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人間性の回復ということ。個人的な覚書
9月からこっち、怒涛の如く忙しい日々を送っていました。
忙しいという字は心を亡くすと書きますが、まさにその通りで。どんどん視野は狭くなっていき、家族との関係はギスギスして、自分が疲れていることにすら気づけないような有様でした。
幸いにしていろいろなものを犠牲にしながら、その忙しい期間を走り切りることができ、どうにかこのノートを書いているわけで。忙しいときは一顧だにしなかった、「人間性」というも
自分の好きな本の話:四畳半神話大系
読書の秋ということで、noteのお題にたまたま僕の大好きな本が上がっていたので、ちょっとお話したいと思います。
四畳半タイムマシンブルースが出て気付きましたが、この本が出てからもう13年も経つんですね。そりゃ年も取るわけです。
四畳半神話大系というお話タイトルからしてもう素敵です。
本書の内容をざっとかいつまんでお話しすると、「ありとあらゆる可能性の混在した四畳半という不思議空間に囚われた”私
最近読んだ本の話:四畳半タイムマシン・ブルース、と言うか、森見作品への四方山話
結構前に書き始めていたけれど仕事環境の激化に伴い放置していた雑記を書き終えたものです。
導入最近、書店をぶらぶらしていたら、明石さんが微笑んでいる一冊の緑色の本を見つけました。
本の名前は「四畳半タイムマシン・ブルース」。森見登美彦氏の新刊でした。
最近忙しさを言い訳に新刊チェックを怠っており、恥ずかしながらウォッチしていなかったため歓喜と共に購入を決意、家に帰ってKindleで購入するのでした
ワクワクする、ということ。
大人になってからというもの、自らにとって楽しい想像、こうであったらいいのに、という空想をしなくなったような気がする。
自分自身の願いというものは小さく押し込められ、空想の翼をはためかせることは少なくなった。
子供の頃ほど、
楽しい!
と思うことがなくなってきているような気がする。
大人になるに連れて様々なことを経験し、経験は平準化され、感受性は摩耗してゆく。
夏休みの前、花火の前、遠足
淡水魚の魅力:下流編
川は河口に近づけば近づくほど、支流が集まり大きな流れになります。そこでは水質や環境に適応する魚の逞しい姿や、大きく雄大な海との関係性を見ることができるのです。
水質や環境への適応下流に生息する魚は、中流域と重複する種類も多いですが、代表的なのはコイやギンブナ、ナマズ等の魚ではないでしょうか。
下流域の川底は、泥質或いは砂質の場所が多いです。これは上流域から石たちが流され、砕かれ、研磨され、徐々
淡水魚の魅力:中流編
平野部を流れる川に住む魚たちは人間社会と密接な関係性をもって存在してきました。上流部に住む魚たちはその神秘性、狭い中での多様性や物語性で私を魅了していますが、中流域の淡水魚たちはなんと言ってもその身近さが大きな魅力だと感じています。
中流域の魚の種類中流域の魚としては、大きくアユ、ウグイ、オイカワ等が挙げられるのではないでしょうか。いずれも人間の生活域を出ることなく、ふらっと訪れた川で見ることが
淡水魚の魅力:上流編
上流に住む淡水魚は、人間の目を嫌い、隠れるように生活しています。
「水清ければ魚棲まず」の言葉があるように、魚にとって上流域は必ずしも住みやすいところではありません。水が奇麗であれば捕食できる生物も少なく、鳥などの外敵から見つけられるケースも多くなります。そして流れは速く、急流や滝などの障害も多く存在しています。
そんな上流域に住んでいる彼らの魅力とは一体何でしょうか?
その前に、そもそも上
淡水魚が好きなんです。
淡水魚が好きです。海に住んでいる魚ではなく、主として川にいる魚が。
幼少期は海の近くに住んでいて、毎週のように水族館に通ったり、魚屋さんの前でじっと動かなくなったり、買ってきた魚を箸でつついたりしていたみたいですが、まだその頃は淡水魚に対する偏執的な愛情はなかったように思います。
転機が訪れたのは小学校3年生か4年生の頃、水曜日の午後いっぱいを使ってなんでもいいから何かをやってみましょうと言わ