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いのちをかたろう

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いのちの電話が繋がらないときに、ただ眺めていてほしくて。良かったら。いのちに寄り添いたいと思う人や、よくわからないという人も是非。質問形式にしているところがあるので、考えないで答… もっと読む
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生と死の苦悶1

生と死の苦悶1

今日は朝から腰が痛くて、前生理痛かなと考えていた。陣痛にも前と後があるらしく、私は後に悩まされたクチだった。

しかしふと思ったのは、なぜ出産には痛みと苦しみが伴うのだろうかということ。私達人間の倫理観としては、出産は善とされている。にもかかわらず、妊娠中から、出産、育児と、大変だとされることが目白押しである。

そもそもなぜここまで女性が苦難を乗り越えていかなければならないのだろうか。
ある宗派

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無題

無題

私は変態です。

生まれつきなんだと思います。人と少し違っていて、どこかズレてる。だけど、一般常識とかマナーとかルールとかが、私を取り繕ってくれました。

それって当たり前?自分を見失って、似たような人間が沢山出来ていくのに馴染むため。

馴染んでいれば、叩かれることも、煙たがられることもないし。何より、楽なのよ。

そんな風にして生きているとね、

あれ?私なんかおかしい。本当の私は変だ、嫌いだ

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再会

再会

目が覚めると泣いていた。

号泣だった。涙があふれてきて、あふれてきて止まらなかった。夢のなかで私は確かに生きていた。夢と現実の境目はなかった。あの世界の私も、本当の私だった。それを、残したい。という思いがただそこにあるだけだった。

ある街を私はひとりで歩いていた。なんとなくこちらを伺ってくるある男性に気付いたものの、その男性に見覚えはなかった。

男性はニコニコと笑っていて「こんにちは」と私に

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生か死か

生か死か

私は昔、子供ながらに母親が死んだらどうしようと、悲しくなる事があった。

それは単純に親が死んだあとに自分が生きていけなくなるかもしれない現実的な不安とか、そんなんじゃなくて、ただただ、命はいつか消えて、そのいつかは突然訪れるものなのだと知って、それが怖かった。

だからかもしれないけれど、母親のことが心配だった。大丈夫?っていつも気になっていた。無理させたくなかった。

ところがいざ私が母親にな

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毒親世代と独身世代

毒親世代と独身世代

今、40代で一度も結婚したことがない人の割合は20〜25%だという。ちなみに1950年代に生まれた人達が40代になった、1990年代ではわずか5〜6%しかなかったのに。

今、40代50代の子供が引きこもりになることも多く、親が困っていると言っているケースも少なくないそうで。

介護士として沢山の方の家庭内事情、背景をチラ見させて頂いてきた経験からいうと、子供がひきこもりになるのは毒親である率がか

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白熊物語

白熊物語

あるところに一匹の白熊の子供が生まれました。

その白熊の母親は、未熟で、母親としての根っこができていなかったので、
自分に甘えてくる我が子とどう向き合っていけばいいかわかりませんでした。

ある日、子熊がテレビで
真っ黒なヒグマをみて
「この熊、めちゃくちゃかっこいいね、お母さん」
と言いました。

母グマはどう答えていいかわからなくなり、
「そう、じゃあこうしたらいいんじゃない?」

と、白い

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誰かのためにいきること Ⅱ

誰かのためにいきること Ⅱ

だからね、この地球に生を受けて、思いっっっっっきり駆け抜けて、生きた命って

ものすごく沢山あるでしょう?事故とかだったり、病だったり。色々な理由で閉じるんだろうけどね。だけど

そのね、全てのいのちが、その「誰かのために生きる!」という、007ばりのミッションを全うするために全力を懸けていたんだとすれば

ふにおちると思うんだわ。残された人間が自分自身の執着や悲しみを乗っけなければね。乗っけるの

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誰かのためにいきること

誰かのためにいきること

誰かのために生きるって、若い時の自分は

「自己犠牲」だと思ってた。

もしかするとそれを他人から強いられて、しかたなくやってきた人は多いんじゃないかな。団塊世代、とかね。だけど本当は違う。全く真逆なんだと最近思う。そして当たり前なんだけど、決してこれは崇高な悟りとか、スゴイ人ではないっていうことで。自己犠牲なんて見返り求めてやることだから絶対にアカン。

だけど、人間だから多少なりとも見返りを求

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コロナで見えてきた国民性

最近の流れは
思いの外色々なことが
浮き彫りになってきてて凄いですよね。

今回のことで私がとくに感じたことは
安心、安全は当たり前でも
タダでもないんだということです。

これはいかに私自身が
平和ボケしていたかを痛感させてもらいました。

これに関しては
当たり前に提供しているように
感じさせることができる日本国家は
やはり凄い国なのかもしれない…

と思いました。
日本と比べかなり高額の税金

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自殺を考えるあなたへ〜vol.Ⅰ

自殺を考えるあなたへ〜vol.Ⅰ

最近、いのちの電話がつながらなくなっているというニュースを見て、記事にしてみよう、ってことで。

とは言え、私みたいなのに能書きを垂れる資格なんかないのは百も承知。でも、何かできないか、と思うのには理由がありまして。

人間生まれた時から死と向き合って生きていかなければならないのに、あまりにもそこから目を背ける世界が彩られているよね。身近で大切な人を失う経験なんかをしてきた人でさえ、命とはなんなの

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