.to/1EvGLC8

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「令和元年の人生ゲーム」を読んで感じるエンタメ起業の価値。令和世代への処方箋

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日本政府がエンタメを日本の基幹産業にすると本気で動き始めました。その背景とこれから起きること。

 昨年の春頃から、霞が関・永田町に行く頻度が増えました。経済産業省のコンテンツ産業課は「デジタルコンテンツ白書」の編集委員をしていた頃から、20年以上のお付き合い…

フェスがトレンドを象徴する時代の音楽の楽しみ方〜音楽未来会議でも語ります「フェス旅」とこれからの10年

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Spotifyの新ポリシーは、真っ当な音楽家への分配増を目指す。その影響は?

 昨秋発表済のSpotifyの新ポリシーが4/1から正式に実施されるというニュースです。ざっくり3つのポイントを上げます 分配対象楽曲は月に1000回以上再生された楽曲に  …

サンレコで対談連載始まりました。是非、ご覧ください。このテーマの延長線上で6/12に書籍を出版予定です。
https://www.snrec.jp/entry/column/ars_ai_crosstalk1

音楽の未来を考える時に大切にしたいこと。音楽未来会議レポート。Vol.2来てね

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成長する世界の音楽市場で日本にチャンス到来!昨年、SPOTIFYで1万ドル以上稼いだアーティストの半数以上が、非英語圏出身!!

 3月になって、様々なデータが発表されています。注目度の高い、IFPI(国際レコード産業連盟)の「グローバルミュージックレポート」によれば、2023年のグローバル原盤市場…

客員起業家制度って何?挑戦のハードルを下げるEIRを使って、起業しませんか?

 聞き慣れないかもしれませんが、「客員起業家(EIR)」と言う言葉あります。世界で二番目に起業率が低いことが国家的に課題になっている日本では、有力な選択肢ではない…

期待高まるビルボードチャートのこれから〜『ヒットチャート解体新書』REMIXES & OUTTAKESイベントレポート

2月20日に出版された『ビルボードジャパンの挑戦〜ヒットチャート解体新書』は、ありがたいことに好評のようです。老舗音楽出版社であるフジパシフィックミュージック社長…

音楽のマジックが起きた!~バンコク・ソングライティングキャンプ詳細報告

 2月19日〜22日にタイ・バンコクで、日本人とタイ人の合同でのコーライティングキャンプを行いました。僕が企画して、VIPO(映像産業振興機構)という団体に持ち込み、経…

人気YouTuberとのコーライティング作品リリースは、職業作曲家3.0型活動。タガチパイティン!3/15リリース!

 プロの作曲家は、「指名」で依頼が来るのが理想ですが、大きな案件になるほど、コンペという形を避けることはできません。コンペ情報に対してデモを作成する活動が基本に…

エンターテック・ニュース解説3月12日付(メンバーシップ限定記事)

「山口ゼミbiZ」でZ世代向けに行なっている時事ネタのニュース解説です。5つの記事を取り上げ、さくっと解説。関連投稿も紹介します!エンターテックな世界を掘り下げる機…

200〜
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就職を考え始めた学生に読んで欲しい〜関大専攻横断型講義「デジタルとグローバルの時代に音楽を担う人たちに僕が伝えたいこと」…

radikoを作った三浦教授からの依頼  関西大学で教鞭を取られている三浦文夫さんとは、20年以上のおつきあいになります。電通時代に、関西の放送局を取りまとめて、radik…

山口哲一Profile

山口哲一Profile

StudioENTRE株式会社 代表取締役
株式会社バグコーポレーション 代表取締役
内閣府「知的財産戦略本部」コンテンツ戦略ワーキンググループ委員
iU(情報経営イノベーション専門職大学) 超客員教授
(社)CiP協議会 フェロー 
MuSee+(MID3M+コミュニティ) Founder

1964年東京生。国際基督教大(ICU)高校卒、早稲田大学第二文学部中退。身長180cm、血液型B型

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「令和元年の人生ゲーム」を読んで感じるエンタメ起業の価値。令和世代への処方箋

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 きっかけは、元外交官の作家・佐藤優の推薦でした。

小説「令和元年の人生ゲーム」概要

 メディアでの評判で知っていても、特に興味はなかったのですが、尊敬する佐藤優さんがそこまで言うのならと読んでみることにしました。
 非常によくできた小説だと思いました。様々なタイプの「令和世代」が登場しますが、皆、「今の時代」を背負って悩み、惑っています。小説の構成もよくできていて、章ごとに一人語りする主人公

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日本政府がエンタメを日本の基幹産業にすると本気で動き始めました。その背景とこれから起きること。

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 昨年の春頃から、霞が関・永田町に行く頻度が増えました。経済産業省のコンテンツ産業課は「デジタルコンテンツ白書」の編集委員をしていた頃から、20年以上のお付き合いがあるのですが、最近は、知財戦略本部、内閣府など、もう少し広範囲の政策立案をしている部署の方々からご相談をされるケースが増えてきました。
 日本政府全体の意志として、
「コンテンツ産業を日本の基幹産業に」
「個人のクリエイター支援のために

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フェスがトレンドを象徴する時代の音楽の楽しみ方〜音楽未来会議でも語ります「フェス旅」とこれからの10年

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 音楽ファンに超オススメの本が出ました。日本で一番フェスに詳しい、フェスティバルライフ編集長、津田昌太朗くんの新作です。

 日本中の音楽フェスを網羅してわかりやすく紹介してくれてます。音楽ファンは、「え、こんなフェスあったんだ?知らなかった。今度行ってみよ」みたいな読み方してもらえるとよいのではないでしょうか?
 津田君は海外フェスに最も通った日本人でもあります。前作も最高なので、併せて読んで欲

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「出来事が全てアートになる」からBanksyのファンなんです。

「出来事が全てアートになる」からBanksyのファンなんです。

 「バンクシー作品を「落書き」から守れ!」という見出しを見て、目が点になりました。虚構新聞かと思うような、アイノリー(皮肉)です。

 記事を読んでみると、バンクシーが描いた壁に、白いペンキが掛けたらたので、建物の所有者が、ビニールシートで覆わって守ったということのようです。
 でも、バンクシーってグラフティアート、つまり落書きだよね~って笑いながら記事を読んでいたら、SNSで同じように感じた人た

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日本こそ必要「CREATOR RIGHTS AGENCY」誰か一緒にやりませんか?~「セクシー田中さん事件」を繰り返さないために

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(4月9日付UPDATE:一旦公開したあとに、補足がしたくなって書き加えています。大意は変わっていませんが、漫画家と出版社の関係の話などを追加しています)

  気になるニュースでした。

サンプル音源売買プラットフォームのサービス

 ビートとサンプルのオンライン・マーケットプレイスBeatStarsが、クリエイター・ライツ・エージェンシー(CRA)と呼ばれる新しいプラットフォームを立ち上げたと

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Spotifyの新ポリシーは、真っ当な音楽家への分配増を目指す。その影響は?

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 昨秋発表済のSpotifyの新ポリシーが4/1から正式に実施されるというニュースです。ざっくり3つのポイントを上げます

分配対象楽曲は月に1000回以上再生された楽曲に

 これが一番大きな方針転換でしょう。12ヶ月以内に1000回以上再生されていない楽曲には収益分配を行わないということです。Spotifyの説明によると「99.5%は、少なくとも年間1,000ストリームの楽曲であり、これらの楽

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サンレコで対談連載始まりました。是非、ご覧ください。このテーマの延長線上で6/12に書籍を出版予定です。
https://www.snrec.jp/entry/column/ars_ai_crosstalk1

音楽の未来を考える時に大切にしたいこと。音楽未来会議レポート。Vol.2来てね

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 音楽に多少なりとも、もしくはものすごく興味のある若い世代に、音楽をポジティブに、重層的に立体的に捉える機会にしてもらえたらなというのが「音楽未来会議」を3人で始めた動機です。
 2月10日に行われた第1回「ヒットとブレイクの10年」は、おかげさまで好評だったようです。テクノロジー、ビジネス、音楽のトレンド、社会現象などを縦横無尽に話すというコンセプトで、しかも柴那典、脇田敬両氏の知識量が豊富なの

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成長する世界の音楽市場で日本にチャンス到来!昨年、SPOTIFYで1万ドル以上稼いだアーティストの半数以上が、非英語圏出身!!

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 3月になって、様々なデータが発表されています。注目度の高い、IFPI(国際レコード産業連盟)の「グローバルミュージックレポート」によれば、2023年のグローバル原盤市場の売上高は前年比10.2%増加し、286億ドルに達しました。9年連続のプラス成長で、過去最高を更新中です。

成長を続ける音楽市場、トレンドは変わらず、ストリーミングが牽引

 大きなトレンドは変わりません。引き続き、音楽ストリー

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客員起業家制度って何?挑戦のハードルを下げるEIRを使って、起業しませんか?

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 聞き慣れないかもしれませんが、「客員起業家(EIR)」と言う言葉あります。世界で二番目に起業率が低いことが国家的に課題になっている日本では、有力な選択肢ではないかと注目されているます。昨年度は経済産業省が乗り出して、実証実験を行い、StudioENTREも参加しました。

日本は世界ワースト二位の起業率が大きな課題

 ざっくりいうと、0から自分1人で立ち上げるのではなくて、どこかの団体や法人

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期待高まるビルボードチャートのこれから〜『ヒットチャート解体新書』REMIXES & OUTTAKESイベントレポート

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2月20日に出版された『ビルボードジャパンの挑戦〜ヒットチャート解体新書』は、ありがたいことに好評のようです。老舗音楽出版社であるフジパシフィックミュージック社長が全社会議で社員に読むように薦めて、青山の書店で売り行きが伸びたなどの、嬉しいエピソードが飛び込んできています。3月10日に行った出版記念イベントを紹介したいと思います。
リットーミュージックが御茶ノ水に持っているRittor Baseと

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音楽のマジックが起きた!~バンコク・ソングライティングキャンプ詳細報告

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 2月19日〜22日にタイ・バンコクで、日本人とタイ人の合同でのコーライティングキャンプを行いました。僕が企画して、VIPO(映像産業振興機構)という団体に持ち込み、経済産業省のビジネスマッチング事業の一環として行なっていただきました。昨年の台湾・台北に続いての実施です。
 今回は、音楽に携わっていると時折遭遇する、「音楽のマジック」に久しぶりに触れる機会となりました。本記事では、そんなミラクルな

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人気YouTuberとのコーライティング作品リリースは、職業作曲家3.0型活動。タガチパイティン!3/15リリース!

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 プロの作曲家は、「指名」で依頼が来るのが理想ですが、大きな案件になるほど、コンペという形を避けることはできません。コンペ情報に対してデモを作成する活動が基本になります。「山口ゼミ」卒業生によるクリエイターコミュニティ「Co-Writing Farm」では、「提案型」と呼んでいる。コンペをやっていないタイミングに、作家側から次の作品についてデモを作ってA&Rに聴いてもらうという活動を行っています。

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エンターテック・ニュース解説3月12日付(メンバーシップ限定記事)

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「山口ゼミbiZ」でZ世代向けに行なっている時事ネタのニュース解説です。5つの記事を取り上げ、さくっと解説。関連投稿も紹介します!エンターテックな世界を掘り下げる機会にしてください!

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就職を考え始めた学生に読んで欲しい〜関大専攻横断型講義「デジタルとグローバルの時代に音楽を担う人たちに僕が伝えたいこと」講義録

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radikoを作った三浦教授からの依頼

 関西大学で教鞭を取られている三浦文夫さんとは、20年以上のおつきあいになります。電通時代に、関西の放送局を取りまとめて、radikoというサービスを作り上げた方です。広告業界の方に時折見受けられる、上から目線や、頭でっかちな捉え方ではなく、音楽ビジネスを等身大で捉えて、構造的に理解されていることは、著書『少女時代と日本の音楽生態系』を読めばよくわかりま

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