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長距離トレーニングのあれこれ

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このマガジンは長距離走のための様々なトレーニング方法や理論、考え方について紹介した記事をまとめています。
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ランナーにぜひ聴いてほしい武井壮さんと大迫傑選手の対談

ランナーにぜひ聴いてほしい武井壮さんと大迫傑選手の対談

武井壮さんと大迫傑選手の対談昨年末に文化放送で武井壮さんと大迫傑選手の対談「武井壮と大迫傑のガッとしてビターン」が行われていました。

ランナーの方など聴いてない方は、ぜひ聴いてみてください。

私自身とても尊敬するお二人で、対談を聴いてみたいとずっと思っていたので、お二人の考え方やそれが混ざり合っていく様子が聴けて非常に参考になりました。

海外と日本の違い特に興味深かったのは、日本と海外の練習

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ランニングするなら練習以外の水分補給が大事

ランニングするなら練習以外の水分補給が大事

いつの間にか夏ですね。

季節問わずランニングをするときは水分補給は重要なのですが、走ろうとする時や練習の時、大会に参加するときなどは、皆さん色々な水分や栄養補給を行っていると思います。

しかしランニングを生活の一部として行っていく場合は、走る時以外の水分補給も少し気にかけた方がいいなと思います。空調の効いた室内にいる時は水分補給が疎かになりやすく、その状態で外に走りに行ってしまうと水分不足にな

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気分が乗らない時は、サクッと走ろう

気分が乗らない時は、サクッと走ろう

走る気があまり起きない、気分が乗らないとか、ちょっと疲れているかなという時ってあると思います。僕はけっこうあります。

そういう時は2、3km走って、短いダッシュを2、3本するぐらいが、短い時間でシャキッと終えられるのでオススメです。

距離設定は人それぞれだと思いますが、自分の中で短いと思う距離を少し速めのペースで走って、その後短ダッシュを数本やって締めるということです。

重要なのは短い時間で

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ベッドの上でもできるコアトレーニング

ベッドの上でもできるコアトレーニング

体の体幹を鍛えるコアトレーニングは部屋の中でもできるので、家の中にいて体が鈍るという時は自重のみで行うコアトレーニングがオススメで、しかもどんなスポーツにも重要なトレーニングだと思います。

そこで、今回はマラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ選手の所属するNNRunningチームが行う体幹やインナーマッスルを鍛えるトレーニングをNNRunningの公式YouTubeチャンネルの動画を参考に

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疲労との向き合い方(ランニング)

疲労との向き合い方(ランニング)

最近のランニング・トレーニングは2、3日おきに行っています。その2、3日の間はフォームドリルやインナーマッスルを鍛えるコアトレーニングを行ったりはしますが、ほとんど走りません。

それで気づいたのは、そのぐらいの休息インターバルを取りながら練習を行うと疲労を残さずに次の練習に取り組むことができる、ということです。

毎日行うことがいいのか?でも去年や前回の試合までは連日かもしくは1日おきにロング走

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緊張との向き合い方

緊張との向き合い方

個人競技における緊張 日曜日に10kmのロードレースを控えています。

ずっと練習を積んできて、その成果が問われるレースになるでしょう。

個人競技の場合、試合で結果が出なかったとしても誰にも迷惑はかけないし、責められることもない。ただ自分の中に悔しさが残るだけです。

特に長距離走は自分との戦いだと言われる。自分との戦いというのは孤独かもしれないけど、一方で自分自身の中で完結する。そのパフォーマ

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レース前日をどう過ごすか(長距離走)

レース前日をどう過ごすか(長距離走)

明日は5000mのトラックレースに出場します。
これまで何度も試合は経験してきましたが、レース前日の過ごし方は毎回どうしようかと少し悩みます。どう過ごすか、どんなものを食べるか、何時に寝るか、など。

食べ物は炭水化物やビタミンを含むものを口にすることや、食物繊維や脂っこいものをとりすぎると胃の負担が大きくなるので避けることなどは気をつけています。

僕は普段から脂っこいものを食べると胃もたれしや

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「走」を作る - フォームドリルのススメ -

「走」を作る - フォームドリルのススメ -

 僕は毎日のワークアウトでフォームドリルをしっかり行うようにしています。フォームドリルとは、走りに近い様々な動作をその場で、もしくは歩いたり軽いジョギングをしながら行うトレーニングです。

フォームドリルの重要性 目的はランニングフォームの基礎構築や走行動作に必要な筋肉トレーニングなどです。フォームドリルを行うことで正しいランニング動作を体に覚えこませることができます。またランニング動作で使う筋肉

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Training - Mile repeats -

Training - Mile repeats -

 今回はMile repeats(マイルリピート)という練習について紹介します。聞きなれないかもしれませんが、海外でよく行われる練習です。そこまで特殊な練習というわけではないですが、こういう呼び名でこういう練習をしているということをご紹介し、今後の練習に活かせることがあれば幸いです。

1マイルのインターバル走マイルとは距離の単位で、1マイルは1.6kmです。これはアメリカなど英語圏でよく使われる

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【Training】 レペティション・トレーニング

【Training】 レペティション・トレーニング

 本記事ではレペティション・トレーニングについて書きたいと思います。レペティション(repetition)とは英語で反復を意味する言葉であり、長距離走の練習においてはその名の通り、任意の設定した距離を繰り返し走る練習です。

しかしインターバル走やファートレック走など、僕の記事でも紹介している長距離走の練習法は基本的に反復練習であり、区別がつきづらいです。

そのため各練習法で練習の目的をはっきり

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【Training】 タバタ・トレーニング

【Training】 タバタ・トレーニング

 皆さん、タバタ・トレーニングって知っていますか?結構前からあるみたいですが、僕は最近知りました。立命館大学の田畑教授が考案したトレーニング理論とのこと。今回はこのタバタ・トレーニングについて紹介します。

20 + 10 × 8 = 4 このタバタトレーニングとは、20秒間の運動+10秒間の休息を8セット(計4分)行うことで、運動時のエネルギー供給機構における無酸素性と有酸素性の両方のエネルギー

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Training - Fartlek走 -

Training - Fartlek走 -

 本記事では日本ではあまり聞きなれないFartlek(ファートレック)走についてご紹介します。すでに他の方の記事でも多く取り上げられてはいますが、僕のnoteでも書きます(そもそも僕自身の勉強も兼ねていますので)。

スピードで遊ぶ そもそもFartlekとは、スウェーデン語で「スピードで遊ぶ」という意味を持つ言葉です。基本的な練習方法は、走るペースを時間で区切り細かく変えながら、続けて走ります。

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Training - 長い距離を走る + ランナー心理学? -

Training - 長い距離を走る + ランナー心理学? -

 長距離の基本練習ともいうべき、「長い距離を走る」練習ですが、長い距離を走るにしてもいくつか方法があります。これは基本的には長い距離を”どの程度のペースで走るか”によって分類されます。ペースによって練習の効果が変わってくるからです。

ここではLong Slow Distance(LSD)、テンポ走、ビルドアップ走について一般的な練習の方法を紹介し、しっかりと分類した上で練習メニューに組み込めるよ

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