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セイのカクリツ:「多様“性”」に満ちた未来をいきる

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太古の時代、生物の「性」は一つのみであり、細胞分裂や株分けで自分のクローン体を増やすだけだった。そこから「メス」と「オス」に分化し、遺伝子交換によって生殖するようになったのは「多… もっと読む
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2019年1月の記事一覧

misogyny (女性蔑視)と女子校

misogyny (女性蔑視)と女子校

自分の中でもやもやしていた感覚が、言語化されるのは、読書の醍醐味のひとつだと思う。
『女ぎらい ニッポンのミソジニー』という本を読んで、私は女子校を卒業後、女子校の時と同じようにふるまえない窮屈さを感じていた理由を、少し理解できた。

11章“女子校とミソジニ-”で、女子校文化の特殊性と、共学文化とは相容れないがために、女子校出身者には、苦労や葛藤があることが書かれていた。その理由は、女子校文化

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SPA!の「ヤレる女子大生ランキング」に関する雑感

SPA!の「ヤレる女子大生ランキング」に関する雑感

正月が明け、いまいちTwitterのモチベーションが上がらず、私もTwitterを辞めようかなーと思っていた矢先、SPA!の「ヤレる女子大生ランキング」が炎上している事を知りました。最初のうちはそれほど食指が動かなかったのですが、SPA!に対して記事の撤回と謝罪を求める抗議サイトが何万もの署名を集めていることや、ツイフェミたちがこぞって賛同していることなど、色々と狂ってるなと思い、少しずつツイート

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男が組織を作ると、どうしても停滞します

男が組織を作ると、どうしても停滞します

男という生き物は、ピラミッド型の堅牢な組織を作るのが大好きです。子供の頃から争いごとを繰り返し、勝った者が上に立ち、ピラミッド型の組織を作り出すのが男という生き物の習性なのです。これは世の東西を問いませんし、いつの時代でも同じことが繰り返されます。それどころか、猿やゴリラの群れですら同じことをするのです。おそらく何百万年と続いてきた、オスたちに組み込まれた仕組みなのでしょう。

しかし、堅牢な組織

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「広告」より「振る舞い」が大切な時代へ。西武そごうの広告が議論を生む理由①

「広告」より「振る舞い」が大切な時代へ。西武そごうの広告が議論を生む理由①

2019年、平成31年。ついに平成が終わる年に突入した。平成生まれの私はずっと、この時代に生きてきた。「失われた時代」「昭和に引きずられた時代」等と言われ、朝日新聞の調査では「動揺した時代」と答えた人が最多だったらしい。ネットの普及で、大きく時代が変わったのは確か。人と人との繋がり方、コミュニケーションの形、情報やコンテンツとの接し方、言い出したらキリがないし、多くの人々が「動揺」したのにも無理が

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だまされたと思ってハラスメント

だまされたと思ってハラスメント

家族で回転寿司にいったときに、となりのテーブルでこんな会話がされていた。

A「今日はお祝いだし、バンバン好きなもの食べてよ!うわ!すごいウニじゃん!ほらどうぞ!」
**
B「あっ…あの、すみません…ウニだけ苦手で…お気持ちだけ…」
**
A「えー!!こんなうまいもん、キライなの!?それはさ、あれだよ。今までほんとにうまいウニを食ってきてないんだよ!ほら!だまされたと思って、食べてみなよ!!」

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エンパワメント。

エンパワメント。

 今「ココハナ」誌で連載している『赤白つるばみ・裏』は美大在学中に念願の漫画家デビューを果たしたサブカル新人漫画家ノエル子さんが、異端のカリスマ谷崎先生のアシスタントに通いつつ、自己のまんが道を模索していく、漫画家漫画になっています。毎回、ここまで描いたら何か言われるかな〜と心おののかせながら(嘘です)提出していますが、懐の深いココハナ編集部からは特に何も言われません。

 発売中の2月号では、総

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子供たちの未来と、親の世代にできること

子供たちの未来と、親の世代にできること

かつての仕事仲間で集まる新年会での会話。お子さんが成人する前後の年齢になる人も多く、ひとしきり大学進学と就職のことが話題になった。

その中で、医師を目指し、医学部を受験するというお子さんの話が出たことをきっかけに、血がダメだからウチの子は医師は向かないとか、医学部に入り卒業するまでの費用が共働きでもないと賄えない、といった話に花が咲いた。

そんな会話を聞きながら思ったのは、果たして、医師の仕事

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