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#コラム

「人に期待しない」の正しいやり方

「人に期待しない」の正しいやり方

「おれは人に期待していないから」と言いながらめちゃめちゃ期待してるじゃねえか、と思った話。

「人に期待しない」というのは人生を軽やかにする方法としてよく聞く言葉だ。だけど、その使い方や捉え方にもやっと違和感を覚えることもよくある。

「どうせ俺をバカにしているんだろう」「どうせ何を言っても口だけだろう」「どうせ俺が困っても助けないだろう」と、「どうせ」のオンパレード。そして「それが俺にはわかって

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現代アートとその周辺文化を考える

現代アートとその周辺文化を考える

 現代アートが成立するバックグラウンドとその周辺は、不可解だが、分かりやすい世界かも知れない。
それは、現代アートの価値を論じる為には、*現代の「メディチ家」(Casa de' Medici:ルネッサンス期にイタリア・ファレンツェに於いて、その財力で芸術家を支援した)という存在のバックグラウンドで成立するという事だ。
そのバックグランドは、狭義の*アートワールド(現代アートの価値と価格)は、なん

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続・作品を殺すのは誰か

続・作品を殺すのは誰か

昨日、【作品を殺すのは誰か】という記事を書いた。
https://note.com/a_reader/n/n011eaa4df870

その後の話を人伝てに聞いたので、少しまとめておく。

現在、作家はごく限られたファンに向けてのみ、続編を販売しているらしい。

ごく限られたファンとは、「作品を読んだらその感想を必ず伝えていること」「何らかの形で作家に貢献していること」などの条件を満たしたファンの

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作品を殺すのは誰か

作品を殺すのは誰か

私には好きな小説がある。
番外編を合わせれば一〇冊を越えるシリーズ作品で、登場人物の一人一人に奥深い設定があり、魅力的で、主人公とともに謎を解き明かしながら進むストーリーも臨場感があって大好きだ。
しかしそのほとんどがすでに絶版となっており、新品を入手することは困難になっている。また、シリーズはまだ完結しておらず、続編は存在するとのことだが、その公開・発売には至っていない。
そのシリーズ作品と、そ

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ローソンのPBデザインリニューアルは「これでいい」から「これがいい」への第一歩

ローソンのPBデザインリニューアルは「これでいい」から「これがいい」への第一歩

先月から徐々にローソンのPBパッケージが新デザインに切り替えられ、その変化の大きさにSNSでも賛否両論が飛び交っている。

▼リニューアル後のパッケージ例。ベージュで統一され、ひと目見ただけでは中身がわかりづらい。

若い女性を中心としたデザインに敏感な層からは「かわいい」「そのままでも暮らしに馴染む」と高評価を受ける一方、「視認性が低い」「シズル感が足りない」といった否定的な意見も多い。

ちな

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募集企画「イラスト業界」への質問を各社に聞いてみた

募集企画「イラスト業界」への質問を各社に聞いてみた

冬コミ3日目(南リ32b)に新刊を出します。
『イラスト業界の解像度を上げる100の回答』

▲リンク先にDL販売あり▲

内容は昨今大きな注目を集めている「イラスト業界」への解説本になります。Twitterや学生などから募集した質問を元に、著者である私が各社に取材。出てきた内容を元に編集し、テキスト化しています。今回の記事では本に載せられなかったQ&Aをこの場を借りて公開しようと思います。

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住んでるマンションを退去したら被告になった話

住んでるマンションを退去したら被告になった話

皆さんは被告になったことはありますか?

かくいう私はつい一ヶ月くらい前まで被告でした

ことの起こりは、2018年の4月にさかのぼります

ピロロロピーロピロピーローピ(さかのぼる時の音)

私は昨年4月まで、東京の端っこで一人暮らしをしていました

新築、1K、駅徒歩15分、オートロック付き、バストイレ別、2階以上という好条件で、家賃もそこそこだったのでそれなりに気に入っていた物件でし

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どうぞ馬鹿と呼んで

どうぞ馬鹿と呼んで

以前、私のIQは5しかないという話をしたかと思いますが、

マジで語彙が少ない

日常生活も「すごいですね」「なるほど~」「申し訳ございません」「大変申し訳ございません」の四語だけでほとんど乗り切っています(謝罪が多い)

また、言葉の意味を取り違えて使っていることが本当に多いです。被告人然り

「天然だね」みたいな言われ方をされることもあるんですがその範囲ではおさまらない「ヤバさ」を自分の中では

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デザイナーは善き人であるべきか

デザイナーは善き人であるべきか

2月21日にTypographicaに寄稿されたコラムについて。自分も関心のあるテーマ「デザイナーの仕事と人格の線引き」に繋がる部分があり、また焦点となっている会話がドイツ人デザイナー達によるもので実際にベルリンで面識のあるデザイナーもそこに含まれていることやドイツの団体が話題に上っていることもあって面白く読みました。これについて考えたことを書いておきたいな、ついでにもしかしたら誰か他にも興味のあ

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