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詩小説⑦『別れを生きる』

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笑えない合図で
君は悟った

告げないで
行かないで
醒めないで

願った瞬間に
叶わない事を知った

足音だけが
足跡だけが
傷跡だけが

残ったものを数え数えて
もらってばかりだったと気付く

失くしたものさえ
与えられていたけど

私は何を
差し出し続けていたかな

消えるように走りゆく熱
それだけ流して
エンドロールは画面の中
そこだけで光って
いつの間にか終わりに着いてた

創り出していたものが
思い出すものに変わって
どうして君は悲しくないの

距離さえ越える電話の声は
距離すら越えられない現実
同時に知らせるから

君がいた証拠なんて
私の季節の中でだけなんだ

痛みさえ受け入れる愛しき衝動
惹かれて手放せないだけの才能
心を抱かれて
全て縛られて
逸らせない時間だけが滲んで溶ける

見ようとしていた未来が
二度と望まれない未来になって
どうして君は大丈夫なの

距離さえ越える始まりの奇跡
距離こそ言い訳になる終わり
理由はいつも嘘をつくから

君と出逢った記憶なんて
私の体温の中でだけなんだ

見たかった
瞬間の微粒子を
紡いで解いた

生きてる事をまた知ったよ

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