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絵画など

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道半ば

道半ば

「道半ば」という絵を描く。

地平線と人の絵を最近よく描いているような気がする。

道半ばで倒れ、朽ちていく存在。
まるで自分のようだ。

魂もどこへ向かったのかわからない。ただ、跡だけが残る。
それだけの世界。

修行15日目(最終日)

修行15日目(最終日)

今日15時に、家族が帰ってくる。
洗濯と掃除に余念がない。
午前中も絵画教室展のメール打ち合わせ。そのあと整体。首と背中の凝りが激しい。

家族の生活が再び始まってから、また新たな修行となるだろう。
心穏やかに。そして、絵画のイメージも深めつつ。

今回はっきりわかったこと。やはり絵画制作において、深い瞑想状態からイメージを拾うには、完全に俗世から離れた環境が必要だ。
かといって、今回の大規模な展

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カラフルでかわいい身近な動物たちの絵画展🐶🐱

カラフルでかわいい身近な動物たちの絵画展🐶🐱

【4/26-30は展覧会㊗️】
いよいよあと3週間になりました!三鷹市で開催される「カラフルでかわいい❤️身近な動物たちの絵画展」。
https://nagatomo-shinpei.jimdofree.com/mitaka2023/
絵画教室の生徒さんの愛の溢れる作品や、招待アーティストの作品、天国のクジラ展示、各種ワークショップなど盛りだくさん。たった5日間の夢の祭典。ご時世で実に5年ぶりです

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自己表現(自我)よりも大切なこと。

自己表現(自我)よりも大切なこと。

タイトル通り。
以上!!

と終わりたいくらいですが、少し補足を。独り言にお付き合いくださいませ。

2022年9月の展覧会以降、ぽっかりと生まれた空白が、なんなのかをずっと考えてきました。
自己表現をずっと追求してきた画家人生だったと言えます。その対極にあるのが、他者表現というものでしょうか。デザインなど社会表現よりももっとミニマムで個人的な、相手の物語を紡ぎ出す絵画。
似顔絵だったり、絵画教室

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深海魚と出会えるまで。

深海魚と出会えるまで。

深く深く潜っていく
息が続くまで
光も届かない底の底
暗闇に住む深海魚に出会えるまで
深く深く

迫り来る声は届かない
思念情念も届かない
すべてから解放されて
目の前の深海魚に手を伸ばす

遠くで雷鳴
春と修羅
世界につながるこの魚と
共に過ごしている

忘れられない乗船者

忘れられない乗船者

「天国のクジラ」とは、亡くなったご家族を乗せて世界中を旅しているクジラの物語を描くシリーズです。

今まで14作ものクジラを描いてきて、約2000組以上のご家族に「乗船」していだきました。
それはもう、いろんな方のお話を聞かせていただきました。
この天国のクジラは、2013年に母が60歳で他界したことがキッカケですが、同じ想いをされている方々のお話を聞くたびに、画家としての役割を強く感じる日々でし

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エゴン・シーレとの対話2023

エゴン・シーレとの対話2023

本日、上野の東京都美術館まで、「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展」を観に行きました。

10時に美術館に入り、出たのが14時半(笑)。4時間半があっという間でした。あと1.2回は行こうと思います。原画を観る機会なんてないんだから。
思い起こせば、2015年、今から7年も前にウィーンに旅行に行った時に、レオポルド美術館とウィーン美術史美術館にて、エゴン・シーレの絵画と出会いました。

今回は、有名

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二度の描けない絵。

二度の描けない絵。

下記の記事は、ちょうど一年前のもの。骨折が治りかけてるころの絵。こんな絵は、二度と、本当に二度と描けない。と言うことは、今この瞬間も、二度とこないのだ。
でも疲れてるから寝る。
しかたがない。
ーーー
実験的に開催したインスタライブ配信。2回に渡り「沈黙の絵画」というテーマで描く。呼吸を整えて、ゆっくりゆっくり筆を動かした。心を静寂にした沈黙の時間。会話は最初と最後のみ。
描いていたら、異国を想う

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観ること。

観ること。


【例えば】
こんな場合がある。対象がそこにいて、ただそれだけのことを描くのに、余計な装飾は必要ない。厳密に言えば、私の心もいらない。心は無常で、真実を曇らせることもあるからだ。

ではどうするか。ただ、観る。見るのではなく、観ることに集中する。それはデッサンとか写実ではない。私の心は横に置いて、すべてをその対象に集中する。我を忘れ、時間を忘れる。その対象への歴史も忘れ、ただ観て、描く。
そうす

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久しぶりの自画像

久しぶりの自画像

何ヶ月ぶりだろうか。
仕事の絵以外で、絵を描いてみようかなという気分になった。
手元にある水彩色鉛筆で、サラサラっと描いてみる。自画像スケッチ。

出来上がった絵を見て、なんとも言えない気持ちになった。

「何もない」。

ーーーー
昨年秋に描いた自画像。
盛岡での大きな展覧会の直前というプレッシャーと、ほぼワンオペ家事育児の疲労が滲み出た、狂気せまりくる顔。

この二枚の絵を見比べて、一目瞭然だ

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天国のクジラ

天国のクジラ

【天国のクジラ全14作をInstagramリールにて公開】

今日11/28は母の9回目の命日でした。天国に旅立った母のために描いた天国のクジラも14作品になり、多くの仲間たちが増えました。地上組も加わり、より賑やかに旅を続けています。 
・・
全クジラ(映像順)
1.雲のクジラ
2.宇宙のクジラ
3.沿岸のクジラ
4.白のクジラ
5.岩手のクジラ
6.鹿児島のクジラ
7.横浜のクジラ
8.前橋の

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岩手日報一面記事に掲載。Zoomoのクジラ。

岩手日報一面記事に掲載。Zoomoのクジラ。

【岩手日報一面記事にzoomoのクジラ】
@moriokazoo.zoomo
11/20(日)に開催したzoomoのクジラのワークショップの模様が、次の日の11/21月曜日の一面記事として紹介されました㊗️。子供たちの描いた動物たちの絵をクジラに乗船させる風景が載っています。
Web版もご覧ください。ストーリーズにリンクを貼りますね。
https://www.iwate-np.co.jp/art

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継続の奇跡

継続の奇跡

すぐにわたしも、そちら側にいきますから。
I will go to heaven soon too.


華の香りは、朽ちる間際が最も濃厚だ。それはまさに命そのものの輝きであり、花粉が形を変えて香りになり、風になり、絵画になっていく継続の奇跡。

かつての自分へのアンサーART

かつての自分へのアンサーART

【かつての自分の絵のアンサーART】

ふと、下地のキャンバスからマリア様のような人物が浮かび上がってきて、急いで色鉛筆で印をつけました。
赤子を抱える女性の姿に想いを馳せると、高校3年生18歳の夏に描いた公募展の絵を思い出しました。

私は、高校2年生の時に描いた自画像で最高賞を取りました。タイトルは「乾き」でした。どうしようもない虚しさ、辛さを自画像にぶつけました。

3年生になり、美大受験も

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