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まいにちノート1

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毎日10分で書く日記です(と言いながら帰り道に30分ぐらい書いてる)。 #毎日更新
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#日記

8月31日の夜に朗読されたnote

8月31日の夜に朗読されたnote

昨日、NHK Eテレの特番『#8月31日の夜に。~2019年夏休み ぼくの日記帳~』で、note仲間である高嶋イチコさんの作品が、ゲスト・映画監督の山戸結希さんによって朗読される一幕があった。元々とてもよい作品だと思っていたけれど、山戸さんのまっすぐな声で聴くと、なんだか感無量という感じだ。朗読会もいいな…

22時から1時半までずーっとLive配信を聞いていたのにこれだけ見逃してた(note仲間

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生きがいと「使命感」について:神谷美恵子『島の診療記録から』

生きがいと「使命感」について:神谷美恵子『島の診療記録から』

神谷美恵子さんの随筆集を読んで、突然「生き甲斐」という4文字と向き合っている。

最近8歳娘がすっかり手がかからない感じになってきて、はやくも自分の老後が心配になっている。生き甲斐を見いだせるのか。読むこと、書くことは生き甲斐たりえるのか。 なんのために生きるのか。

長島愛生園という国立のらい病治療施設で長く働いた神谷さんの文章を読むと、そんな不確定の悩みは大変ちっぽけに感じられる。だって彼女は

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事象と心象が交わる文章を書く

事象と心象が交わる文章を書く

田中泰延さんの『読みたいことを書けばいい』を読了。歴戦のコピーライターらしく主題はこの4行に凝縮されていた。

『事象に出会ったとき、そのことについてしっかり調べて、愛と敬意の心象を抱けたならば、過程も含め、自分に向けて書けばいい。』

この4行要約(Kindle版では72%の位置に登場)が全てで、あとはただ茶化しているのと蛇足だと思うんだけど(でも通しで読まないとこの要約の意味はわからないのが本

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金色の写経セット

金色の写経セット

さとなおさんが懐かしの「般若心経現代語訳」を紹介していたので、やっぱ般若心経はいいなあと思っていた。そこで実家に帰った折、母に「写経セットなかったっけ」と聞いてみたら、

あった。

しかも紺紙に金泥で書くタイプだ。金文字書くのなんて生まれて初めて。8歳の娘が硯に金泥をごりごりすって、それで書く。金墨の使い心地はそんなに普通の墨と変わらないけど、粉がこぞんでしまうので、時折混ぜるようにして筆先に金

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岸本佐知子と文体練習:『居心地の悪い部屋』

岸本佐知子と文体練習:『居心地の悪い部屋』

翻訳家の岸本佐知子さんが編んだ英文アンソロジー『居心地の悪い部屋』を読んだ。不気味な世界観がかなり面白いのだけれど、個々の作品の「文体」のバリエーションにも注目したい。

ポール・グレノン『どう眠った?』は、カギカッコを使わず全編会話文体で通す。意味はちょっと分からないけど比喩がすごい。

どう眠った?
スコットランドの狩猟小屋のように眠ったよ。
丸太の?

ダニエル・オロズコ『オリエンテーション

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免許合宿の気になる三人組

免許合宿の気になる三人組

僕は、あの三人と仲良くなりたかった。

大学4年の夏、山形県にある教習所にひとりで合宿に行った。ひとりでいく免許合宿は、先が見えないけどそれなりに自由だ。宿舎で同室になったのは、二輪を取りに来ている16歳高校生男子のコンビ。インターンシップの話なんかカケラも通じないけど、テレビの光が目に入らない位置に枕を置いてイヤホンをしたら、それで平和な日常は保たれる。

ところで、退屈な講義室の最前列にはいつ

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8歳、寝食を忘れて本を読む

8歳、寝食を忘れて本を読む

「ごはん食べないの?」

「今お腹すいてない」

そう言って娘は延々本を読んでいる。

「そろそろ寝る時間やで」

「もうちょっと」

そう言って娘は延々本を読んでいる。

早朝起きて仕事をしていると、「おはよー」と起きてきて、涼しい仕事部屋に座って本を読んでいる。

自分で黙々と読むようになったのは本当に最近だ。読める漢字の量が一定数を超えると、一気に読書の世界が広がる。これから4年、5年になる

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#わたしのnoteの書き方 (インタビュー記事編)

#わたしのnoteの書き方 (インタビュー記事編)

月曜朝に公開したインタビュー記事が歴代最多スキを更新中だ。そこでこのnoteでは「メイキング」として、#毎日更新 をなんとか継続しつつ3000字のインタビュー記事を制作した過程を書いてみたい。

準備どうする男木島に行って石部ちゃんに会う約束をした時点で、ちゃこさんの記事を送って「こういう記事書いてみたいんだけどちょっと協力してくんない?」と打診。快諾いただいたので当日まで予習を進める。

「既に

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スイスイさんの圧倒的な筆圧はどこから来るのか

スイスイさんの圧倒的な筆圧はどこから来るのか

一昨日公開された #あの夏に乾杯 のお手本作品、ぶっ飛んだ良さにびっくりして即2周読んだ。いまこれを書くために3周目と4周目を読んでる。プロのエッセイストが編集さんと組んで本気出すとこうなのか…

言語化して勉強するために、いいと思ったところを箇条書きで連ねる。

①目の前のこどもとテレビに二重写しになる「氷」という夏のモチーフから「命が削られる」への跳躍。心臓が痛くなる。

氷にとがれた刃をあて

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にわかK-POPファンになる

にわかK-POPファンになる

この間の日曜日、借りた車のラジオで流れていたVERIVERYの"Tag Tag Tag"が気に入って、ファンクラブサイトに無料会員登録してみた。

「7人組ボーイズグループ」と言われても欠片もピンと来ないけど、曲のノリはいいし、厚化粧の男子たちはそれなりにかわいい(全体的にハタチ前後ぐらいだ)。軋轢報道ばかりの韓国ポップカルチャーにあえて今アンテナを張ってみる。

くしゃっとした声で聞く韓国語の歌

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【インタビュー】そのへんの、島でずっと生きていくかもしれない人

【インタビュー】そのへんの、島でずっと生きていくかもしれない人

このnoteは、ちゃこさんのインタビュー連載【そのへんの一般人】に触発されて書いた、友人へのインタビュー記事です。取材日:2019/7/29

瀬戸内海に浮かぶ小さな島・男木島(おぎじま)へ、高松港からフェリーで40分。男木港で船を降り、でかいタコツボの作品がある辺りに歩いていくと、島の人たちがお店を出している「島テーブル」という一角から、ごきげんなおじさんの声が聞こえてきた。

『いやあ、これは

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8歳と美術館さんぽ/タラブックスとの出会い

8歳と美術館さんぽ/タラブックスとの出会い

3年生になる娘は、けっこう喜んで美術館につきあってくれる。昨日も別件二人旅のついで、京都三条ちかくの細見美術館にふらりと寄ってみた。

いまやってる展示は『世界を変える美しい本~インド・タラブックスの挑戦~』。これが文字通りとびきり美しいので、お絵描き大好き・お話大好きの娘にはぴったりだった様子。

珍しく全館撮影OKの展示会でした。

巻物のような長い作品を見ては「めっちゃ長いなあ!」と目を見張

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ライトユーザーがTimes Carの新料金プランをよく読んでみた

ライトユーザーがTimes Carの新料金プランをよく読んでみた

長らくTimes Car Share(旧Times Car Plus)のお世話になっている。一昨日、10月1日からの新料金体系の案内が来た。時節柄、消費増税のついでに「あータイムズも値上げかー」と一瞬思ったが、よくよく計算すると実は使い方によっては値下げになることもあるようだ。

この記事では、新しい料金設定と「課金体系」をユーザー視点で分析し、その裏にある戦略を想像してみたい。10月に向けて専門

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noteにはコミュニティがない

noteにはコミュニティがない

noteにはフォロー機能があり、コメント機能があり、たまにオフ会もある。SNS的なプラットフォームだけど、コミュニティという単位の閉じた輪がないのは面白いところだと思う。

noteを始めたいMさんとの会話から:

(noteのいいところを説明するのに「コミュニティ」という言葉を使わなかったのに、コミュニティだと感じたみたい)

社会人1~3年目ぐらいにどっぷり使っていたmixiは「コミュニティ」

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