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記事一覧

デザインの観察、分解

デザインの観察、分解

わたしはデザイナーとして活動しはじめてから約 20 年間、やり方を変えながらほそぼそとデザインの観察と分解を続けています。きっかけは広告のデザインをしていたときで、先輩が作った広告を対象にして「なんでこうしているのか」を掴みたいと考えていたのだったなと憶えています。とにかく引き出しを増やしたかったんですね。もっと知見を増やして引き出せるようにしたいのは今も同じです。

現在は、アプリやウェブサービ

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ブックデザインの女王 イルマ・ボームの意思の力

ブックデザインの女王 イルマ・ボームの意思の力

先日、縁あってオランダのグラフィックデザイナーであるイルマ・ボームさんの通訳をさせていただく機会があった。イルマさんによるレクチャーやインタビューを見るにつけ、本作りへの強い意思と、彼女の生み出す本の美しさに、何度も何度も恋に落ちるような思いだったから、調べたメモをもとに彼女のことを少し書きたいと思う。(Photo credit: Ilvy Njiokiktjien for The New Yor

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新人デザイナーを成長に導く23のヒント

新人デザイナーを成長に導く23のヒント

webサイトのディレクションとデザイン歴22年。新人デザイナーがチームに加入した際、成長を促すために意識している心構え、作業、デザイン、フィードバックのコツについて、これまで実践してきたことを23のヒントとしてまとめてみました。新人を指導する立場のディレクターさんやデザイナーさんの参考になれば幸いです。

1. 最初が肝心最初は「心構え」から。

最初は先輩のサポートや小さい仕事をお願いすることも

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アラサー未経験で運用型広告業界に飛び込んだ僕が、生き残るために実行した6つのこと

アラサー未経験で運用型広告業界に飛び込んだ僕が、生き残るために実行した6つのこと

こんにちは。

運用型広告の駆け込み寺「アナグラム株式会社」で、広告運用とコンサルティングと問い合わせ対応と採用とチームリーダーと社内の方々の肩こり腰痛のお悩み相談を担当している、森(@hiro0524)と申します。

4年前に、整体師からほぼ経験ゼロの状態で、運用型広告の世界に飛び込みました。

入社した直後に業界経験が長い社内の先輩に「未経験の頃、どんな方法で仕事を覚えたんですか?」と質問をし

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クリエイティブディレクターという仕事。そして、この国に足りなかったもの。

クリエイティブディレクターという仕事。そして、この国に足りなかったもの。

新型コロナウィルスの影響で、世界は大きく変わってしまった。3ヶ月前には誰も予想していなかった姿だ。医療の現場は過酷な状況が続いているし、感染の恐怖と戦いながらこの騒動を収束させるために動いているすべての方に敬意を表したい。

しかしながら、そういった人だけに限らず、あらゆる人々が少なからず被害を受けており、経済的な打撃は広範囲にわたる。飲食店や映画館、旅行やテーマパークといった人が集う場の被害は甚

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アメリカの美大で学んだこと05:「絵がうまい」より大切なこと

アメリカの美大で学んだこと05:「絵がうまい」より大切なこと

突然ですが絵がうまい人ってたくさんいますよね。

SNSなんか見てると、もう全人類が自分より絵が上手いんじゃないかって思えてきて、凹むことさえあります。笑 

僕は23歳のド素人として美大に入学したので(うちの学校はポートフォリオ審査や美術スキルのテストは無いので本当に素人でした)、入学時点でのスキルは学校内ではすごく下の方でした。

さて、絵がうまいのはコンセプトアーティストとして働く上で当然大

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リモートでのデザインレビューの進め方を考えてみた話

リモートでのデザインレビューの進め方を考えてみた話

スマホゲーのUXデザイングループに所属してます、いたくらです。

画面改修案件で、12人(レビュアー7人/担当者5人)の規模で1hのリモートデザインレビューMTGをファシリテーションしました。

緊張でだいぶ挙動不審なファシリテーションになりましたが、その際自分が工夫したことのメモです。

1. MTGについて
■ この時のMTGのゴール

次のレビューに向けてプロト案が作成できるよう、ある程度

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伴走型デザイナーというキャリアの提案

伴走型デザイナーというキャリアの提案

新年あけましておめでとうございます。
root代表の西村です。

rootは、プロダクトやサービスの成長を、デザインを通じて支援している会社です。主にデジタル領域を得意としています。弊社の特徴は、事業の立ち上がりから成長過程において継続的な支援を行う伴走型のスタイルです。

このnoteでは、伴走型のデザイン会社だからこそ得られる経験について書かせていただきます。

伴走型のデザイン支援とは
私た

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医療から学ぶブランディング成功法

医療から学ぶブランディング成功法

今日は難しい内容です。
ブランディングにおいて、
どのように人を説得するのか?
継続させるのか?
どこまで執着するべきなのか?

医療もブランディングも一番の難所は、この点であると思います。

今回はある出来事から、医療における患者のコミュニケーションに興味を持ち少しだけ調べてみることで、今まではある意味謎に包まれていた世界一流のブランディンブブティックの戦略との重なりと学びをシェアしたいと思いま

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noteで人気のDr. ゆうすけさん初の著書『NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法』が1月25日に発売!

noteで人気のDr. ゆうすけさん初の著書『NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法』が1月25日に発売!

noteで人気の内科医師・鈴木裕介(Dr. ゆうすけ)さん初の著書『NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法』が1月25日にアスコム社から発売されます。noteのマガジン「月刊自己肯定感」の内容も盛り込まれて構成されています。

NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法
(鈴木裕介・著/アスコム)

他者から与えられるストレスは巨大だ。

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ラフォーレの問題から思う事

ラフォーレの問題から思う事

昨日、
知り合いからラフォーレの広告が
パクリ問題でもめているという話を聞き、
あ~
広告業界って本当に
世の中との接点がずれているんだなと、
やりきれない思いがこみ上げてきた。

パクリだとかは
コンセプトが違うとか
そういう問題じゃなく、
酒井いぶきさんという個人の作品を
リスペクトできない、目を向けれない環境、
いまだ、デザインという仕事が
優れていると勘違いしている
デザイン業界の無知さ

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仮説力を強化する「バックフローシンキング」

仮説力を強化する「バックフローシンキング」

自己紹介(株)秤 代表の小川と申します。マーケティングにおけるデータ分析を軸にしたコンサルティング支援を軸に、戦略から戦術まで幅広く関わってきました。過去、電通グループに在籍した際に高度なリサーチに伴う多変量解析や数理モデルなど、「マーケティングサイエンス」を学ぶ必要性に駆られて学びはじめ、「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」を出版しました。

マーケティングROIを定量化し予算配

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デザインなんて知らない〜僕らの考えるモノの価値〜

デザインなんて知らない〜僕らの考えるモノの価値〜

2019年の7月頃。

東京工業大学の学生さんから、こんなメールをいただきました。

「うちの学生は機能と価格のみに価値を置きがちです。でも、御社が作り出す製品の価値は、それだけじゃない気がするんです。それは何なのか。それはどうすれば作り出せるのか。その点を東京工業大学でお話いただけませんか?」

せっかくの機会なので、僕たちアイドントノウと、僕たちがいつもお世話になっているお店アシストオンさんと

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UXデザインを学ぶデザイナーが絶対に読むべきnote厳選21本

UXデザインを学ぶデザイナーが絶対に読むべきnote厳選21本

去年書いたこちらの記事で実は「UXデザイン」というカテゴリーもつくる予定だったのですが、それだけで3、4つだけ選ぶのが難しいぐらい神noteが存在していたので、今回はUXデザインのみで記事をまとめてみました。

これからUXデザイナーを目指す方や現役UXデザイナーの方はもちろん、全ての方に学びになることが書かれているので、ぜひ読んでみて頂ければ幸いです。

1、SNS時代のマーケティングフレームワ

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