何となくUNIX(いしい)

見たこと、行ったとこ、気になったこと、読んだものなど気ままに。 ポストは目安週一。 そ…

何となくUNIX(いしい)

見たこと、行ったとこ、気になったこと、読んだものなど気ままに。 ポストは目安週一。 その他→ https://note.com/preview/n9afe2f6a7c4c?prev_access_key=0f42c8c4bcebfca65ffe5fddc94782b1

マガジン

記事一覧

都心一等地に毎年ポップアップする無料ギャラリー【ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI】

多分、テレビCMだったと思う。 東京丸の内地下にある「行幸地下ギャラリー」(空間そのものは以前から知っていたが、その名前は今回知った)。そこで、無料のアート展示…

横須賀でジブリプロデューサーを追体験【鈴木敏夫とジブリ展】(体験レポ編)

間に別の記事(埼玉県立近代美術館「アブソリュート・チェアーズ」展。もうすぐ5月12日で終了する展覧会なので)を挟んだが、横須賀のジブリ展とその会場である横須賀美…

アートな椅子。アートの中の椅子。椅子が語るもの。椅子により伝わるもの。

高価な椅子と言われれば、何を思い浮かべるだろうか。 一定以上の年齢であれば、たとえば、「ハーマンミラー」や「イームズ」あたりの名を挙げるかもしれない。 しかしこ…

横須賀でジブリプロデューサーを追体験するチャンス!【鈴木敏夫とジブリ展】(これから行く人向け編)

実は、横須賀の別の美術館に行くつもりだった。 ただ、折角横須賀に行くので、そこだけでなくもう何箇所かミュージアムを巡ることを検討した。 そうしたところ、いつの間…

6年間&5年間お疲れ様でした。

3月31日放送のNHK日曜美術館アートシーン。 録画していたが、視るのはちょっと遅くなった。 (録画するので、遅れるという面もあるが) 中盤7分過ぎあたりで、いつも…

愛され長生きする書斎「吉村昭書斎」

昨年、ゆいの森あらかわ(荒川区立図書館)内にある吉村昭記念文学館で、昭和を代表するノンフィクション作家吉村昭の書斎の再現展示(精巧な複製)に遭遇し、なかなかに感…

東近美、特別展を書くか、コレクション展を書くか

ここを訪れると、よくそれに悩む。 * * * 今回、まず、特別展「中平卓馬」展を観たくて足を運んだ。最近写真展に対する関心が高まっているため。 そして折角来たの…

初めて見るタイプのニュース。美術館がこういったことを自ら積極的に発信するのは、珍しい?そうでもない?飛び抜けて目玉の作品だからだろうけど。

【重要なお知らせ】福田平八郎《漣》の一時展示休止のお知らせ(没後50年 福田平八郎)

https://nakka-art.jp/news/fukudaheihachiro-2024-3/

世田谷・アートワールド・アラカルト:沿線の物語展 完結編@世田谷美術館

カタログあるいは名鑑的な展覧会が、好きである。 教養第一主義と揶揄されるかもしれないが。 雑多な展覧会も、好きである。 ビシッと全体を通してコンセプトとストーリー…

職人/仕事/日常/豊かさ 「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」展@千葉県立美術館2024

序 「アーツ・アンド・クラフツ/ウィリアム・モリスの展覧会がやってる。」 チラシだったか、アート番組だったか、ニュースだったか。開催を知り、行きたかったが、近場…

私たちのエコロジー@森美術館@六本木

六本木。 アートの集積地の一つだが、それほど気軽に足が向く地ではない。 理由は単純。地下鉄(都営大江戸線)のホームから改札/地上までが長くて長くて。とにかく長く…

【展評】都美、無料、満腹。

きっかけ 先日紹介した、「美術館」を会場にした「博物館」展。同じ都内、しかも互いにすぐ近所のミュージアムだというのに。なんというか、普通はありえないのでは。東…

東京都江戸東京博物館美術館。2月25日まで。

自分的には以前からマークしていた展覧会。 もう少し前に投稿するつもりだったのに、始まってからとなってしまった。。。 都美(東京都美術館)を会場に、江戸東京博物館…

記事タイトル

別件で作業しててたまたま気づいた件。 どうやら2月4日に?Webで公表はしていた模様。 なんでこんな大事なことなのにメール着てないのだろう?ひょっとして着てたけど…

【レポ】なんでもないものの変容@松濤美術館

渋谷区立松濤美術館。 HPによると結構昔、1981年から存在する。しかし自分が知ったのはかなり最近のこと。写真展が開催されてるというので、この機に覗いてきた。 ※2月…

【展覧会レポ】龍のイメージ/龍に託された想い

今年最初の、展覧会。 行ってきたのは東京都港区三田にある大学ミュージアム KeMCo(Keio Museum Commons)。開館以来、毎年干支にちなんだ新春展を開催している。今年の…

都心一等地に毎年ポップアップする無料ギャラリー【ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI】

都心一等地に毎年ポップアップする無料ギャラリー【ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI】

多分、テレビCMだったと思う。

東京丸の内地下にある「行幸地下ギャラリー」(空間そのものは以前から知っていたが、その名前は今回知った)。そこで、無料のアート展示イベント「AATM」なるものの開催を知り、付近を通るついでに、足を延ばし鑑賞してきた。

既に5月12日で終了したイベントだが、毎年この界隈で開催されているようなので、来年のためにも今回の鑑賞記録を書き残す。また、関心あったけど行けなかっ

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横須賀でジブリプロデューサーを追体験【鈴木敏夫とジブリ展】(体験レポ編)

横須賀でジブリプロデューサーを追体験【鈴木敏夫とジブリ展】(体験レポ編)

間に別の記事(埼玉県立近代美術館「アブソリュート・チェアーズ」展。もうすぐ5月12日で終了する展覧会なので)を挟んだが、横須賀のジブリ展とその会場である横須賀美術館について、予告通り今度は体験レポを書く。一部記憶だよりなところもあるので、そのあたりはご容赦ください。

(前の記事)

なお、私はこの展覧会を観るまで、鈴木敏夫についてはジブリ作品のクレジットに名前があるな~程度しか、知らなかった。コ

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アートな椅子。アートの中の椅子。椅子が語るもの。椅子により伝わるもの。

アートな椅子。アートの中の椅子。椅子が語るもの。椅子により伝わるもの。

高価な椅子と言われれば、何を思い浮かべるだろうか。

一定以上の年齢であれば、たとえば、「ハーマンミラー」や「イームズ」あたりの名を挙げるかもしれない。

しかしこの「アブソリュート・チェアーズ」展は、椅子の展覧会ではあるが、それらは対象としていない。それらはプロダクトデザイン/デザイナーズ・チェアであり、アートを第一の目的とした一点物のアート作品ではないからである。もちろんこの認識区分を意図的に

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横須賀でジブリプロデューサーを追体験するチャンス!【鈴木敏夫とジブリ展】(これから行く人向け編)

横須賀でジブリプロデューサーを追体験するチャンス!【鈴木敏夫とジブリ展】(これから行く人向け編)

実は、横須賀の別の美術館に行くつもりだった。

ただ、折角横須賀に行くので、そこだけでなくもう何箇所かミュージアムを巡ることを検討した。

そうしたところ、いつの間にか横須賀美術館がメインとなってしまった。「まだ行ったこと無かったけど、そういえば、ここも結構話題の美術館だったな」と。

なので、きっかけ/目的としてはジブリ展ではなく、横須賀美術館そのものだった。ジブリ展については「アトラクション寄

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6年間&5年間お疲れ様でした。

6年間&5年間お疲れ様でした。

3月31日放送のNHK日曜美術館アートシーン。

録画していたが、視るのはちょっと遅くなった。
(録画するので、遅れるという面もあるが)

中盤7分過ぎあたりで、いつもの番組終わりのチャイムのような音楽が流れる。あれ?もう?15分番組なのに??ひょっとして録画ミスった???

場面はNHKのスタジオに変わり、司会の小野正嗣さんと柴田祐規子さん。あ、この放送回でこの番組の司会最後だから、挨拶があるの

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愛され長生きする書斎「吉村昭書斎」

愛され長生きする書斎「吉村昭書斎」

昨年、ゆいの森あらかわ(荒川区立図書館)内にある吉村昭記念文学館で、昭和を代表するノンフィクション作家吉村昭の書斎の再現展示(精巧な複製)に遭遇し、なかなかに感銘を受けた。レトロ趣味あるいは文学(文豪?)趣味にカテゴライズされるのかもしれないが、文筆家然とした良い空間/体験だった。

その後、三鷹市にある実物の書斎の方が、移築・手入され、この3月から公開されていることを知った。その名もズバリ「三鷹

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東近美、特別展を書くか、コレクション展を書くか

東近美、特別展を書くか、コレクション展を書くか

ここを訪れると、よくそれに悩む。

* * *

今回、まず、特別展「中平卓馬」展を観たくて足を運んだ。最近写真展に対する関心が高まっているため。

そして折角来たので&特別展のチケットで見れる&もともとここのコレクション展は素晴らしいので、当然コレクション展も見ていく。

そして鑑賞後。
私は、展覧会で、「おっ!」あるいは「えっ?」と思うモノ(あるいはコト)に出会えたり、全体を通じて一定以上得る

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初めて見るタイプのニュース。美術館がこういったことを自ら積極的に発信するのは、珍しい?そうでもない?飛び抜けて目玉の作品だからだろうけど。

【重要なお知らせ】福田平八郎《漣》の一時展示休止のお知らせ(没後50年 福田平八郎)

https://nakka-art.jp/news/fukudaheihachiro-2024-3/

世田谷・アートワールド・アラカルト:沿線の物語展 完結編@世田谷美術館

世田谷・アートワールド・アラカルト:沿線の物語展 完結編@世田谷美術館

カタログあるいは名鑑的な展覧会が、好きである。
教養第一主義と揶揄されるかもしれないが。

雑多な展覧会も、好きである。
ビシッと全体を通してコンセプトとストーリーが
貫かれているような展覧会もいいが。

もうあと数日で終わってしまうが、
ここ数年世田谷美術館がシリーズで手掛けてきた展覧会
「美術家たちの沿線物語」。
その最終部(チラシいわく完結編)
を見てきた。

美術家たちの沿線物語 京王線・

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職人/仕事/日常/豊かさ 「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」展@千葉県立美術館2024

職人/仕事/日常/豊かさ 「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」展@千葉県立美術館2024



「アーツ・アンド・クラフツ/ウィリアム・モリスの展覧会がやってる。」

チラシだったか、アート番組だったか、ニュースだったか。開催を知り、行きたかったが、近場の巡回を逃し、諦めた。

ところが、あれれ?年明けまたやってる。

今度の会場は千葉県立美術館。近くはないが、まぁなんとか行ける範囲。関心あるテーマの展覧会と、まだ行ったことのない美術館の開拓(これはこれで好き)のコンビネーション。奮起

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私たちのエコロジー@森美術館@六本木

私たちのエコロジー@森美術館@六本木

六本木。

アートの集積地の一つだが、それほど気軽に足が向く地ではない。

理由は単純。地下鉄(都営大江戸線)のホームから改札/地上までが長くて長くて。とにかく長くて。ウンザリしてしまうのである。以前ここ六本木ヒルズに研修(たぶん。うろ覚え)を受けに来たとき、このことを知らず、遅刻した苦い思い出がある。地下鉄ではなくタクシー等車で向かうのなら、関係のない(そして気づかない)ことだろう。

と皮肉気

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【展評】都美、無料、満腹。

【展評】都美、無料、満腹。



きっかけ

先日紹介した、「美術館」を会場にした「博物館」展。同じ都内、しかも互いにすぐ近所のミュージアムだというのに。なんというか、普通はありえないのでは。東京都江戸東京博物館は、トーハクのように古美術系ではなく、歴史系だし。このトリッキーさだけで興味津々。2月これだけは見逃したくなく、悪天候も顧みず行ってきました!

part1. 「出張!江戸東京博物館」展

展覧会HPには、江戸東京博物

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東京都江戸東京博物館美術館。2月25日まで。

東京都江戸東京博物館美術館。2月25日まで。

自分的には以前からマークしていた展覧会。

もう少し前に投稿するつもりだったのに、始まってからとなってしまった。。。

都美(東京都美術館)を会場に、江戸東京博物館展を、やってます。

公募展示室3室を使った展示で、ちょっと規模感が分からないのですが、無料です。都美で江戸っ子気分を味わいたい方、江戸東京博物館長期休館中で江戸成分に飢えている方、お見逃しなく。

それにしても、会期たった5日間の展覧

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記事タイトル

記事タイトル

別件で作業しててたまたま気づいた件。

どうやら2月4日に?Webで公表はしていた模様。

なんでこんな大事なことなのにメール着てないのだろう?ひょっとして着てたけど見落としてたか?と思ったが、やはり着てなかった。理由が、分かった。

https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/policy-pricing/subscription-price-increase-

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【レポ】なんでもないものの変容@松濤美術館

【レポ】なんでもないものの変容@松濤美術館

渋谷区立松濤美術館。

HPによると結構昔、1981年から存在する。しかし自分が知ったのはかなり最近のこと。写真展が開催されてるというので、この機に覗いてきた。

※2月4日(日)まで。終了間近の投稿で、恐縮です。

初めての美術館なので、今回はミュージアムレビュー+展覧会レビュー。

さっくばらんに書いてますので、その点ご容赦ください。

アクセス

最寄り駅は渋谷から一駅の京王井の頭線神泉。し

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【展覧会レポ】龍のイメージ/龍に託された想い

【展覧会レポ】龍のイメージ/龍に託された想い

今年最初の、展覧会。

行ってきたのは東京都港区三田にある大学ミュージアム KeMCo(Keio Museum Commons)。開館以来、毎年干支にちなんだ新春展を開催している。今年のお題は「龍の翔る空き地」。

※2月10日まで

本当はもっと早く、正月三ヶ日開館してるミュージアムで、展覧会始めするつもりだった。しかし、元旦、2日と(それ以降も結構立て続けに)ショッキングなご時勢。頭からスッポ

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