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唯一残った子育て方針
人生は思いどおりにいかないことだらけだということを私が本格的に思い知ったのは、大人になり自立してからでした。とくに子育てが始まってからは、びっくりするほど落とし穴だらけで、思いどおりにいったことのほうが少ないくらいです。失敗を繰り返しながら育てていく過程で、思い描いていたいくつもの理想的な子育て方針を諦め、独り善がりな「こうあってほしい」を捨て、気付けば上の子は中学2年生、その横顔からは、親の思い
もっとみる娘たちの選ぶ絵本ベスト5
先日絵本の話をここに書いたら、ますます本棚の絵本たちが愛しく思えてきて、娘たちに、「本棚にある絵本の中で、現時点の特別好きな絵本ベスト5を挙げるとしたらどれ?」と聞いてみました。ふたりは「急に何?」と言いながらも、楽しそうに選んでくれて、その結果がとても興味深かったので、ここに記録します。
長女『太陽へとぶ矢』ジェラルド・マクダーモット
長女は小さいころからこの絵本がやけに好きで、結構大きい子
今、楽しく見ているドラマたち
ピントのぼやけた私の心を生き生きと元気にしてくれる力の源、それはドラマ。楽しみなドラマがあるだけで、一週間が一段の五線譜となり、一日一日が音符になって、日々をすべらかに奏でるのです。
今、日本のドラマで楽しく見ているのは、『光る君へ』、『不適切にもほどがある』、『Eye Love You』の3本です。
始まる前から楽しみにしていた『光る君へ』は、期待以上のわくわくどきどきをくれています。オープ
大切にされないなら大切にしない
この人、私のことそれほど大切じゃないんだな、と、気付いてしまう瞬間があって、そういうとき、胸の奥が、ずんと痛む。もう私は若くないけれど、その痛みの強さと重たさは、少女の頃と変わらない。むしろ、若い頃ほど跳ね返す力がないぶん、悲しみが長く尾を引く。
自分を大切に思われていないという実感は、生きる力を著しく削ぐ。私にとってとても深刻な痛みだ。そういうことが続くと、誰かを大切に思うのが怖くなるし、自分
おかあさんといっしょ
幼いころからの習慣で、子どもたちの朝にはEテレが欠かせない。10分刻みで移り変わる番組を時計代わりにしながら準備して、『みいつけた!』のオープニングとともに次女が出発し、エンディングの流れ始めるころ長女が出発する。
子どもたちを送り出してから、自分の朝食を準備して、ほっと腰を下ろすと、付けっぱなしのテレビでは『おかあさんといっしょ』が始まっている。NHK朝ドラの時間まで、それをぼんやり眺めなが