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記事一覧
お詫びいたします。「鈴木春信」2017(東京美術)の著者様
(長文になります)
はじめに 表題を見た読者はおそらく一体何のことかお分かりにならないでしょう。
実は、4月26日に投稿した下記の記事の中で、私は浮世絵版画の専門家に対して挑発的な内容を書いてしまい、内心言い過ぎたと後悔していたのです。
それは、鳥文斎栄之作品の海外流出に関連付けて、鈴木春信の優れた作品も同様に海外流出されていることにふれ、新たな節「鈴木春信の海外所蔵の作品と「闇夜」の黒
2023年12月~2024年4月
※同人誌づくりと私生活のバタバタが重なって、この時期なかなか読書と紹介の時間がとれず……遅れちゃってごめんのだ。
539.勇者と探偵のゲーム (大樹連司/一迅社文庫)『勇者と探偵のゲーム』とてつもない怪作なのだ!
勇者と探偵を巡る物語が無限発生する地方都市で、一人の少女が無意味に死んだ
拡大主義や学生運動的ロマンチズム、果ては物語消費までも否定して焼き尽くす、野心的なメタ構造の「反小説」。ベ
【一人旅レポ】青森の主要4美術館を東京から一泊二日、電車・バスだけで周る
【約6,900文字、写真約60枚】
実体験を基に「青森県の4つの美術館を」「東京から一泊二日」「電車・バスで周った」「一人旅」について、具体的なルート、食べたものとともに、感想などを書きます。
結論から言うと、青森の主要美術館は素晴らしいものばかり!美術館メインで旅行を組む価値は十分にあります。なお、車を使わない場合、2日で5つの美術館は周り切れず、4つが限界でした。注意点は、青森は都内と違い、
展覧会レポ:十和田市現代美術館「常設展」「野良になる」ほか
【約5,900文字、写真約80枚】
青森の美術館巡りの一環として、十和田市現代美術館で「常設展」「野良になる」などを鑑賞しました。その感想を書きます。
結論から言うと、こんな美術館は初めてで、満足度が高かったです!とにかくクセが強すぎて、楽しい!面白い!アートに興味が全くない人も十分楽しめると思います。また、無料で楽しめる屋外アートが多く、美術館の建築も外に丸見えになっていることにより、アートと
トーハクで、今年新たに指定される国宝と重要文化財の、お披露目会が開催中です。
先日……『トーハクの4月の常設展の充実っぷりが半端ないです!』というnoteで、その豪華なラインナップを記しました。ただし……4月の東京国立博物館(トーハク)の充実っぷりは、そんなものでは終わっていませんでした。
3月15日に、文化庁から「令和6年(2024)に新たに国宝・重要文化財に指定される美術工芸品等」が発表されましたが、そのほとんどが、今週から東京国立博物館(トーハク)でお披露目されてい
イチ末端書店員が「経産相と本屋経営者の会合」に思うこと
いくつかの記事を読み、どういう話し合いがされたのかを掴みました。
「カフェを併設したりイベントを企画したりしてお客を集めたという取り組みの報告」
「地域の図書館の本の貸し出しや返却を書店でできるようにしたところ、本の売り上げが増えた」
「万引き防止や在庫管理の効率化のためにICタグを導入する後押しを」
「利益率が低いので、キャッシュレス決済の手数料が負担」
「補助金申請の際の手続きの簡素化」
「
観光バブル ニセコと富良野の現状と課題点
トップ写真 南富良野町にある鉄道員(ぽっぽや)ロケ地
北海道に来た目的
ここ二回ほど続けて、
北海道の記事を書いています。
今回、北海道を訪れた目的。
ひとつは、ニセコ、富良野エリアの
開発をされている方。
マスコミから、
多くの取材を受けている社長さんから
直接、お話を伺うこと。
もう一つは、
世界ブランドとなったニセコ。
現状を見ておきたかった。
2023年の地価上昇率。
全国ナンバ
丘田ミイ子の【ここでしか書けない、演劇のお話】⑧ 観劇前後のことも語らせて!―劇場×銭湯 オススメマッチング10選―
みなさん、こんにちは!あっという間に桜も満開を過ぎましたが、葉桜は葉桜で余韻が美しい春、みなさんいかがお過ごしですか? 入園・入学・入社シーズンで新生活が始まった方もいらっしゃるのではないでしょうか?始まりの季節にはどうしても緊張や不安が付き物。そこで、今回はガラッと趣向を変えてお届けしたいと思います。
演劇についてのあれこれを語る本連載では、これまでさまざまなテーマを元にわりとガッツリとした情報
最新のお仕事|『別冊太陽 日本のグラフィックデザイン一五〇年』(平凡社)
『別冊太陽 日本のグラフィックデザイン一五〇年』(平凡社)の編集をお手伝いしました!
前半の作品図版の申請、つまり「所蔵作品の写真を雑誌に掲載したいのですが……」と所蔵先とやりとりをしました。
ポスターを中心に雑誌や本の装丁などの貴重な図版を多数掲載、研究者の読み応えのあるテキストとともに、日本のグラフィックデザインを振り返ります。
本を開くと、とってもインクの匂い!
巻頭は、東京都現代美術館
埼玉県立近代美術館「アブソリュート・チェアーズ」鑑賞。デザインではなくアートの視点から椅子という存在に迫る
2024年2月17日~5月12日の期間、埼玉県立近代美術館で開催されている企画展「アブソリュート・チェアーズ」を鑑賞してきました。見どころが多く満足度の高い展覧会だったので、展示のなかで印象深かった作品について書いていきます。
身体機能を補完するものとしての椅子、安楽を叶えるものとしての椅子、権力や社会的秩序の象徴としての椅子、記憶の媒体としての椅子。社会や身体との密接な関わりのなかで幅広い意味
『大吉原展』内覧会での、田中優子先生による挨拶全文
東京藝術大学美術館にて『大吉原展』が、明日、2024年3月26日(火)から2024年5月19日(日)の日程で開催されます。それに先立つ本日3月25日(月)に、報道陣向けの内覧会がありました。
その内覧会にて、本展の学術顧問である法政大学名誉教授の田中優子先生から挨拶がありました。その挨拶の内容をわたしが要約することも可能ですし、本展を紹介する記事を、どこかで掲載する際には要約するはずです。ただし